ビートルズ(The Beatles)時代のジョンレノン(John Lennon)ってなんだか怖そうなイメージがありませんか?コワモテで、うかつな発言をすると鋭く馬鹿にされそうな感じがします。ピリピリしてて人を寄せ付けなさそう。
でも、そうじゃない。実際は優しい男なんです。
それはもうポールマッカートニー(Paul McCartney)も認めてますし、ジョージハリスン(George Harrison)なんて弟みたいに慕っていたそう。シンシアとのデートについていったこともあるらしい。冷静に考えると、優しくないとImagineなんて名曲書けませんわね。
そんなジョンレノン。ビートルズ時代にやさしさを爆発させてジョージやリンゴスター(Ringo Starr)に曲をプレゼントしています。それが3曲あります。
- Do You Want to Know a Secret
- I’m Happy Just to Dance with You
- Good Night
この3曲をちょこっと紹介いたします。いい曲なんですよ。これが。
ジョージハリソンがビートルズ時代に歌ったレノンマッカートニー作品
それがこのDo You Want to Know a SecretとI’m Happy Just to Dance with Youです。2曲共にジョンレノンがメインコンポーザーです。
Do You Want to Know a Secret
アルバム『プリーズプリーズミー』に収録されています。本国イギリスではシングルカットされませんでしたが、アメリカではシングルで発売されビルボード誌で最高位2位を獲得しています。
ディズニー映画『白雪姫』の歌「I'm Wishing」をもとに作られたらしいです。ジョージの歌い方でしょうか?何となくですが、他の曲に比べると力が抜けている感じがします。
「歌い方が分からなかった」
と、この曲に対してジョージは謎の発言を残しています。
察するに、それまでジョージはカバー曲ばかり歌っていてオリジナルをお手本にすればよかったけど、この曲に関してはレノン作であるがゆえにお手本がなかった。それゆえの発言だと思います。
I’m Happy Just to Dance with You
アルバム『ハードデイズナイト』に収録されています。ジョージが歌う2曲目にして最後のレノンマッカートニー作品です。これがなかなか佳曲です。ビートルズらしさ満開のなかでも、ジョージ特有の気の抜けたようなヴォーカルが良い味だしています。
もともとジョージに歌わせようと作られた曲のようです。アルバム『ハードデイズナイト』のころになるとメンバー間の人気格差みたいなものが出始め、比較的地味なジョージが目立たないなんてこともあったようです。
そこでジョンのやさしさが爆発です。
ジョン曰く「一生懸命にジョージを勇気づけた」らしいです。手元にある『ビートルズ伝説』(シンコーミュージック)という本にそれっぽいことが書いてあります。
ビートルズ時代には珍しいジョンがリンゴへプレゼントした曲
それがこのGood Nightです。アルバム『ザ・ビートルズ』に収録されています。個人的には、後のジョンのソロで聞けるBeautiful Boy (Darling Boy)の系譜にある曲だと思っています。
…と、思ってしらべてみたらやっぱりそうでした。ジュリアンへの子守唄だったんですね。なら自分で歌ったほうがいいんじゃなかろうかと私のような凡人は思うのですが、なぜかリンゴが歌っています。
リンゴが歌う壮大な理由が隠されていると思いきや…
歌うのが恥ずかしい
という理由でジョンは歌っていないようです。うーん、よく分からない。そして歌わされているリンゴっていったい…。
こうして改めてみてみるとジョージってジョンからばかりでポールからの曲の提供は受けていないんですね。ジョージはジョン派なのかな。
ポールはジョージにとってグラマースクール時代の先輩にあたります。ジョンとの関係とはまた違ったんでしょうね。ジョージにとってはむしろポールのほうが怖かった?のかも。
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