今日も元気にビートルズ。
本ブログのテーマはビートルズの人気の秘密を探ることにあります。人種や宗教、言語を越えて人類が1つになったなった現象って私の知る限りビートルズだけじゃないかと思うのですね。そのビートルズをいろんな角度から探ることによってひとつになれるヒントが見つかるんじゃないかと。
今回は、ビートルズがリリースしたシングル盤を紹介することでそのヒントを探ります。そして大きなお世話かもしれませんが、この時期のビートルズのシングルをランキングして、ベストシングル盤を決めてしまおうという試みです。
1962年から1970年の活動期間中にビートルズがリリースしたシングルは22枚です。一気に紹介すると長編記事になるので、ここでは主にイギリス・ヨーロッパで活動していた時期のシングル、I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)までを紹介します。
イギリス国内でのリリースされたシングル盤に限定するよ
Love Me Do (ラブミードゥ) ポールが16歳の時に作ったデビューシングル
デビューシングルはポールマッカートニー作のLove Me Do (ラブミードゥ)です。イギリスのチャートでは最高位17位を獲得、アメリカではビートルズ人気まっただ中にリリースされ1位を獲得しています。
聞けば聞くほど味がでていい曲なのですが、個人的にはビートルズのシングル群の中では「あれ?」と思っています。他になかったのかなと?I Saw Her Standing Thereじゃだめだったの?とも思ってしまいます。
ともあれビートルズはこのLove Me Doでデビューします。プロディーサーのジョージマーティンが売れそうなカバー曲を用意していたようですが、自作曲にこだわった点がビートルズのすごいところだと思います。
B面はP.S I Love Youだよ。
これもポール作だね。
ビートルズの人気が爆発 イギリスとヨーロッパを席巻した時代
Please Please Me(プリーズプリーズミー)
2枚目のシングルはジョンレノン作のPlease Please Me(プリーズプリーズミー)です。イギリスのミュージック・ウィーク誌のチャートでは最高位2位を記録、メロディーメーカー誌では1位でした。チャートによって順位が1位だったり2位だったりして安定しておりませんが(そのためベストアルバム『ビートルズ1』への収録が見送られています)、ビートルズ人気の爆発の切っ掛けとなった作品です。
ジョンのあこがれのロイオービンソン風にスローなテンポだったのですが、ジョージマーティンの提案でテンポを上げ、今の曲になったようです。このエピソードに関して後にジョンは(辛辣に)否定していますので真意のほどはわかりません。
どういういきさつであれ、この曲でリバプールのビートルズはイギリス全土に知られる存在となりまます。ここから本格的にビートルズの快進撃が始まります。
B面はAsk Me Whyだよ。
これはジョンの作。
From Me to You(フロムミートゥーユー)
3枚目のシングルはFrom Me to Youです。ここでレノンマッカートニー完全共作の曲の登場です。イギリスのチャートで1位を獲得、しかも6週間も!です。いよいよビートルズの人気が本格的になってきました。
この曲From Me to Youに関して、「サビの部分でマイナーに変わる部分が大きな進歩だった」とポールはいろんなところで発言しており、察するにポールお気に入りの曲だと思います。音楽に無知な私はよくわからないけど、すごいんだろうと理解しております。
個人的にジョンはこの曲にどういう風にかかわったのか気になりますが、初期ビートルズの王道の曲として、1963年の英国王室を迎えてのロイヤルバラエティーショーでも演奏されました。
B面はThank You Girlだよ。
これはジョンの作。
A面B面ともにファンへの感謝を歌っているね。
She Loves You(シーラブズユー)
4枚目のシングルは言わずと知れた名曲She Loves Youです。この曲もレノンマッカートニー作の完全共作です。英米ともに1位を獲得。She Loves You=ビートルズみたいな印象があり、ビートルズの代表曲の1つです。
2分21秒のアップテンポのノリの良い曲で、その長さに良いものを詰め込めるだけ詰め込んだ作品です。聞きどころは…すべて、です。が、あえて言うならジョンとポールのヴォーカルです。二部コーラスとなる部分では、どっちがメロディを歌っているのか私のような素人にはわかりません。わからないけどゾクゾクします。この曲を聞いてビートルズを好きにならない人はいるのでしょうか。
近年のツアーでポールはビートルズの曲を披露してくれますが、この曲と次に紹介するI Want to Hold Your Handは披露してくれていません(2019年現在)。ポールにとっても特別な曲なのかもしれません。
若さの象徴、永遠の名曲であると私は思っています。
B面はI'll Get Youだよ。
レノンマッカートニー作品だね。
I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい) アメリカと世界を制覇するきっかけとなった曲
5作目はついにアメリカを制覇したI Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)です。アメリカでのビートルズ人気の切っ掛けとなった作品で、もちろん英米ともに1位を獲得しています。ジョンとポールがアメリカで人気獲得を意識した初めての作品だったそうです。要するにジョンとポールがアメリカ向けに本気出して作った曲が、意図通り爆発的に売れたのです。
1時間に1万枚売れたとか、キャピトルのプレス工場だけだとが間に合わないから外注したとか、桁外れのエピソードが満載の曲です。ちなみにこの曲のイギリス・ヨーロッパでの成功をみて、アメリカのキャピトルはようやくビートルズと契約をしています。海を越えたところでの成功を見て、ようやく契約していることから察するに、当時のアメリカにとってロックンロールは相当時代遅れの音楽だったのかもしれません。そこにビートルズがガツンと鉄槌をくらわしたのです。
I Want to Hold Your Hand以降のビートルズは無敵です。ビルボードで1位から5位まで独占するなど、前人未到でこれからも破られないであろう記録を連発します。勢いにのってローリングストーンズなどのイギリス勢がアメリカを席巻します。ブリティッシュ・インヴェイジョンです。世界の音楽地図がビートルズによって書き換えられた瞬間です。
B面はThis Boyだよ。
ジョンの作品だね。
結局ビートルズのどの曲がベストシングルなのか?
ビートルズのリリースしたシングルを5作紹介してきました。いずれもアメリカにわたる前のものです。まだB面の曲はインパクトある曲がすくなく、この5作を対象にベストシングルを考える場合、A面の曲を基準に考えるべきでしょう。そうなると、She Loves YouかI Want to Hold Your Handのどちらかかなと思います。
2曲共に名曲で、本来比べることはできませんが、ここはあえて優劣をつけたいと思います。社会的インパクトの観点から考えると、ここはやはりI Want to Hold Your Handかなと思います。ということで、アメリカ前夜までのベストシングルはI Want to Hold Your Hand!
以下、イギリス・ヨーロッパ時代のおすすめランキングです!
1位 I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい) 2位 She Loves You(シーラブズユー) 3位 Please Please Me(プリーズプリーズミー) 4位 From Me to You(フロムミートゥーユー) 5位 Love Me Do (ラブミードゥ)
ぜひ、参考にしてみてください。
今回紹介した曲はベストアルバム『ビートルズ1』で聞けます!
※Please Please Meは未収録です。
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