その時ビートルズの歴史が動いた。押さえておくべきビートルズの3つの記念日。

ビートルズについて

今回は、押さえておくべきビートルズの3つの記念日を紹介します。ビートルズマニア度の違いによりいつを記念日にするか異なってくると思いますが、ここではビートルズを語る上でとくに重要であろう日付を3つだけ選んでお届けします

「日付かなんて、細かすぎて覚えられそうにないな…」

なんて思った人でも大丈夫です。覚えられるに越したことはないですが、「その日があった」ということだけ心に刻んでいただくだけでOKです。ビートルズをもっと知りたいなと思っている人は、この記事をきっかけに覚えていただければと思います。どの記念日もビートルズの歴史、いや戦後の世界史にとって重要な日付です。それではさっそく。

1957年7月6日 ジョンレノンとポールマッカートニーが出会った日

1957年7月6日。この日は外せません。ジョンレノン(当時16歳)とポールマッカートニー(当時15歳)が出会った日です。ここからビートルズの物語が始まりました。

場所はイギリスのリバプール、ウールトン地区のセントピーターズ教会です。その教会で開かれていたパーティーに、ジョンは友人と組んでいたスキッフルバンド「クオリーメン」として参加していたところにポールが現れます。二人は共通の知人アイヴァンボーンに引き合わされ出会います。歴史が大きく動いた瞬間です。

この後、ジョンはポールをバンドに誘い、ともに「作曲が趣味」だったため、急速に親密になっていきます。二人は本当に仲が良かったようで、

  • ジョンの家に行くには間にあったゴルフ場を通らなきゃいけなかった(ポール)
  • ジョンとポールは玄関ポーチで二人は練習してた(ミミおばさん)
  • ポールは礼儀正しい子だった(ミミおばさん)

など、ポール本人やミミおばさんの証言から二人の関係性を想像することができます。熟練ビートルズファンなら、このあたりの二人の青春の日々だけで5、6時間は酒が飲めます。

ジョンとポールのどちらかが作った曲であっても作者のクレジットを"レノン・マッカートニー"にするという約束をしているのもちょうどこのころです。なんだか泣けませんか?

このころのジョンがビートルズになる前の物語を描いた映画があります。映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』おすすめです。ともあれ、1957年7月6日は絶対に外すことのできないビートルズ記念日のひとつです。この日があったから歴史的名曲がうまれたのです。ちなみに7月7日はリンゴの誕生日です。

ジョンレノンがビートルズになる前の青春時代を描いた作品。育ての母と生みの母の間で葛藤し、孤独と才能を抱えたまま青春を疾走するジョンの姿が描かれています。
若き日のジョン・レノンを描いた映画『NOWHERE BOY』のオリジナル・サウンドトラック。「ザットル・ビー・ザ・デイ」や「イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デンジャー」、ジョン・レノンが初めて作曲した「ハロー・リトル・ガール」などを収録。

1962年10月5日 ビートルズがLove Me Doでデビューした日

1962年10月5日。この日も外せません。ビートルズがシングルLove Me Doでデビューした日です。例えば結婚記念日だとか、この日を何かしらの記念日にしているビートルズファンは多いのではないでしょうか。もしあなたの近くに10月5日を何かの記念日にしている人がいれば、即座にビートルズファンであることを疑いましょう。

デビュー直前にリンゴが正式加入したり、そのリンゴはデビューシングルでドラムを叩いてなかったりと色々とあったのですが、自作のオリジナル曲にこだわってデビューした点が正解でした。

プロデューサーのジョージマーティンはHow Do You Do Itをデビュー曲として用意していたようですが、最終的にはビートルズ側の主張が受け入れられ、ポールのLove Me Doでデビューします。

今やスタンダードと化している「自作自演のスタイル」もビートルズが確立させたスタイルのひとつです。そう意味では、Love Me Doをデビュー曲にした決断も世界を大きく動かした出来事だと言えます。ともあれ、ビートルズがデビューした1962年10月5日も外すことができない記念日です。

1964年2月9日 ビートルズがアメリカを征服した日

アメリカのテレビ番組『エドサリバンショー』にビートルズが初めて出演したのが1964年2月9日です。当時非常に大きな影響力を持っていた番組であり、とりわけビートルズが出演した2月9日の影響力はすごかった。

当時のアメリカの全人口の60%にあたる7300万人がこの番組を観たとされ、ビートルズが出演していた時間はの若者による犯罪発生数が0件だったと言われています。アンソロジーでジョージも言ってました!すごい!

うぉーらす

この時の様子がDVD『ザ・ビートルズ ファースト U.S.ヴィジット』に収められています。

ぐーじゅぶ

一般家庭の様子が映されていて、10代であろう女の子が食い入るようにビートルズを見ているのが印象的です。

1964年2月7日、ビートルズのアメリカ上陸の模様を記録したドキュメンタリー。大人気TV番組「エド・サリバンショー」出演時の映像やワシントン・コロシアムでのライブの模様等を収録。

1964年2月9日の『エドサリバンショー』出演を機にビートルズは全米で大ブレイクします。彼らの音楽、髪型、ファッション、ナマイキな態度がアメリカを震撼させます。

ビートルズによりこれまでの価値観は古いものとされ、新しい価値観がアメリカに芽生えた日がこの1964年2月9日です。まさしく第二次世界大戦後の文化の転換点ともいえる日です。ビートルズはこれまで一度も他国に征服されることがなかったアメリカを文化の面から征服したのです。

ちなみに2月9日の『エドサリバンショー』で最初に演奏されたのがポールのAll My Lovingです。デビュー曲といい、ファーストアルバムの1曲目といい、ポールってビートルズの「最初」をとりすぎてません?ちょっと気になります。

まとめ この記念日を世界の祝日にすべき

ビートルズを語る上で重要であろう日付をご紹介してきました。この選定には異論はあまりないかなと思います。まだまだ細かいものを入れると色んな記念日ができます。メンバーそれぞれの誕生日もそうですし、アルバム『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』が発売された日とかも記念日になりえます。

ただ、まあいろいろ言いだすときりがないので、ここでは私が思う世界を動かしただろう日を3つ取り上げました。ビートルズが提示して見せてくれた価値観は世界中の人々の考え方を変え生き方を変えたと思います。だとすると、「その時ビートルズの歴史が動いた」は少々あやまりで「その時ビートルズが歴史を動かした」のほうがしっくりきます。

この3日は、祝日にしてもいいくらい世界中に貢献してると思うのですが、いかがでしょうか?

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