ポピュラー音楽の歴史を語るうえで、ビートルズの革新性は欠かせない要素です。彼らはギターサウンドにも新たな可能性をもたらし、時代とともに表現を広げていきました。ビートルズは、自身の音楽を進化させていく中で、どんなサウンドが生み出したのでしょうか? ここでは、印象的なギターサウンドを持つ楽曲を通して、その変遷を追っていきます。
1960年代半ば、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンのギターは、ポップミュージックの常識を超えた新しい響きを生み出していました。シンプルながらも力強いリフ、R&Bの影響を受けたフレーズ、楽曲の核となる印象的なギターワーク。彼らはこうした要素を組み合わせ、ロックの新たな表現を切り拓いていきます。この革新的なサウンドが後のロックシーンにどれほど影響を与えたのか、改めて考えてみると興味深いところではないでしょうか?
後期のサウンドにも注目です。 ギターの絡み合いがより複雑になり、奥行きのあるサウンドが生まれたり、思い切った歪みを取り入れることで、ロックの表現をさらに押し広げたり。こうした挑戦的なアプローチは、当時のリスナーにとってどれほど衝撃的だったのでしょうか?
ビートルズは、ギターサウンドの可能性を押し広げた革新者でもありました。メロディの美しさだけでなく、彼らが生み出したサウンドの進化に注目すると、ビートルズの音楽が時代を超えて愛され続ける理由が見えてくるはずです。ということで、ビートルズの衝撃的なギターサウンドを紹介します。まずは、この曲から。
Day Tripper
今、頭の中であのギターリフが鳴り響きましたね。たった数音で楽曲の世界へ引き込まれる、そんな強烈な印象を持つリフのが「Day Tripper」です。ビートルズの楽曲には数多くの印象的なイントロがありますが、このリフは間違いなく、彼らのキャリアの中でも象徴的なもののひとつでしょう。では、一体このリフにはどんな魅力が詰まっているのでしょうか? 少し考えてみました。
1965年に「We Can Work It Out」とのダブルA面シングルとしてリリースされたこの曲は、ジョンが中心となって作った楽曲です。レコーディングは同年10月16日、「Rubber Soul」の制作と並行して行われましたが、アルバムには収録されず、シングルとして発表されました。そんな背景を持つ「Day Tripper」ですが、やはり最大の特徴は、冒頭から響き渡るあのギターリフです。
このリフは、シンプルなフレーズながら、絶妙なリズムとグルーヴ感があります。開放弦と押弦を巧みに組み合わせることで、単なる単音フレーズにとどまらず、流れるような動きが生まれているのが特徴的。様々なテクニックを用いた奏法が随所に取り入れられ、よりダイナミックな印象を与えています。そして、このリフをより際立たせているのが、ポールのベースラインとの絶妙な絡み合いです。ギターとベースが呼応することで、より引き締まったサウンドになり、楽曲全体を強力にドライブさせています。
なぜこのリフはここまで耳に残るのでしょうか? 「楽曲の随所で繰り返し登場する」からでしょうか。一般的に、印象的なリフはイントロで使用されることが多いですが、「Day Tripper」ではリフが曲全体を貫くように配置されています。ヴァースやサビの間にも登場し、聴き手の記憶に強く刻み込まれる構成になっています。ポイントはここかもしれません。これによって、楽曲全体の統一感が生まれ、リフ自体が楽曲をリードしているかのような印象を与えています。
このリフを支えるギターの音作りにも注目したいところ。1960年代半ば、ビートルズはアンプのセッティングや録音技術の面でさまざまな実験を重ねていました。「Day Tripper」では、やや歪みを加えたエレクトリックギターのトーンが特徴的で、ロックらしい荒々しさと、輪郭のはっきりしたクリアな響きが共存するサウンドに仕上がっています。
当時のロックシーンを振り返ると、ザ・ローリング・ストーンズやザ・キンクスなど、ギターリフを軸にした楽曲が次々と生まれていました。「Day Tripper」もまた、そうした時代の流れの中で登場した曲ですが、ロックンロールの枠にとどまらず、ビートルズらしいポップセンスと独自のアプローチが融合した作品になっています。
「Day Tripper」のギターリフは、ただカッコいいだけではなく、楽曲全体の構成やサウンドデザインにおいても非常に重要な役割を果たしています。シンプルでありながら奥深く、何度聴いても飽きることのない魅力を持ったリフ。まさに、ロック史に残る名フレーズですね。
次もジョンの楽曲です!
Ticket to Ride
この曲のイントロのギターも印象的ですよねー。どことなく機械的でありながらも、メロディアスな響きを持つこのリフは、1965年の音楽シーンにおいて極めて斬新なものでした。ジョン自身「ハードなサウンド」と、この曲を評したのも、このギターのアプローチが大きく影響しています。
「Ticket to Ride」は、1965年4月にシングルとして発表された楽曲で、アルバム『Help!』にも収録されました。作曲は主にジョンレノン。ジョンのアイデアが色濃く反映された曲だと言われていますレコーディングは同年2月15日に行われました。通常、ビートルズの楽曲ではジョージがリードギターを担当することが多いですが、この曲ではポールがリードギターを演奏しています(違ったらすみません)。
この曲のギターリフは、コードを一度に鳴らすのではなく、音を順番に弾くことで独特の浮遊感を生み出しています。リフの音が単調ではないことから、不思議な響きが生まれています。そこにリンゴ・スターの特徴的なドラムが加わり、リズムが少し不規則になることで、曲全体にユニークなノリになっています。この微妙なズレが、「Ticket to Ride」のリズムを平坦なものではなく、より立体的なものにしているのかもしれません。
サウンド面でも、「Ticket to Ride」のギターは当時としてはかなり攻撃的なトーンになっています。通常のクリーントーンではなく、やや硬質で冷たい印象を持つギターサウンドが特徴的なのは、ジョンが使用したリッケンバッカー325の12弦仕様が大きく寄与しているのかもしれません。どことなくギターの音が硬質で冷たい印象を持つのは、この曲の持つ「距離感」や「孤独感」を表現する上で、大きな役割を果たしているのではないでしょうか。
「Ticket to Ride」のギターリフは、単なるイントロの装飾ではなく、曲全体を支える骨格のような役割を果たしています。独特のリズム感と、当時としては珍しいギターサウンドが組み合わさることで、これまでにない新しいスタイルのロックナンバーが生まれました。その影響力は大きく、後のアーティストにも多くのインスピレーションを与えたことは間違いありません。ジョン曰く、「最も初期のヘヴィメタル・レコード」とのことです。
聴くたびに新しい発見がある「Ticket to Ride」のギターリフ。そのシンプルさの中に込められた奥深いサウンドデザインこそが、ビートルズの革新性が垣間見れますね。
次はポールの楽曲です!
Paperback Writer
イントロのコーラスに注目しがちですが、ギターサウンドも秀逸です。「Paperback Writer」です。ポールが中心となって作り上げたこの楽曲は、軽快で力強いギターリフが特徴的で、ビートルズの楽曲の中でも特に元気いっぱいな楽曲です。
まずは、イントロのギターリフです。エレクトリックギターならではの、キレの良さを存分に活かしています。一度聞くと、もう頭から離れないフレーズですね。このリフが持つ推進力と独特の音色は、当時のポップミュージックの中でもひときわ目立っていたのではないでしょうか。レコードに針を落とした瞬間、心をグッと掴んでしまう魅力があります。
「Paperback Writer」のギターリフは曲全体を通して繰り返されており、そのおかげで途切れのない推進力が生まれ、聴く人を自然と高揚させます。特にリフのリズムがポイントで、少しズレたリズムで演奏されているため、単調にならず、独特のノリを生み出しています。
さらに、このリフは単なるイントロではなく、曲全体の構成に深く関わっています。楽曲のさまざまな部分で繰り返し登場し、一貫したサウンドを作り出すことで、力強さを感じられます。ビートルズはメロディーや歌詞だけでなく、楽器の使い方にもこだわっており、その工夫がこのギターリフからもよく伝わってきますね。ギターの音色はもちろん、ベースラインやボーカルのハーモニーまで、全部がひとつになって素晴らしいサウンドを作り出しています。これも「Paperback Writer」の大きな魅力ですね。
「Paperback Writer」のギターリフは、曲全体のエネルギーを作り出す重要な要素として働いていて、一度聴いたら忘れられないような印象的なフレーズになっています。単に曲の始まりを飾るだけではなく、曲全体を前に押し進める原動力になっている点が、このリフの最大の特徴でしょうか。さすがポールです。
次は不思議な音色のジョンの曲です。
I Feel Fine
冒頭に響くギターのフィードバック音。それまでのポップミュージックではあまり聞かれなかった斬新なサウンドでした。この楽曲はビートルズがサウンド面で新たな試みを始めたことを示す一曲であり、ロックミュージックの発展にも影響を与えました。「I Feel Fine」です。
「I Feel Fine」は、1964年11月発売のシングルで、ジョンが作曲を手掛けた意欲作です。アメリカでは5週連続1位を記録し、イギリスでも首位を獲得する大ヒットとなりました。しかし、この曲が音楽史に大きな足跡を残した理由は、その商業的成功だけではありません。冒頭で使用された「フィードバック音」という革新的な音作りにあったのです。
ギターをアンプに近づけると発生する「キーン」というハウリング音。当時、これは単なる不要なノイズとして嫌われていました。しかし、1964年10月18日のレコーディング中、ジョンのギターから偶然このノイズが漏れ出した時、彼は直感的にその可能性を見出しました。「これは面白い!」という独特の美的センスが、ポップミュージックに新たな表現の扉を開いたのです。
後にハードロックやサイケデリックロックでは当たり前となるフィードバック奏法。しかし、ポップミュージックで初めて意図的に使用したのが「I Feel Fine」だったという事実は、ビートルズの先見性を物語っています。彼らのこうした実験精神は、後の音楽シーンに計り知れない影響を与えることになったのです。
この曲には革新的なサウンド以外にも、魅力的な要素が詰まっています。ジョンの力強いヴォーカルに加え、ジョンのリフが印象的なギターワーク、そしてリンゴのドラミングとポールのベースラインが絶妙なグルーヴを生み出しています。まさに、ポップミュージックの革新者としてのビートルズの真髄が詰まった1曲と言えるでしょう。
歌詞の内容も、ジョンらしいシンプルで力強い表現が印象的です。愛が順調であることをストレートに歌うこの曲は、ポジティブなエネルギーに満ちており、ビートルズの楽曲の中でも特に明るく爽快な雰囲気を持っています。しかし、その裏には、ブルースやR&Bの影響が色濃く反映されたギターリフが支えており、単なるラブソングに終わらない奥深さを生み出しているのです。
「I Feel Fine」は、ビートルズがギターサウンドに対して積極的に実験を行い始めた時期の象徴的な一曲です。フィードバックの導入はもちろん、リフ主体の曲作りや音作りの細かいこだわりなど、彼らの探求心が詰まっています。そして、それらの試みが単なる実験に終わることなく、しっかりとポップな楽曲として昇華されている点が、ビートルズの凄さを改めて感じさせてくれますね。
時代を超えて愛され続ける「I Feel Fine」のギターリフ。その音の響きには、当時のビートルズの新しい挑戦が刻まれており、ロックの歴史を大きく動かした瞬間が封じ込められています。
次もジョンの曲ですが、ジョンは嫌いなんだそうです。
And Your Bird Can Sing
ジョンは後年、「意味のない曲」と切り捨てるような発言をしていますが、聴いた瞬間に耳を奪われる華麗なギターリフと、バンド全体の躍動感あふれる演奏によって、多くのファンに愛され続けている「And Your Bird Can Sing」です。ツインリードギターが生み出す流麗なフレーズは、ビートルズの楽曲の中でも際立った完成度を誇っていると思いませんか。
この曲の最大の特徴は、何と言ってもイントロから炸裂するギターですね。ポール・マッカートニーとジョージが繰り広げるツインリードは、ユニゾンとハーモニーを巧みに絡めながら展開していて、まるで二本のギターが会話をしているかのような感覚を生み出しています。この奏法は、後のハードロックやプログレッシブロックに影響を与えたとも言われていて、ツインリードの原型としても語られることが多いようです。
リフの構造を紐解いてみると「And Your Bird Can Sing」のギターリフは、アルペジオとメロディアスなフレーズが見事に融合し、単なる伴奏を超えて曲を牽引する重要な役割を果たしています。このギターリフには、同時代のフォークロックバンドからの影響も感じられます。でも、ジョンの鋭いボーカルと疾走感のあるリズムが加わることで、単なるフォークロックの模倣を超えた独自の深みを生み出しています。
サウンド面では、リッケンバッカーのエレキギターによる煌びやかなトーンが特徴的です。コンプレッションを効かせた繊細なサウンド処理により、ギターの一音一音がクリアに際立つよう工夫されています。これは、ビートルズがスタジオでの録音技術を駆使しながら、新たな音楽表現を追求していた証とも言えるでしょう。
一方で、歌詞の内容はやや抽象的で、「君の鳥が歌えるって言うけど、それがどうしたの?」といったフレーズが繰り返されます。一説には、この「鳥(Bird)」がザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの恋人だったマリアンヌ・フェイスフルを指しているのではないかという説もあるようですが、ジョン自身はこうした解釈を否定していて、真相は定かではありません。ただ、歌詞全体に漂う皮肉めいた雰囲気からは、ジョンらしいユーモアと批評精神が感じられます。
「And Your Bird Can Sing」は、ギターリフの魅力を全面に押し出しながらも、ポップなメロディと洗練されたアレンジが施された、素晴らしい楽曲です。イントロのフレーズが鳴り響いた瞬間、聴き手は一気に引き込まれて、そのまま曲の持つ高揚感へと誘われていきます。この斬新なサウンドアプローチは、後のロックギタリストたちにも大きな影響を与えいて、ギターリフが持つ可能性を新たな次元へと押し広げました。時代を超えても色褪せない魅力を持つこの楽曲は、ビートルズが生み出したロックの名曲のひとつとして、今なお高く評価され続けています。
次は、後期ビートルズの楽曲から。
Helter Skelter
「Helter Skelter」は、ビートルズ史上最もヘヴィなギターサウンドを持つ楽曲です。1968年にリリースされた『ホワイト・アルバム』に収録されており、ポールが中心となって作り上げました。一説によると、ザ・フーのようなヘヴィなサウンドを目指して制作されたらしく、従来のロックンロールの概念を覆すようなギターサウンドになっています。
曲が始まった瞬間、耳に飛び込んでくるのは、轟音を放つギターリフです。ポールとジョージが重ねた二重のギターは、アンプを極限まで歪ませることで生まれた獰猛なサウンドを作り出しています。ギターアンプを意図的に酷使し、音量を極限まで上げ、非常に激しいサウンドが実現させています。それまでのビートルズの作品では決して聴くことのできなかった、この重厚なギターサウンドは、後のヘヴィメタルやハードロックの基礎となるような破壊的な音圧を持っています。
「Helter Skelter」のギターサウンドは、当時としては革新的な録音技術を用いて生み出されています。アンプをフルに活用し、音量を極限まで押し上げることで、ビートルズは強力なディストーションとフィードバックを意図的に作り出しました。これにより、ギターの攻撃性が際立ち、楽器本来の音を超えた独特な音色が形作られました。音量を極限まで上げることで、ギターの持つ原始的なエネルギーが解放され、聴き手に強烈な印象を与えます。
このギターサウンドは、単なる楽器の音を超えた存在感を持っています。ビートルズは暴れ回るギターの音を用いて、曲全体のエネルギーを大幅に増幅させました。特に印象的なのは、コーラスからブリッジへの移行部分での急激な音量の上昇です。この音圧は、聴く者の心に強烈な衝撃を与えるように設計されています。ブリッジ部分では、ギターの歪みがさらに強調され、楽器が悲鳴を上げているかのような異様な音響効果を意図的に生み出しています。
「Helter Skelter」という曲は、このギターサウンドの圧倒的な存在感によって、ロック音楽の歴史の中で特別な位置を占めることになりました。このサウンドの影響は、70年代以降のヘヴィメタルやハードロックのギタリストたちに確実に受け継がれていて、ビートルズがいかに革新的なギターサウンドを生み出していたかを示す、最高の例となっています。彼らが追求した極限までの音圧と歪みは、今日のロック音楽における重要なサウンドデザインの基礎となっているのです。
ラストは初期ビートルズの曲からです。
You Can't Do That
ビートルズの楽曲の中でも、個人的に特に印象的なギターリフを持っているともうのがこの曲、「You Can't Do That」です。ジョンが中心となって作り上げたこの曲は、アルバム『A Hard Day's Night』に収録されています。特徴的なギターリフが曲全体の雰囲気を形作っていて、ビートルズの作品群の中でも際立って攻撃的なサウンドを持つ一曲だと思いませんか?
注目すべきは、曲の冒頭から響き渡るギターリフです。鋭いカッティングが特徴的で、楽曲全体に独特の緊張感をもたらしています。このリフには、ブルースやR&Bの影響が色濃く表れており、ジョンが深く愛着を持っていたオーセンティックなロックンロールの要素が感じられます。リズムギターの力強いアタックと、特有のトーンが、曲の持つ生々しさを際立たせています。
「You Can't Do That」のギターリフは、楽曲に込められた攻撃的な感情を明確に伝える役割を果たしています。曲のテーマである嫉妬やフラストレーションといった感情が、このリフの鋭いリズムと見事に調和し、聴き手に強烈な印象を残しています。特に注目すべきは、リフの反復が曲の構造を強固にし、一貫した緊張感を生み出している点です。
この楽曲は、ギターリフを中心に構築されながらも、情感豊かなボーカルの表現力と緻密に作り込まれたリズムセクションが見事に融合し、独特の緊張感を持つサウンドを生み出しています。このギターリフは、楽曲全体の躍動感を生み出す重要な要素として機能し、その鋭いサウンドが楽曲に込められた感情を強調しています。シンプルでありながらも力強いこのリフは、聴き手に深い感動を呼び起こし、ロックミュージックの歴史の中でも特に印象的なフレーズとして、多くの聴き手の心に深く刻まれています。
ビートルズが切り開いた、ギターリフの新世界
ビートルズの楽曲におけるギターリフの革新性と魅力は、ロック史に大きな影響を残しました。1964年の「I Feel Fine」では、意図的にフィードバック音を取り入れ、それまでのポップミュージックの常識を覆す試みを行いました。1965年の「Day Tripper」や「Ticket to Ride」では、印象的なリフが楽曲の核となり、単なるイントロの装飾を超えて、曲全体の構造を支える重要な要素となっています。
1966年に入ると、「Paperback Writer」でファズを効かせた厚みのあるサウンドを追求し、「And Your Bird Can Sing」ではツインリードギターによる流麗なハーモニーを実現。これらの手法は、後のハードロックやプログレッシブロックの先駆けとなりました。
そして1968年の「Helter Skelter」では、強力なディストーションとフィードバックを効かせたギターサウンドにより、ヘヴィメタルの初期発展に影響を与える攻撃的な表現を確立しました。このように、ビートルズは時代とともにギターサウンドを進化させ、新しい音楽表現の可能性を広げ続けました。
彼らの革新性は、単にサウンドの実験にとどまらず、リフを軸とした楽曲構成や、緻密なアレンジメントによって、ポップミュージックの新たな地平を切り開いたことにあります。それは後世のロックミュージックに大きな影響を与え、今なお多くのミュージシャンにインスピレーションを与え続けています。
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もう少しビートルズを詳しく知りたい方は、歴史を押さえておきましょう。10分で分かるバージョンを用意しております。そして、忘れちゃいけない名曲ぞろいのシングルの歴史もあります。
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