ビートルズの人気の秘密を学問にする!おすすめ書籍を3冊紹介

ビートルズ関連書籍

ビートルズの人気の秘密はどこにあるのか?不思議ですよね。謎ですよね。その謎を解き明かしたいと思っている人は多くいると思います。今回は、その謎を解く手掛かりになるであろう書籍を3冊紹介いたします。

  • ビートルズはなぜ爆発的人気を得たのか?
  • その人気は、なぜ50年以上経過した今も衰えていないのか?
  • ビートルズ以外の存在ではだめだったのか?

これらの問いに決着をつけようと挑戦する人や書籍はあまたあれど、いまだ明確に答えてくれているものはありません。自分で考えるしかないのです。かく言う私もその挑戦者の一人です。過去、読んだ書籍の中から特におすすめのものをご紹介いたします。

ビートルズ初心者におすすめの入門書 『もっとビートルズ!』

一冊目はビートルズの入門書として一番おすすめする『もっとビートルズ!』です。この本を一冊読めば、ビートルズの基礎知識は押さえられます。

ビートルズをもっと知りたいけど、そんな謎なんかには興味ねえぞ

この本は本来的にはこう思っているライトなビートルズファンに向けられたものだと思うのですが、意外とマニアックなエピソードもさらっと書いてあったりします。

メンバーの家系図や身長・体重、幼少期のニックネームなどの情報も詰まっていて、ビートルズを知るには非常におすすめな本です。

謎ときに挑戦する前の基礎知識をこの本で得ておきましょう。

 

ビートルズの歴史・作品・ツアーなど、ベーシックな知識をすべて収めた入門書。マニアも知らなかったエピソードも多数収録。1冊読めばビートルズの深い知識が得られます。

ロックを学問的に定義する 『ロックミュージックの社会学』

二冊目は『ロックミュージックの社会学』です。タイトルの通り社会学的な視点からロックミュージックを考察しています。

ロックンロールとロックって違う音楽なの知ってました?

私は「ロックってロックンロールの短縮形だろ?」みたいなことをぼんやり思っていました。俺もだ!私もだ!という人はぜひ一読してみてください。ビートルズに焦点を当てた本ではないのですが、すごく興味深く読めます。

この本では「反抗」「エンターテイメント」「アート」の三つの指標を持つものをロックとして定義しています。ロックンロールは「反抗」と「エンターテイメント」の指標を持っているが、「アート」の指標を持っていない音楽として触れられています。この論をビートルズに当てはめて考えてみると興味がわいてきませんか?

ロックは1960年代半ばに生まれた音楽です。ロックロールに「アート」の指標が融合して、ロックなる音楽が誕生しました。ビートルズ年表に照らし合わせると中期。ビートルズがレコーディングにこだわり始めたころです。

ロックの誕生とビートルズに、何かしらの関係を疑うのは私だけでしょうか?

さらに言うと、ビートルズはポピュラー音楽をアートのレベルに高めた存在だと言われています。これはもう、間違いないでしょう。

この本を読んで社会学の見地からビートルズを解明してみましょう。

誕生から35年をへて錯綜するロックをアウトサイド、アート、エンターテイメントの3つの指標で解析。ある種のコンプレックスを背負って展開してきた日本のロック受容史をたどる。

ビートルズ的な「反抗」を解説 『ビートルズ現象』

三冊目は『ビートルズ現象』です。個人的には、ビートルズの人気の秘密に最も近づいた書籍ではないかと思っています。キーワードは価値観の相対化です

ビートルズが活動していた1960年代は従来の価値観が崩壊した時代だと言われます。ちょうど「若者」という存在が現れたタイミングであったため、価値観の崩壊は親世代に対する反抗として語られてしまいます。が、冷静にビートルズを見てみると、「反抗」というのには違和感を感じます。唾を吐き人を殴りながら、国家転覆の歌を歌っていたわけではありません。

ビートルズはスーツを着てニコニコと恋の歌を歌っています。

どちらかというと体制側にいるように見えます。この書籍ではそこに触れ、ビートルズ的「反抗」を解説してくれています。そのビートルズ的「反抗」が面白い。

いわゆる王室や国といった絶対的なものを認めながらも、自分たちの価値観に合わない場合は徹底的に茶化しにかかる。権威崩しともいえるビートルズのこのスタイルが価値観の相対化として世間に映ったのだと述べています(あってるかな?)。

どうやらこの価値観の相対化という考え方もビートルズの秘密を解き明かすカギとなりそうです。

ビートルズを社会学の視点から追求。価値観の相対化という考え方がビートルズの秘密を解き明かすカギとなる

まとめ ビートルズの人気の秘密をひも解く挑戦はまだまだ続く

いかがでしたでしょうか。ざっと三冊紹介してきました(内容間違っていたらすみません)。このほかにもまだまだビートルズの人気の秘密を解き明かすヒントとなる書籍はたくさんあると思います

これまでに様々なアプローチからこの人生の命題とでもいうべき問いに人類は挑戦してきました。ビートルズの音楽そのものに焦点を当ててアプローチをするもの、この記事で紹介したように社会学の立場から探るもの、あるいは自ら音楽を奏でることで知ろうとするもの、宇宙人の仕業だとかたずけてしまうもの…。

さまざまな切り口から挑戦がなされていますが、まだ誰も謎を解いていません。この記事をきっかけにこの謎ときに参加してみるのはいかがでしょうか?

紹介した文献
香月利一(1992)『もっとビートルズ!』音楽之友社
南田勝也(2001)『ロックミュージックの社会学』青弓社
中野収(1978)『ビートルズ現象』紀伊国屋書店

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