『リボルバー』がビートルズ史上最高のアルバムである3つの理由

1965年-1967年(中期)

ビートルズは1962年から1970年の活動期間中にオリジナルアルバムを12枚リリースしています。12枚の中でどのアルバムがおすすめなのか?ビートルズファンの間ではよく議論になります。

ビートルズのファン歴、聞き込み具合などの条件をとっぱらって考えると、7枚目の『リボルバー』で間違いないんじゃないかと思います。

理由は3つ。

  • ライトなファンもマニアなファンも満足させる収録曲
  • メンバー4人全員が良い曲を歌っている
  • ジャケットの秀逸なアートワーク

デビュー当時の初々しさはないけれども、キャッチーな曲を歌うビートルズ、前衛集団としてのビートルズなど、ビートルズに欠かせない要素がばっちり詰まったアルバムです。

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ライトなファンもマニアなファンも大丈夫!聞きどころ満載アルバム

ビートルズはいろんなタイプのアルバムをリリースしていますが、『リボルバー』ほど幅広いファンに届くアルバムはちょっと見当たりません。初期サウンドの香りを残しつつサイケデリック方面に向かっていくビートルズがこのアルバムにはいます。

『リボルバー』の収録曲です
01. Taxman
02. Eleanor Rigby
03. I'm Only Sleeping
04. Love You to
05. Here, There and Everywhere
06. Yellow Submarine
07. She Said She Said
08. Good Day Sunshine
09. And Your Bird Can Sing
10. For No One
11. Doctor Robert
12. I Want to Tell You
13. Got to Get You Into My Life
14. Tomorrow Never Knows

パッと見、「あれ、有名曲、少なくない?」と思ってしまいますが、実はキャッチーな曲やサイケデリックな曲、マニアな曲が多く隠れているのです。

 『リボルバー』の全曲解説はこちら 

ライトなファンも納得!ビートルズっぽい良い曲

例えば、Here, There and EverywhereやFor No Oneといった曲はビートルズの名作バラードに数えられる曲です。個人的にFor No OneはYesterdayクラスの大名曲だと思っています。

そしてAnd Your Bird Can Singです。アップテンポな曲でビートルズ初期のサウンドの香りが楽しめます。アップテンポな曲をもう一曲、Got to Get You Into My Lifeです。ポップとサイケのちょうど真ん中にある刺激的な曲です。

忘れてはいけないのがYellow Submarineですね。ビートルズの代表曲のひとつ。「いまさら何をかいわんや」な名曲です。

初期のサウンドには満足できないビートルズファンも納得の曲

前作のアルバム『ラバーソウル』で一部試みられた実験的なサウンドづくりが、この『リボルバー』では本格的に取り入れられます。当時のエレクトロニクス技術を駆使したサウンドが『リボルバー』の神髄であり、コアなファンをがっちり抑えている理由です。

I'm Only Sleepingのテープの逆回転奏法、She Said She Saidに見られる変拍子、Got to Get You Into My Lifeのブラス・セクションなどなど…。そしてなんといってもYellow SubmarineやTomorrow Never Knowsで聞けるサウンドエフェクトやテープループです。

これらの曲を聞けば、前衛集団としてのビートルズを感じることができます。令和の今聞いてみても斬新です!

ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの個性が光るアルバム

『リボルバー』は4人全員で作っている感が強く感じます。『リボルバー』ほどビートルズ4人のメンバーの曲がバランスよく配置されたアルバムはないんじゃないでしょうか。

例えば、ビートルズの3作目のアルバム『ア ハードデイズナイト』はジョンレノンが奮闘しているとか、8枚目の『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』はポール主導であるとか…。少なからず偏りが見られました。

サイケデリック担当のジョンレノン

ジョンレノン作の曲はI'm Only Sleeping、Doctor Robert、Tomorrow Never Knowsなど。『リボルバー』の神髄たる部分を担当しています。さすがビートルズのリーダーです。もちろん最終的なサウンドは4人で作り上げているのですが、その素材たる曲をジョンが多く提供しています。

 ジョンレノンの代表的なサイケデリックソングを紹介

ポップとサイケの橋渡し担当のポールマッカートニー

前衛的な曲ばかりだと、多くのファンをつかむことはできません。そこに登場するのが天才ポールマッカートニーです。先にあげた、Here, There and EverywhereやFor No One。Eleanor Rigbyも良い曲です。ポップと前衛の絶妙なバランス感覚がビートルズのすごいところ。やはりジョンとポールというタイプの違った一流のコンポーザーを抱えるバンドは無敵です。

我が道を行き辿りついたインド担当のジョージハリソン

『リボルバー』にはジョージの曲が3曲も収録されています。しかもTaxmanでアルバムのオープニングも飾っています。Taxmanではまだインドを感じませんが、Love You toはインドど真ん中の曲です。

イギリスの超有名ロックバンドが、自分たちのアルバムに突然インドを放り込んでくるのです。驚きますよね。ジョージは『リボルバー』以降もインドな曲を作ります。その先鞭となったのがこのアルバムです。

「知らない人がいるのだろうか?」レベルの知名度を誇る曲を歌うリンゴスター

Yellow Submarineです。この『リボルバー』の収録曲の中でもっとも有名な曲かもしれません。リンゴのとぼけた感じのヴォーカルがこの曲にあっています。Yellow Submarineのサウンドエフェクトは聞き逃せません。水を入れたコップをストローでブクブクやるなど(←リンゴがやっている)、実際のものを使ってサウンドを作っているそうです。以降、こうしたサウンドエフェクトはビートルズの得意分野になっていきます。

ビートルズ史上最も画期的なアイデアが詰まったアルバム

一般的には次作の『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』のほうが有名で、目立つアルバムではあるのですが、リボルバーは実は『サージェント~』よりも画期的な試みがなされているアルバムです。

先にあげた逆回転奏法やサウンドエフェクト、テープループなど。そしてヴォーカルに二重録音を手軽にできる画期的システムADT(アーティフィシャル・ダブル・トラッキング)が使われたのも『リボルバー』からです。これにより声を変化させられるようになりました。

画期的なのはサウンドだけではありません。アルバムジャケットのアートワークも斬新です。デビュー前、ハンブルク時代の友人クラウスフォアマンによりデザインされたもの。アルバムのもつ先進性をうまく表現しています。

『リボルバー』は非常に完成度の高いアルバムです。コンサートでの演奏をやらないことを決意したビートルズが、アルバムを一つの作品として捉えて世に出した初めての作品なんじゃないかなと思います。ぜひ、聞いてみてください。

『リボルバー』ほど幅広いファンに届くアルバムはちょっと見当たりません。初期サウンドの香りを残しつつサイケデリック方面に向かっていく前衛集団としてのビートルズが聞けます!各所に実験的要素がちりばめられた前衛的な作品。それでいてキャッチーです。相反するであろうこの二つの要素を何の苦も無く合体させているのがビートルズの凄いところ。

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