【初期ビートルズの神曲】ジョンレノンの隠れた名曲を厳選3曲紹介

ジョンレノン

ビートルズには隠れた名曲はあるのかという問題。間違いなく名曲はたくさん…、いや名曲しかないじゃないかというビートルズですが、それが隠れているかどうかというのは別問題です。

ここでいう「隠れた」というのはあまり知られていないという意味。そういう意味では、ビートルズの曲はどれもこれも有名なので、隠れていない気がしますよね。でも今回は、そんな中でも強引に「隠れた名曲」を探して、紹介したいと思います。

ビートルズというくくりにしてしまうとあまりに壮大すぎますので、ここではビートルズ時代のジョンレノンの作品だけにしぼります。

『Please Please Me』から『Help!』までのいわゆる初期の作品に限定、さらに独断と偏見、愛と勇気をもって3曲に厳選してお届けします(動画もあります!こちらからどうぞ)。

1曲目の紹介の前に、「隠れた名曲」の基準についてのお話しです。

基準はシングル化していない&ベストアルバムに未収録!

何をもって「隠れた」とするかです。"あまり有名でない"というのを基準にしたいのですが、これだと非常にあいまいです。いつもなら「まあ、いいじゃないですか」で突き進んでいるのですが、今回は少しだけきっちりとやります。

そこで考え出した基準が、「シングル化していない&ベストアルバム未収録」です。B面を除くシングル化している22曲はベストアルバムに収録されいますので、実質的には「ベストアルバム未収録」が基準です。ベストに入っていないから有名じゃないのかと言われると、そうとも言い切れませんが、まあいじゃないですか。

対象とするベスト盤は…

『The Beatles / 1962-1966』(通称:赤盤)
『The Beatles / 1967-1970』(通称:青盤)
『The Beatles 1』
この3作品です。『The Beatles 1』の曲は、赤盤か青盤のどちらかに入っていますので、実質的に赤盤と青盤が対象ですね。赤と青、合わせて54曲が対象がとなります。
そしてカバー曲の25曲も対象外とするので、213曲-(54曲+25曲)=134曲が対象です。
少ないねー!
それでは、まずは1曲目です。

意図的に隠されているんじゃないか?There’s a Place

まず1曲目は伝説の1stアルバム『Please Please Me』からThere’s a Placeです。私のお気に入りのジョンの曲です。そのメロディもさることながら、ジョンとポールのハモリも抜群にいい作品。ハモリと言うか、もうデュエットですね。

歌詞もなんとも哲学的。制作時のジョンの年齢は22歳くらい。当時からこんなややこしいことを考えていたんですね。

そんなThere’s a Place。個人的に思うのですが、ジョンをはじめとするビートルズのメンバーや世にあまたいらっしゃるビートルズの専門家の方々に、あまり語られていない気がするんです。

例えば、『Please Please Me』が語られるとき、その偉大な連続1位記録や10時間くらいのレコーディング時間、Twist and Shoutとのエピソードなどが良く語られますが、この曲についてはあまり触れられていないんです。

なぜなんでしょうかね?こんなに名曲なのに…。

これはもうビートルズ側が意図して隠しているんじゃないかと思ってしまいます。まあ、そんなことしないと思いますが、そんなことまで思わせてしまう名曲っぷり&隠れているっぷりです。ということで1曲目はThere’s a Placeです。

ジョンとポールのハモリの最高峰! If I Fell

もしかしたら隠れていないかもしれない。そんな名曲のIf I Fellを2曲目にあげたいと思います。3作目のオリジナルアルバム『A Hard Day’s Night』に収録されているこの曲は、なんといってもジョンとポールのハーモニーが美しすぎます。

この曲について「馬鹿々々しいラブソング」とジョン自身は評していますが、名曲であることは間違いありません。ちょいちょいジョンレノンはこうした発言をして、ファンを困惑させます。And Bird Your Singのジョンの評価もその一例ですね。

この曲、ステレオバージョンとモノラルバージョンで大きく違うことが特徴です。モノラルだと冒頭の部分がシングルトラックなのに対して、ステレオだとダブルトラックになっています。個人的にはモノラルのシングルトラックのほうが好みです。そしてもうひとつ。サビのwas in vainの部分、ステレオバージョンだとポールの息が続かなかったのか途中で切れています。

そんなバージョン違いの聞き比べも楽しめるIf I Fellは、十分に隠れた名曲です。「隠れているのか?」と問われると、「はい!全力で隠れてます!」と自信をもって言い切れませんが、まあ、いいじゃないですか。ということで2曲目はIf I Fellでした。

ノルウェイの森に繋がる超重要曲 No Reply

続く3曲目は4作目のオリジナルアルバム『Beatles for Sale』からNo Replyです。この曲もThere’s a Placeと同様に意図的に隠されているんじゃないと思うくらいの名曲です。「名曲度」と「知名度」にギャップがありすぎると思いませんか?

シングルカットされていてもおかしくない…、いやなぜシングルにしなかったんだというくらいのクオリティの曲です。ちなみに、もともと他のミュージシャンに提供する予定だった曲らしいのですが、使われたなかったのでビートルズの作品としてリリースしたようです。リリースしなかったミュージシャンっていったい・・・。

No Replyで注目したいのは、メロディもさることながら、やっぱり歌詞ですよね。ちょっと切ない物語風になっています。この曲の歌詞を聞いたディック・ジェイムスはジョンレノンに対して「大人になったね」みたいなことを言ったらしいです。

「ディック・ジェイムスごときがナマイキな」

「そもそもディック・ジェイムスって誰?

そう思ったのは私だけじゃないじゃないでしょうか。ナマイキかどうかはさて置いて、ディック・ジェイムスはレノンマッカートニーソングの版権を管理する「ノーザン・ソングス」の設立を提案した人です。

今思うとですねー、彼の発言はなかなか鋭くて、確かに物語になっている歌詞はこの曲が初めてかもしれません。この曲があったから後のNorwegian Woodに繋がっていくことを考えると超重要曲ですね。ということで3曲目はNo Replyでした。いいね!

すごいぜ!ジョンレノン

さて、まとめです。初期のジョンレノンの作品をざーっとみてきましたが、やっぱりジョンはいい曲作っていますねー。中期や後期の曲が注目されがちですが、初期にもたくさんいい曲を作っていますね。では、ここで取り上げた3曲のおさらいです。

  • There’s a Place
  • If I Fell
  • No Reply

どの曲も名曲ですね。そして隠れていますね。隠れているがゆえに、オリジナルアルバムでしか聞くことができないのが、ちょっとこまったところですね。でも、聞いて損なしビートルズです。興味のある方はぜひ聞いてみてください。以上、おわり!

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