ビートルズのライブはしょぼくない!ライブ映えする究極の4曲

ジョンレノン

名曲がライブで映えるかというのは、別問題です。この問題、ビートルズはどうなんでしょうか。彼らの楽曲が素晴らしいのはまがうことなき事実です。では、ライブ映えの問題はどうでしょう?ファンとしては間違いなく「映える!」と答えたいところですが、いかんせん、ライブに行ったことがありません。でも、ここでは「映える!」と言わせてください。

ビートルズのライブにいったことはありませんが、ライブ音源は聞くことができます。それからポールマッカートニーのライブには参加したことがあります。この経験を総合して、今回はライブ映えするビートルズの曲を4曲厳選して紹介いたします。ビートルズがライブバンドだったことを知っていただければ幸いです。

YouTubeもやっています。よければ見ていってください(こちらから)。

Live At Star Club In Hamburg の音源 I Saw Her Standing There

1曲目は I Saw Her Standing There です。1stアルバム『Please Please Me』のオープニングを飾った作品です。オリジナルアルバムで聞くだけでも、何となくライブ映えしそうですよね。この曲に関しては、エド・サリバンショウをはじめ、いろいろと映像&音源が残っており、しかも映えておりますので、まあ、間違いない作品だと思います。

いろいろな音源がある中でも、今回紹介したいのは、『Live At Star Club In Hamburg』に収録されているものです。デビュー直後の1962年12月にドイツはハンブルグでのライブ音源を収録した作品です。邦題は『デビュー! ビートルズ・ライヴ'62』。デビュー直後の荒々しいビートルズが聞けるのが嬉しい作品です。

デビュー直後ということもあって、収録されているビートルズオリジナルの楽曲は少なく、 I Saw Her Standing There とAsk Me Why だけです。家庭用のテープ・レコーダでの録音らしく、音質はあまりよくないというか…、悪いです。全体的に音がモコモコしています。ただ、それがまたライブ感あっていいんですね。特に、この I Saw Her Standing There はすごい!

何がすごいって、ギターの音が分厚い!ジョージハリスンによる演奏だと思うのですが、荒々しいの一言。どうしてオリジナルで削っちゃったんでしょうね。当時、ライブバンドとして人気があった理由も納得です。

ちなみに『Live At Star Club In Hamburg』はその音の悪さから、ビートルズ側から販売差し止めの訴えがあったようです。一度は、「歴史的価値がある」という理由でその訴えは退けられたのですが、最終的にはビートルズ側が勝訴しています。ともあれ1曲目は I Saw Her Standing There でした。

ハリウッドボウルの音源 She Loves You

2曲目はビートルズの代表曲といっても過言ではない She Loves You です。この曲もいろんな音源&映像が残っていますね。当然のことながら映えています。映えるために作られたんじゃないかというほどです。ここで紹介するのは、1964年8月23日にハリウッドボウルで演奏された She Loves You です。最高です。

こころなしか正式リリース版よりもテンポが速いように聞こえるのは気のせいでしょうか。疾走感たっぷりなことに加え、やはりこの曲でもジョージのギターが分厚いんです。ひとつ残念ポイントをあげるとすると、ポールマッカートニーのボーカルがあまり聞こえない点でしょうか。この曲はジョンレノンとポールのツインボーカルが萌えるのですが、まあ仕方がありません。ライブです。

それにしてもジョンの声です。とっくの昔にカッコイイを通り越しています。一説によると、世界中のミュージシャンが羨む、この声をもってしても、ジョンは自分の声が嫌いだったそうです。いったいどこを目指していたのでしょうかね。

このShe Loves You が収録されていた『THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL』はレコード盤のみのリリースでしたが、ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』の公開に合わせてCD化されています。今までレコードなので聞くのが面倒だったのですが、CD化されたので聞くのが非常に楽になりました。ありがとう!ということでShe Loves Youでした。

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ビートルズ版のライブ音源はないけれども… Helter Skelter

3曲目は後期ビートルズからHelter Skelter です。ビートルズもキャリアの後期ともなると、伝説のルーフトップコンサートはあったものの、ライブ活動はやっていません(ライブをやめた理由はこちら)。テレビなどでの演奏も私の知る限りでは少なく、この Helter Skelter に至っては、ないんじゃないでしょうか。

だけどHelter Skelter です。オリジナルの音源をきいただけでもライブ映えは予想できる楽曲ですが、コンサート会場で聞いたら興奮度MAXでした。どこで聞いたかと言うと、近年のポールのライブです。ビートルズの演奏ではないのですが、作者のポールのチームによる演奏です。十分満足です。

私の記憶ではライブのハイライト的な位置で演奏されており、会場のボルテージはMAX。圧巻でした。これを映えると言わず何を映えるというのかというレベルですね。続けて私事で恐縮ですが、Oasis のライブでも、Helter Skelterを聞いたことがあります。その会場にいたOasis ファンも盛り上がっていましたので、この曲のライブ映え力は本物です。と言うことでHelter Skelter でした。

伝説のルーフトップコンサートの象徴 Get Back

最後はやっぱり Get Back です。この曲も後期ビートルズの楽曲ですが、ライブの映像はあります。伝説のルーフトップです。2021年に公開されたドキュメンタリー『Get Back』でもおなじみですね。ビートルズがライブをするという映画の企画とは言え、ライブ用に作られたであろうこの楽曲は、非常に映えます。

罰当たりな私なんてこの曲はライブで聞くほうが良い!とすら思っています。なので『The Beatles Anthology 3』に収録されているルーフトップのGet Back がお気に入り。映像的なところで言うと、マル・エバンズが警察の圧力に屈したのかアンプのスイッチを切ってしまい、ジョンとジョージのギターの音が聞こえなくなる部分があるのですが、そこのやり取りの所作がカッコイイ!アンプが切れたと言う二人に対して演奏続行を促すポール、ひたすらにドラムを叩き続けるリンゴスター。それを見てジョージがアンプのスイッチをオン!演奏を再開する4人の姿がカッコイイんですね。

ライブ映えからは少々脱線してしまいましたが、Get Backは間違いない楽曲です。Helter Skelter同様、近年のポールのライブでも取り上げられる曲ですね。当然ながら、ライブ会場でのGet Backも最高でした。生きててよかったと思った瞬間です。


ビートルズはライブをやめたかったのか問題

今回ライブ映えするビートルズの楽曲を独断と偏見をたくさん交えながら紹介してきました。ここで紹介した曲はこの4曲です。

  • I Saw Her Standing There
  • She Loves You
  • Helter Skelter
  • Get Back

どれもこれも映える楽曲ですね。共感していただける曲はありましたでしょうか。別の曲のほうが映えるよという意見があればぜひ教えてください。

余談ですが、ビートルズのメンバーは本当にライブをやめたかったのでしょうか。確かに1966年の時点でライブ活動に限界がきて、以降いっさいのライブをやめてしまいましたが、ビートルズ解散以降はけっこうフットワーク軽くライブをやっています。

ポールはもちろんのこと、ジョンはトロントでのライブをやっていますし、ジョージはバングラディッシュ救済コンサートを主催しています。リンゴはどうなんだろう…?もしかしたら4人ともライブやりたくてうずうずしていたのかもしれませんね。ということで以上、「生で聞きたかった!ライブ映えするビートルズの4曲」でした。おしまい。

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