ビートルズを聞きはじめたばかりのころ、興味をもって本や雑誌を見ていると、ビートルズって初期、中期、後期と時代に区切られて語られていることに気づきませんか。
初期、中期、後期でビートルズは作風が大きく違うので、読み手や聞き手はイメージしやすいように時代を区切って語られていることが多いのです。
その区切り方には一定のルールがあって、初期、中期、後期は「このアルバムからこのアルバムまでが初期!」みたいにアルバムで区切られています。
初期、中期、後期という区切り方だけならいいのですが、別パターンもあるんです。前期と後期で分けるパターンです。今回は、この前期と後期に分けられている基準を紹介します。
ビートルズの基礎知識ですので、ぜひ覚えておいてください。
ビートルズを前期と後期で分けるのは、最近あんまり見ないね。
初期、中期、後期が一般的だけど、
たまに見るから注意が必要だよ
前期:ビートルズがコンサートで演奏していた1966年 アルバム『リボルバー』まで
前期、後期は何を基準で区分されているのでしょうか?基準は、ビートルズがコンサートを開催しているかどうかです。コンサートを開催しているのが前期。やめてしまったのが後期として区分されています。アルバムでいうと7作目の『リボルバー』までが前期に該当します。
リボルバーのリリースは1966年8月5日だよ
ビートルズは1966年8月29日のサンフランシスコのキャンドル
またコンサートでは再現不可能なサウンドもこのころから多くなり始めています。『リボルバー』収録曲でコンサートで演奏された曲はありませんでした。以降、コンサートをやめて、レコーディングに集中するようになります。ここまでが前期です。
後期 コンサートをやめてビートルズのメンバーが髭面になったころから解散まで
1967年からいわゆるビートルズの後期が始まります。アルバムでいうと『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』から最後の『アビーロード』までです。
コンサートをやめたビートルズが次に向かっていったのは、実験的サウンドづくりです。『ラバーソウル』や『リボルバー』でそのキザシはありましたが、それは『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』で大成します。
ビートルズのメンバーの見た目も大きく変わります。前期までのビートルズは、マッシュルームカットにスーツといういわゆるビートルズスタイルを貫いていますが(1966年くらいになると崩れ始めますが)、後期は髭をたくわえたり、長髪になったり、今見ると奇抜な服装をしたりと大きく変化します。
音楽的には、上述した『サージェント~』のようなサイケデリック色が強いアルバムから原点回帰のものまで、幅広い音楽性の大人のビートルズが楽しめます。
まとめ 要するに前期は赤盤で後期は青盤
ビートルズの前期と後期をざっくりと紹介してきました。要するにビートルズのベストアルバムの通称『赤盤』が前期、通称『青盤』が後期との区分になります。ビートルズのベストアルバムがこの2枚しかなかった時期は、この前後期の区分が多く用いられていました。
令和の今ではあまり前期と後期で区分して語るのはトレンドではないですが、ビートルズを語る上では一般用語ですので、覚えておいて損はないです。
ジョン派、ポール派に加え前期派、後期派なるものもあります。
みんな派閥を作るのが大好きです。
でも、ビートルズが好き!というのはどの派閥も同じです。
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