ビートルズ時代 ジョージハリスンの全曲紹介 活動期間中に何曲作った?

ジョージハリソン

ビートルズ時代にジョージハリスンはいったい何曲くらい作っているんだろう…?ふと気になりました。ジョンレノンとポールマッカートニーという圧倒的な才能の後ろで控えめにしていたジョージ。でも、ビートルズにはなくてはならない存在です。ちょっと不思議な存在。

今回は、そんな不思議なジョージハリスンの楽曲を総まとめ。全曲紹介いたします。可能な限り、ジョンとポール、そしてジョージ本人による楽曲の評価を交え、そしてところどころ解説…、いや感想をいいながら進めたいと思います。それではさっそく!

YouTubeもやっています。よければぜひ!

初期ビートルズ 黎明期のジョージハリスン

まずはデビューから1965年までの初期ビートルズのジョージハリスンの曲を見ていきます。アルバムだと『Please Please Me』から『Help!』までの5枚。どうやら3曲あるようです。

ジョージのデビュー作品 Don’t Bother Me

まずはこの曲、ビートルズ2枚目のアルバム『With The Beatles』に収録されている Don’t Bother Me です。後のジョージの楽曲を知る我々としては、ちょっと物足りなさを感じる楽曲じゃないでしょうか。作者のジョージ自身もこの曲に否定的です。

It mightn’t even be a song at all(曲とすら呼べる代物ではないかもしれない)

ジョージはそう言っています。本人も述べているように作曲の練習として作った側面があるっぽい曲ですね。ただ、さすがジョージです、ここからも教訓を得ています。

but at least it showed me that all I needed to do was keep on writing, and then maybe eventually I would write something good.(ただ、曲を書き続けることが大事だってことが分かった。そうすればいつか良い曲が書けるようになるだろう)

こういうの大切ですね。ちなみにこの曲はジョージが病気で寝込んでいた時に作られたもの。だからタイトルが「Don’t Bother Me/ほっといてくれ」となったそうです。

ゆっくりと認められてきた I Need You

2曲目はアルバム『Help!』に収録されているこの曲です。1963年のDon’t Bother Me から実に2年ぶりのジョージの新曲です。この間、ジョージは作曲はしていたもののクオリティが追い付いていなかった模様。ただ、私はこの間に作られたYou Know What To Do が好きです。

I Need You です。この曲は、後に妻となるパティ・ボイドに向けられて作られた楽曲で、ビートルズ初となるボリュームペダルが使わています。レノンマッカートニーの楽曲とは一味違うジョージらしさがにじみ出ていますね。おおむね評価も高いようです。個人的にはジョージの作曲能力の兆しが見れる重要曲だと思います。

ピアノが目立つ You Like Me Too Much

アルバム『Help!』から2曲目のジョージ作品です。アップテンポで軽快、良い曲ですねー。初期のレノンマッカートニーソングと肩を並べている感じがします。やはりこのころからジョージがメキメキきてますね。

特徴的なのは、ギターではなくピアノが目立つ楽曲であること。ギターマン・ジョージの楽曲にしては珍しい感じがしますね。ピアノを弾いているのは、ポールとプロデューサーのジョージマーティン。ジョンレノンはエレクトリック・ピアノを弾いています。ピアノだらけのYou Like Me Too Much でした。

中期ビートルズ インドが開花したジョージハリスン

続いては中期ビートルズのジョージの楽曲です。ジョージを語る上でインドは外せません。主演映画『Help!』の撮影中に出会ったシタールがジョージの音楽を大きく変え、それはやがて世界のポピュラーミュージックに影響を与えるようになります。そんな中期の作品は7曲あります。

ビートルズ初の政治ソング Think For Yourself

まずはアルバム『Rubber Soul』収録のこの曲です。メロディもさることながら歌詞も刺激的。一説にはボブディランの「寂しき4番街」の影響を受けているのだとか。ただ、ジョージはこの曲の歌詞がどこからインスピレーションを得たのかあまり覚えていないらしく…、

'Think For Yourself’ must be written about somebody from the sound of it– but all this time later I don’t quite recall who inspired that tune. Probably the government.(Think For Yourself は特定の誰かに向けて書いたものだけど、今となっては思い出せない。多分、政府に向けてかな。)

と、こう述べています。向けられていたのが本当に政府なら、ビートルズ初の政治ソングと言うことになりますね。さすがジョージ。ジョンより早く政府へのメッセージソングを作っています。

それにしてもこの曲のファズを聞かせたベースはすごいですね。完全に曲の印象を決定づけています。演奏しているのはもちろんポール。さすがです。

ちなみにこの曲の邦題は「嘘つき女」。どの部分をきりとったらこんな邦題になるのでしょうか。不思議です。ビートルズの曲の邦題は謎が多い。

ジョージハリスンの自信作だったかも!? If I Needed Someone

続いても『Rubber Soul』収録の曲です。Think For Yourself といい、この曲といい、ジョージの作曲能力が跳ね上がってきていますね。確かに If I Needed Someone も名曲です。おそらくジョージが作った曲で初めて他のミュージシャンにカバーされた曲ではないでしょうか。イギリスのホリーズというバンドがこの曲をカバーしています。

ホリーズのカバーは全英20位という、なんといいますか、中途半端な感じ。これに腹を立てたジョージはホリーズのカバーを酷評しています。

「あんな変な歌を作ったつもりはない」

そう発言したとか。ホントでしょうか。本当だとすると、よっぽど自信作だったに違いありません。ジョージのこの発言以降、ホリーズはこの曲を演奏しなくなったそうです。

渾身の風刺ソング Taxman

奇跡の名盤『Revolver』のオープニングを飾る曲です。Taxmanのタイトル通り、当時のイギリスの税制度を痛烈に批判しているジョージハリスン渾身の風刺ソングです。簡単に言えば「税金が高いぞバカヤロー」と言っている曲です。

明確なカタチでの政府批判ソングはこの曲が初ではないでしょうか。ジョージの皮肉めいた歌詞がまたオモシロいんです。ジョンとは少し違うユーモアがあります。

お座りになりますか?椅子に税金です。寒きなってきましたね、暖房に税金です。散歩ですか?足に税金です。
死にゆく方々にアドバイスがあります。目の上に乗せられたコインも課税対象です。(Taxman歌詞の和訳)

ユーモアでコーティングされていますが、けっこう痛烈な感じです。これを当時人気絶大だったグループが歌っちゃうんだからすごい!

ちなみにこの曲の印象的なギターはポールによるもの。さすがポールです。リードギターがジョージじゃない理由は不明ですが(ポールのほうが上手く弾けたから?)、ジョージはポールのギターについてインドっぽいという理由で気に入っているそうです。

インドに大きく一歩踏み出した楽曲 Love You To

こちらも『Revolver』収録の作品。聞けば瞭然、ターメリックとクミンのフレーバーが鼻孔を柔らかく突くインドな楽曲です。ここにきて一気にインド方面に大接近です。ジョージの発言を見てみると、この曲はインドの楽器シタールのために作られた作品のようです。

'Love You To’ was one of the first tunes I wrote for sitar. 'Norwegian Wood was an accident as far as the sitar part was concerned, but this was the first song where I consciously tried to use the sitar and tabla on the basic track.( Love You To はシタールのために書いた曲だ。ノルウェイの森でシタールを弾いたのはたまたまだったけど、これは完全にシタールとタブラを使うことを意図して書いた曲なんだ。)

ビートルズのアルバムから突如として聞こえてくるインド。ラーガロックなんてなかった時代の出来事です。当時の人、驚いたでしょうねー。

インド哲学が見え隠れ I Want to Tell You

『Revolver』から3曲目です。この収録曲の多さからもソングライターとしてのジョージの評価が高まってきていることが見てとれますね。メキメキと伸びてきています。

…about the avalanche of thoughts that are so hard to write down or say or transmit.(書ききれない、言い切れない、伝えきれない…、そんな雪崩のような想いについての曲)

ジョージはこの曲についてこう語っています。音楽評論家のイアンマクドナルドはこの曲の歌詞を「東洋哲学のアプローチを適用して表現した」と述べています。正直、どのあたりが東洋哲学的なのかよくわかりませんが、音楽評論家が言うんであればそうなんでしょう。

確かにジョージがインドの音楽を手掛けるのは、その楽器の音色に心奪われたというのもありますが、哲学のほうにも酔心したからでもあります。そうなると自分の作品に東洋哲学を持ち込む可能性は大きくありますね。

ジョンレノンも大絶賛 Within You Without You

次はアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』からです。この曲もインドど真ん中ですねー。ハードにインド音楽です。Love You To の時はまだ手探り感がありましたが、この曲は本格的にインドです。ロックバンドのビートルズには似つかわしくないこの楽曲についてジョンはどう思っていたのでしょうか。

One of George’s best songs. One of my favorites of his, too. He’s clear on that song. His mind and his music are clear. There is his innate talent. He brought that sound together.(ジョージのベストソングだ。俺のお気に入りの1曲でもある。彼の精神と音楽は明瞭だね。彼の天賦の才だ。)

大絶賛しています。ここまで明確にジョージの楽曲をほめているのは珍しいかもしれません。ちなみにレコ―ディグには、ジョージ以外のビートルズのメンバーは参加しておらず、ジョージはシタールとタンブーラを演奏しています。

インド音楽をサイケデリックアレンジ Blue Jay Way

中期のラストは『Magical Mystery Tour』からこの曲です。インドの雰囲気を残しつつもサイケデリックな感じに仕上げた作品です。好意的な評価をする人もいれば酷評もあり、評価がばらけている作品だと思います。個人的には、サウンドエフェクトがスゴイ!と思っており、ステレオバージョンで聞くのを好んでおります。

Blue Jay Wayというのはロサンジェルスの地名で、休暇で訪れていた時に作られ曲だからBlue Jay Wayというタイトルです。どうやらそこで人を待っていたらしく、その状況がそのまま歌詞になっています。「道に迷ったら、警察に聞けよ。はやくこいよ。寝ちゃうぜ」ざっくり言うとこんな感じです。

後期ビートルズ ついに才能を爆発させたジョージハリスン

いよいよ後期ビートルズです。黎明期、インド期ときて、ついに才能を開花させる後期に突入です。この時期になるとインドへ行き本格的に瞑想を学んだりと、いよいよインド傾倒は強まっていくのですが、不思議と音楽は一旦インドを離れます。西洋ポピュラー音楽に戻ってきたジョージの快進撃が始まります。

ビートルズの代表曲 While My Guitar Gently Weeps

まずは『ホワイトアルバム』に収録されたこの曲です。ビートルズの代表曲は数多くありますが、この曲も堂々と代表曲を名乗っても遜色はないと思います。それほどまでに名曲です。ここにきて、あのレノンマッカートニーに肩を並べた感があります。

注目点としては、この曲でギターを弾いているのがエリック・クラプトンであること。クラプトンが参加した理由は諸説あり、ジョージが思うようにギターが弾けなかったからというのもあるようです。ただ、ジョージの発言をみるとちょっと違った側面もあるかもです。

I worked on that song with John, Paul, and Ringo one day, and they were not interested in it at all.(この曲をジョンとポール、リンゴと取り組んだけど、彼らは興味がなさそうだった)

そうジョージは回想しています。ジョージとしては自信があったこの曲。なんとかものにしようと思いついたのがクラプトンの招聘です。

So Eric came in, and the other guys were as good as gold– because he was there. Also, it left me free to just play the rhythm and do the vocal.(エリックが来ると、他の連中は行儀よくしてた。彼がそこにいたからね。俺もリズムとボーカルに専念できたから助かった。)

こうジョージが話すようにレコーディングの雰囲気をよくするために招いた側面もあるようです。もちろんクラプトンの腕前も理由のひとつだと思いますが。

ちなみにジョージとクラプトンとの出会いは1964年にまでさかのぼります。当時クラプトンが所属していたヤードバーズがビートルズの前座を務めていたことがきっかけだったようです。

I Am The Walrus 以来の衝撃 Piggies

こちらも『ホワイトアルバム』から。Piggiesです。日本語に訳すと「豚ちゃん」です。今までインド音楽をやってきて、東洋思想を歌に込めてきたジョージが突然、「豚ちゃん」です。この緩急の差がある意味、魅力でもあるんですけどね。意味の分からなさで言えば、I Am The Walrus 依頼の衝撃です。

ただ、歌詞をよーく見てみると、これは風刺なんですよね。たぶん。ジョージハリスン流の皮肉のオンパレード。人間社会を皮肉っています。個人的には最後の歌詞に恐怖を感じます。

"ナイフとフォークを使って自分たちのベーコンを食べる"

ジョンの案だそうです。

終わり方が不気味すぎるぜ Long, Long, Long

インドに超瞑想の修行に行ったときに作られた楽曲です。超瞑想についてはよく分かりませんが、サウンドは瞑想を思わせる雰囲気です。穏やかでおとなしく、身をまかせられる音になっています。歌詞の内容も神に対する愛です。優しい雰囲気に包まれたホーリーな楽曲。

ただ、エンディングは非常に不気味です。一気に瞑想から覚めてしまいます。怖い!

お菓子の名前を連呼するSavoy Truffle

この曲も個人的に謎多き楽曲だと思っています。ただただお菓子の名前を連呼している曲だからです。甘党だったクラプトンが虫歯に悩んでいる姿から曲の着想を得たそうです。Piggies にも風刺をこめたジョージです。この曲にも何か教訓めいたものはあるのでしょうか。

甘いもの食べすぎたら虫歯になるよ。

あるとしたらこれくらいでしょうか。もしかしたら子供向けの曲なのかもしれません。ただ、お菓子連呼な歌詞の一方でサウンドはとてもロックに仕上がっています。おおむねこの曲に対する評価は高いようです。世の中、何が評価され、何が成功するのか、わかりませんね。

ただのジョークらしい… Only a Northern Song

アルバム『Yellow Submarine』に収録されている作品です。この曲自体は1967年の『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のころに作られているので中期の作品と言っていいかもしれません。この曲で歌われているのは、曲の権利に関するややこしい契約面での不満です。

["Only a Northern Song"] was a joke relating to Liverpool, the Holy City in the North of England. In addition, the song was copyrighted Northern Songs Ltd., which I don't own, so: It doesn't really matter what chords I play … as it's only a Northern Song. (Only a Northern Song はイングランド北部の聖なる都市リバプールにまつわるジョークなんだ。この曲の権利はノーザンソングスにあって、僕にはない。だからどんなコードを弾いても問題ないんだ。ただのノーザンソングだからね。)

ジョージはこう語ります。ジョークらしいのですが、私にはよくわからない。このあたりのビートルズの楽曲の権利関係は今一度学びなおす必要ありです。

怪しい薬は絶対ダメ It's All Too Much

この曲も『Yellow Submarine』に収録。Only a Northern Song と同様、1967年にレコーディングされています。時代を反映してか、バリバリのドラッグソング。なんでも幻覚剤のLSD体験をモチーフにしているとか。たしかにサイケデリックなサウンドです。これを子供向けのアニメーション映画『Yellow Submarine』に収録してしまうところがビートルズです。

世の中的な評価はイマイチ芳しくないようですが、個人的には好きな曲です。サウンドが良いじゃないですか。ギターのフレーズも耳に残っていい感じです。I Feel Fine 以来封印していたフィードバック奏法もイントロ部分で聞くことができますしね。

ビートルズの代表曲でありジョージの最高傑作でもある Something

続いては涙のラストアルバム『Abbey Road』からです。超超超有名曲ですね。これもまたビートルズの代表作にしてジョージの代表作です。あまりにクオリティが高いことから、レノンマッカートニー作品と間違われることもあるとか。この曲についてジョンは「『Abbey Road』で最高の曲」と述べ、賛辞を送っています。そしてジョージに何かと手厳しいポールも、

George's greatest track – with 'Here Comes the Sun' and 'While My Guitar Gently Weeps'.(Here Comes the Sun and While My Guitar Gently Weeps と共にジョージの最高の曲だ)

褒めています。良かった!リンゴスターも Something と While My Guitar Gently Weeps をこれまでに書かれた最高のラブソングと評しています。まさしくSomething無双ですね。

ちなみに、『Abbey Road』制作前のゲットバックセッションのときに、すでにこの曲の原型はできていたらしいです。ただ、セッションの雰囲気を敏感に嗅ぎとったジョージは、雑に扱われることを恐れ取り上げなかったそうです。

清涼感がたまらない Here Comes The Sun

この曲も『Abbey Road』から。この曲もジョージの代表曲と言っていいと思います。なんでも2021年現在、Spotifyで世界で最もストリーミング再生されたビートルズの作品だそうです。レノンマッカートニー作品を凌いでしまうとは…。初期のころのジョージの楽曲と比べるとやはりそのクオリティは雲泥の差がありますね。

さて、Here Comes The Sun です。曲単体でも美しいメロディと爽快な歌詞を持っているのですが、『Abbey Road』というアルバムの収録の1曲として捉えると、またその魅力は増します。直前のジョンの作品 I Want You(She’s So Heavy)からの流れで聞くとこの曲はさらに輝きます。何でしょう、あの爽快感は。

アルバムに収録される予定はなかった!? I Me Mine

いよいよ佳境に入ってきました。この曲はアルバム『Let It Be』に収録されています。もともとアルバム用に正式にレコーディングはされていなかったのですが、映画『Let It Be』の中でジョンとヨーコが踊る比較的目立つシーンで使われたため急遽収録が決定した曲だそうです。

もともとの曲の長さは1分30秒くらい。これだと短すぎるということで、2番の部分とコーラスを繰り返すことによって引き延ばされ、今のカタチに落ち着いています。歌詞の内容は、人間のエゴについて。当時、ジョージはエゴイズムについて研究していたらしいです。

確かに能天気な曲ではあるけれど… For You Blue

この曲もアルバム『Let It Be』に収録されています。何といいましょうか。後期ビートルズのこの時期のジョージにしては少し物足りない気がするのは私だけでしょうか。この曲は、当時の妻、パティに向けられたラブソングだそうです。

["For You Blue"] was a simple twelve-bar song following all the normal principles except it's happy-go-lucky!(能天気であることを除けば典型的な12小節のブルース)

ジョージは後年にこう語っています。確かに能天気な感じのする曲ですね。曲に対する評価もバラけていて、いまいちどのように評価されているのかつかみにくい楽曲です。

完全なる想像ですが、この時期のゲットバックセッションで、ジョージは曲を出し惜しみしていたんじゃないかと思っています。セッションの雰囲気がそうさせたのか、はたまたソロへの準備なのか。それは分かりませんが…。

次作の『Abbey Road』に提供した2曲やソロ作品の『All Things Must Pass』の楽曲とのクオリティがあまりに違い過ぎると思いませんか。以上、独り言でした。


ジョージのインド作品の最高傑作 The Inner Light

こちらは17枚目のシングル Lady Madonna のB面に収録された曲。ジョージの作品で初めてシングル盤に収録された作品です。サウンドは、もう完全にインド。それもそのはず、サウンドの録音はインドのボンベイで行われ、楽器を演奏するミュージシャンもインドの方々です。ビートルズのメンバーの参加はボーカルとハーモニーだけ。

インドだけれどもメロディは美しく、個人的にジョージのインド最高傑作だと思っています。ジョンとポールからの評価も非常に高い作品です。

Forget the Indian music and listen to the melody. Don't you think it's a beautiful melody? It's really lovely.(インド音楽であることを忘れてメロディを聞いてほしい。美しいメロディだと思わないかい。ホントに素晴らしい。)

普段ジョージに厳しいポールもこのように述べ絶賛しています。またジョージがこの曲にボーカルを入れるのを台無しにしてしまうんじゃないかと躊躇しているのを励ましたのもポールだそうです。優しい。

ベースが聞きどころ! Old Brown Shoe

最後の曲はビートルズ20枚作目のシングル The Ballad of John and Yoko のB面、Old Brown Shoe です。アップテンポのノリノリの曲。ジョージの隠れた名曲だと思います。歌詞もなにやら不可思議な感じがします。ポールのHello, Goodbye的な「YesだけどNo」で展開されています。

聞きどころはベースです。イントロのサウンドがもう印象的ですね。長年さすがポールだねーと思っていたら、ポールじゃない疑惑があるそうです。楽曲データをみるとベースはポールだと記載してあるのですが…、ジョージはインタビューで「俺が弾いた」と答えています。さて、真実はどっちなんでしょうか。

ビートルズ第三のコンポーザーの地位はいつ確立したのか?

ビートルズ時代のジョージハリスン全曲紹介をしてきました。アルバムリリース順に見てみると、ジョージの能力が徐々に拡大していくのが分かって楽しいですね。また如実に曲数にもそれが現れています。

  • 初期 3曲
  • 中期 7曲
  • 後期 12曲

合計22曲。まさに右肩上がりに曲数を伸ばしていっています。レノンマッカートニーという巨大な才能の横にいながら、存在感を示せているのはスゴイことですね。

ジョージがビートルズ内で作曲家としての地位を確立したのは、インドのサウンドを手にしたアルバム『Revolver』あたりじゃないかと思っています。ロックに東洋の音楽を何の抵抗もなく持ち込んだ功績は大きく、ビートルズの音楽の幅を広げています。やはりジョージはすごかった。

以上、「ビートルズ時代 ジョージハリスンの全曲紹介/活動期間中に何曲作った?」でした。おしまい。

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