ビートルズ(The Beatles)はカバー曲をたくさん歌っています。1962年から1970年の活動期間中に25曲をカバー。その大半は初期のころのものです。
ビートルズがカバーした曲といえば…
- Twist and Shout
- Rock and Roll Music
- Mr.Moonlight
なんかが有名ですね。特にTwist and Shoutなんかはもうビートルズのオリジナル曲みたいなイメージがあります。
ここにあげた曲を含めてビートルズのメンバーで誰が一番カバー曲を歌っているのかな?と、調べてみました。答えはジョンレノン(John Lennon)でした。内訳は以下の通り。
さすがビートルズのリーダージョンレノン!働き者!すごい!…というのが素直な感想ですが、このグラフからもうひとつ衝撃の事実が見て取れます。そうポールマッカートニーです。
ポールが4曲しか歌っていない!
ジョージハリソンも4曲、リンゴスターも4曲!
ジョージもリンゴも4曲だからいいじゃん!とは、ポールマッカートニー(Paul McCartney)の場合なりません。ジョンとその人気・実力を二分する天下のポールマッカートニーです。もっと歌っているはず。
そういえばと、振り返ってみるとLong Tall Sallyくらいしか思い出せない…。そんなわけがない。ちゃんと調べてみよう。それがこの結果。
- A Taste of Honey(Please Please Me)
- Till There Was You(With The Beatles)
- Kansas City/Hey-Hey-Hey(Beatles for Sale)
- Long Tall Sally(Past Masters)
やっぱりポールが歌うのは4曲でした。()内はアルバム名。
しかもさらに新事実を発見!アルバムにつき1曲しか歌っていないのです。なんならジョージのほうが多く歌っているアルバムもあります(『ウィズザビートルズ』でジョージは2曲カバー曲を歌っています)。
自作曲へのこだわりが他のメンバーの誰よりも強かったのでしょうか?
ポールマッカートニーは作曲家志望?
カバー曲を歌う数が少ないからといって決してサボっていたわけではありません。初期のころからポールもジョンと同様に作曲をしています。ちょっと面白いなと思うのが自分が作った曲をジョンに歌わせようとしているところ。
Love Me DoやEvery Little Thingがそうです。Love Me Doは実現なりませんでしたが、Every Little Thingではジョンにボーカルを譲っています。考えてみればIn My Lifeもそうです。ジョンとポールが互いに「自分が作った!」と主張するIn My Lifeがポールの作であったとすれば、ボーカルをジョンに譲っていることになります。
ジョンにボーカルを譲るのはジョージやリンゴに曲を提供するのとは意味合いが違います。やはりポールはボーカリストではなく、作曲家/プロデューサーを目指していたではないか?
ビーチボーイズのブライアンウィルソン的な?
なんとなくですが、そんな想像もできます。ポールは、自分が歌うカバー曲がアルバムに収録されることに興味がわかなかったじゃないかと。他のミュージシャンに提供した曲も多いですしね。
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