ビートルズのアルバムランキング!偉大なアルバムの世界的な評価を紹介します

ビートルズについて

ビートルズ(The Beatles)はわずか8年の活動期間中に12枚のオリジナルアルバムを制作しています。そのほとんどが名作と位置付けられ、音楽シーンを変えてきました(興味がある方は年表をご覧ください

ホント!?

本当です。どのアルバムも非常に評価が高いのです。

と、私がいくらのたまっても信憑性に欠けますので、ここではロックの専門誌『ローリング・ストーン』誌が選出した「史上最高のアルバム500」からビートルズを抜き出して紹介します。

ランキングは『ローリング・ストーン』誌から指名を受けた業界の有識者の投票によるもの。ここではビートルズを抜き出した時の順位と『ローリング・ストーン』誌での順位を併記しています。

ではカウントダウン形式で。

第10位 『レットイットビー』(『ローリング・ストーン』誌 392位)

ビートルズ後期のアルバムです。初期のころのようなレコーディングスタイルに戻る"原点回帰"を目論んだ"ゲットバックセッション"から生まれたアルバムです。

『ローリング・ストーン』誌の解説では、バンドが内紛状態にあった中で作られたアルバムとあり、心ここにあらずのまま作られた曲をフィルスペクターがまとめました的なことが書いてあります。

特に高い評価がされているは言い難いですが、それでも名曲が収録されているのでこの順位なのでしょう。何はともあれ全時代のベストアルバム500にランクインです。

メンバー仲が険悪な中で作られた作品で、まとまりのなさを感じるアルバムもあります。ファンはそこを歴史と捉えてこのアルバムを楽しみます。収録曲は名曲ぞろい。Let It Beはもちろん、Across the Universe、Get Backなどてんこ盛りです。まとまりのない中、こんな名曲が生まれるのですから、驚きですね。The Long And Winding Roadもありました!

第9位 『ヘルプ!』(『ローリング・ストーン』誌 331位)

でました!1965年のアルバム『ヘルプ!』です。個人的には地味だなーと思っていましたが、ベスト500にランクインです。よく考えてみたらHelp!やTicket to Ride、Yesterday収録されていて地味も何もないですね。

『ローリング・ストーン』誌の解説では、ビートルズの新境地を開拓したアルバムではないが、次作『ラバーソウル』に続く道を開いた作品とされています。

「新境地を開拓していない」だと…、ナマイキな。

ジョンが歌詞の部分で新境地に到達してるじゃないか!

タイトル曲のHelp!ほか、泣く子も聞き入るYesterdayが収録されています。この2曲が同じアルバムに収録されているんです。すごいことですよね。他のバンドの一生分のキャリア以上のものがたった1枚のアルバムに収録されているようなもの。クオリティに震えがきますよね。他にも隠れた名作I've Just Seen A Faceが収録されています。

第8位 『ハードデイズナイト』(『ローリング・ストーン』誌 307位

マイフェイバリットアルバムが登場です。全曲レノンマッカートニーソングで構成された唯一のアルバムです。陽気さとポップさ、疾走感あふれる初期の名作です。

『ローリング・ストーン』誌の解説では、ビートルズの魅力を余すところなく伝える同名映画のサウンドトラックだと書かれています。

その通りだと思います。この名作を前にして、他に書くことなかったのかな。

全曲レノンマッカートニー作品の唯一のアルバム。初期ビートルズらしい疾走感を感じられるご機嫌な名作です。ビートルズは映画の分野でも革命的な存在。これまでの音楽映画の胡散臭さを一新。今のロック映画の礎を気づいた作品と言っても過言ではありません。この作品がなかったら映画『ボヘミアンラプソディ―』もなかったかも…。

第7位 『ミート・ザ・ビートルズ』(『ローリング・ストーン』誌 53位)

イギリスの公式盤ではない『ミート・ザ・ビートルズ』がランクインです。本作から『ローリング・ストーン』誌の順位が大きくジャンプアップ!一気に50位台です。

『ミート・ザ・ビートルズ』はアメリカでのデビューアルバムです。収録曲は『ウィズ・ザ・ビートルズ』のものが中心となっています。

『ローリング・ストーン』誌の解説では、アメリカの人たちの心をわしづかみにした最初のアルバムであり、ジョンとポールのソングライティングチームはとても凄い!ってことが書いてあります。

たぶん。英語は苦手なのであくまで"たぶん"です。

『ミート・ザ・ビートルズ』じゃないけど紹介しておきます。
21週連続1位という記録を作った2ndアルバム。1stアルバムと合わせると51週連続1位!!イギリスでは、ほぼ一年間ビートルズが1位とい異次元の記録を作っています。冒頭の3曲で心をわしづかみにされます。All My Lovingを聞いたら間違いなくファンになります。カバー曲も名作ぞろい!

第6位 『プリーズプリーズミー』(『ローリング・ストーン』誌 39位)

くると思ってました。ビートルズの輝かしいデビューアルバムです。ここからすべてが始まったとすれば、39位じゃ低すぎる気もしますが、ともあれ50位以内に飛び込んできました。

『ローリング・ストーン』誌は、このアルバムを偉大なファーストアルバムの1つだと評しています。さらにビートルズはデビュー作ですでに新しいサウンドを発明していたとも書いています。

本作はイギリスで30週連続1位を記録したモンスターアルバムです。我々も30週連続で聞きこみたいところです。

レコーディングに要した時間は約10時間。ほぼ一発録音のライブ感満載のアルバムです。イギリスでリリースされ30週連続1位という驚異的な記録を残しています。世界に刻印したビートルズの初期サウンドがたっぷりと聞ける名作。ちなみにこのアルバムから1位を奪ったのがビートルズの2ndアルバムです。

第5位 『アビーロード』(『ローリング・ストーン』誌 14位)

目を疑いました。『アビーロード』が『ローリング・ストーン』誌では14位扱い!?低すぎやしないかい?と。まあ、事実を受け止めましょう。横断歩道アルバムが登場です。

『ローリング・ストーン』誌は、ジョージマーティンの言葉を引き合いにだして、最後の最後に洗練されたすごいのを作ったビートルズはすごいと評しています。ジョンとポールはもちろんジョージが作曲家として開花した的なことも書いています。

うーん、私の中ではもっと順位が高かった。でも残りのアルバムを考えるとまあ仕方ないかな。アルバムジャケット選手権なら文句なしで1位だと思います。

全英で17週連続、全米では11週連続1位となるなど世界的な大ヒットを記録したモンスターアルバム。Disc 2とDisc 3にはポール・マッカートニーが他アーティストにプレゼントした「グッドバイ」「カム・アンド・ゲット・イット」を収録。他にも未発表曲が多数収録!!Her Majestyがメドレーに組み込まれている!?あの曲、メドレーの一部だったの!?気になりませんか?

第4位 『ザ・ビートルズ』(『ローリング・ストーン』誌 10位)

シンプルでかつ力強いアルバムの登場です。『ローリング・ストーン』誌で10位にランキングされています。統一性には欠ける印象がありますが、それがまた良いというファンも。つかみどころがないけど何度も聞きたくなるアルバムです。

「制作は楽しいものではなかったが、出来上がってみると非常にいいアルバムになった」というポールの発言を引用して『ローリング・ストーン』誌は、その緊張感が非常に強烈で冒険的なアルバムを生み出したと評しています。

インドで曲をたくさん作りすぎてしまい1枚に収まらなかったってすごいですね。ジョンのIndia,Indiaもこの時に作られたものじゃなかったでしょうか。なぜ未収録!?とてもいい曲なのに。

メンバー4人が好きなことをして作ったアルバム。何度聞いても飽きない曲がたくさん収録されています。ジョンのHappiness is a Warm GunやI’m So Tired、Yer Bluesといった楽曲の魅力はとても不思議です。とにかくいろんな曲がはいった大作。ホワイトアルバムは"世界で4番目に売れたアルバム"です。そして2枚組の作品では世界で1番売れています。

第3位 『ラバーソウル』(『ローリング・ストーン』誌 5位)

ビートルズだけのアルバムランキングだと異論はございませんが、『ローリング・ストーン』誌のだと5位。第5位ですと!?ということはつまりこのアルバムより上位のアルバムが4枚もあるということじゃないですか。いったいどこのどいつだい?

『ローリング・ストーン』誌は、ポップな部分を維持しながらも深く洗練されているアルバムであると評価しています。ボブディランの影響にも触れ、またインドの楽器シタールの演奏などの実験的試みも評価しているようです。

ビートルズが『ハードデイズナイト』で見せたポップで陽気な殻をこのアルバムでは完全に脱ぎ捨てています。ビーチボーイズの名作『ペットサウンズ』はこの『ラバーソウル』の影響を受けて作られたそうです。

アップテンポで疾走感ある曲というよりも、Norwegian Wood (This Bird Has Flown)、Michelle、Girl、In My Lifeといったミドルテンポの名作がたくさん収録されているアルバム。初期のものとは違う、ちょっと落ち着いたサウンドがここにはあります。このサウンドもまたビートルズの一部であることを『ラバーソウル』を聴くことで体感することができます。

第2位 『リボルバー』(『ローリング・ストーン』誌 3位)

ちなみに『ローリング・ストーン』誌の4位はボブディランの『追憶のハイウェイ61』です。さすがですね。『リボルバー』は第3位でした。調査によってはこのアルバムが堂々1位をとることもあるのですが、まあ仕方ありませんね。

『ローリング・ストーン』誌は、実験的で革新的な点、レコード芸術の魅力を伝える作品で、60年代の進化を見て取れるものと評しています。そしてポールの曲がいい!とのことです。『サージェント~』へ至る重要なステップとなったとも言っています。

レコーディング上の実験云々も見逃せないとこですが、一人のファンとしては、収録されている楽曲のすばらしさを無視することはできません。心地よいサイケデリックなサウンド、美しいバラード、インドっぽい曲。どれをとっても最高です。

『リボルバー』ほど幅広いファンに届くアルバムはちょっと見当たりません。初期サウンドの香りを残しつつサイケデリック方面に向かっていく前衛集団としてのビートルズが聞けます!各所に実験的要素がちりばめられた前衛的な作品。それでいてキャッチーです。相反するであろうこの二つの要素を何の苦も無く合体させているのがビートルズの凄いところ。

第1位 『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』(『ローリング・ストーン』誌 1位)

予想を裏切らない展開ですね。ロックの金字塔が堂々1位です。この『ローリング・ストーン』誌のランキングは1960年代のアルバムを対象にしたものじゃないですよ。オールタイムです。つまり人類史上もっとも評価の高いアルバムなのです。

『ローリング・ストーン』誌は、初のコンセプトアルバムであることに加え、サウンド、ソングライティング、カバーアートがすばらしいと評価。スタジオテクノロジーを極めたアルバムでありロック変革宣言だとも述べています。

異論なしです。でも、何度も言いますが、ビートルズ歴が浅いうちは手を出さないほうが良いアルバムです。頭の中に「???」が並びますよ。このアルバムを「良い!」と感じたとき、ビートルズを究める新しいステージにたっていることでしょう。

ロック史上初コンセプトアルバムでビートルズの最高傑作と言われている作品。最後の曲のA Day in the Life は聞き逃さないでください。このA Day in the Lifeだけでもこのアルバムを聞く価値があります。後世に残した影響は計り知れず、生み出したフォロワーも数知れず。このアルバムがなければロックが今の地位は築けていなかったと思います。

『ローリング・ストーン』誌のトップ10のうちの4枚がビートルズ

もう、圧巻としか言いようがないですね。私的には『アビーロード』がトップ10に入っていないのが悔しいですね。まあでも仕方ありません。良いミュージシャンはたくさんいますから。

さて、順位のおさらいです。記載の順位は『ローリング・ストーン』誌のもの。
第1位『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』
第3位『リボルバー』
第5位『ラバーソウル』
第10位『ザ・ビートルズ』
第14位『アビーロード』
第39位『プリーズプリーズミー』
第53位『ミート・ザ・ビートルズ』
第307位『ハードデイズナイト』
第331位『ヘルプ!』
第392位『レットイットビー』
※2019年9月12日閲覧

『ミート・ザ・ビートルズ』がアメリカ版の『ウィズ・ザ・ビートルズ』だとすると、ここにランクインしていないオリジナルアルバムは『ビートルズフォーセール』と『イエローサブマリン』の2枚ですね。

『イエローサブマリン』は仕方ないとして…。

『ビートルズフォーセール』が入っていないのは何故なんだ!

このあたりの理由を『ローリング・ストーン』誌さんに聞いてみたいですね。以上、ビートルズはやっぱりすごかったという内容でした。

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