【ほぼ独占!?】1960年代に残したビートルズの驚異の1位記録!

ビートルズのアルバム

今なお、人気の衰えを知らないビートルズ。現役時代はどうだったのだろう…?1960年代にビートルズが残した数々の記録を見てみると、彼らの異常な人気っぷりが見えてきました。ということで、今回は、オリジナルアルバムに注目して「1960年代に残したビートルズの驚異の1位記録!」を紹介します。年間で彼らがどれだけ1位を占めていたのか、ランキング形式でお届けします。それではさっそく!

YouTubeもやっていますので、ぜひ見ていってください!

第8位 1968年 年間1位率 9.6% 年間52週中ビートルズの1位は5週

意外や意外、1970年が第8位にランクインすると思いきや1968年でした。この年ビートルズがリリースしたオリジナルアルバムは『The Beatles』のみ。リリースの時期も年末に差し掛かろうとする11月22日です。こちらのグラフをご覧ください。

気になる『The Beatles』のチャートの動きは、ごらんの通り。12月7日に1位で現れ、そのままずーと4週にわたり1位のまま1968年を終えています。もう少しリリースが中頃であったなら、数字は伸びたと思うのですが、こればっかりは仕方がありませんね。

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』が2月3日に1位になっているので、1968年にビートルズが1位になったのは5週ということでした。ちなみに『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から『The Beatles』の間に『Magical Mystery Tour』がリリースされていますが、こちらはイギリスではアルバム扱いではないので今回は除外しています。ということで第8位は1968年。5週獲得、1位占有率9.6%でした。

第7位 1970年 年間1位率 15.4% 52週中ビートルズの1位は8週

アルバムのリリースのペースを落としていた後期はやはり不利でしょうか。7位にビートルズのラストイヤー1970年がランクインです。この年にリリースしたアルバムは『Let It Be』のみ。このアルバムの1位獲得週と1969年の9月にリリースしていた『Abbey Road』の粘りの1位記録が1970年の実績となります。こちらのグラフをご覧ください。

リリースまでにゴタゴタがあっとはいえ、『Let It Be』の1位が3週のみというのは、ビートルズのアルバムにしては寂しい結果ですね。年初の『Abbey Road』の粘り腰がなければ危ないところでした。1970年はこの2枚のアルバムの合算で1位は8週という結果。占有率は15.4%でした。

ちなみにこの年、『Abbey Road』から1位を奪ったのがレッド・ツェッペリンの『Led Zeppelin II』で、『Let It Be』から奪ったのがサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』です。ひとつの時代の終わりを告げる出来事としてよく語られるやつですね。以上、第7位、1970年でした。

第6位 1966年 年間1位率 26.4% 53週中ビートルズの1位は14週

後期ではなく中期の1966年がはやくもランクインです。この年にリリースしたのは、最高傑作と名高い『Revolver』のみですが、1965年の12月に『Rubber Soul』をリリースしていますので、この2枚の合算値が1966年の記録となります。ビートルズの最強のツートップアルバムが英国チャートをにぎわせた年です。こちらをご覧ください。

1966年だけ切り取ってみると、この最強の2枚は仲良く7週ずつ1位を獲得しています。作品のクオリティ的にもっと伸びてもいいんじゃないかと思うのですが、事実ですので、真摯に受け止めましょう。時代がビートルズに追いついていなかったのかなー。まあ、真摯に、真摯に。

それでも合わせて14週は十分すごい数字ですね。年間でビートルズが1位だった割合は26.4%なので、1年の約4分の1がビートルズだったわけです。恐ろしい数字です。ということで、第6位、1966年でした。続いて第5位です。このあたりから数字がバグってきます。

第5位 1969年 年間1位率 30.8% 52週中ビートルズの1位は16週

続く第5位は後期の1969年がランクインです。これはもうたぶん『Abbey Road』の爆売れ記録だと思うのですが、はてさてどうでしょうか?1968年の年末にリリースした『The Beatles』も貢献しているかもしれません。それから忘れてはいけないのが『Yellow Submarine』です。このアルバムも1969年リリースです。さて、結果は…。

強すぎますね、ビートルズ。『Abbey Road』で12週、『The Beatles』で4週の合計16週もの1位を獲得しています。やはり名作の2作は確実に堅実に1位を確保している印象です。ちなみに12月20日に『Abbey Road』の連続1位記録を1週だけ阻止しているのは、ローリング・ストーンズの『Let It Bleed』。さすがストーンズです。

残念なのは『Yellow Submarine』ですね。ビートルズの作品で唯一1位になっていないがゆえに逆に目立った存在です。確かに収録曲の半分がオーケストラというハンデはあるものの、良い曲も入っているんですけどねー。ということで第5位は1969年でした。年間の1位率は30.8%と3割を超えてきました。これでまだ5位です。続いて、

第4位 1965年 年間1位率 36.5% 52週中ビートルズの1位は19週

ビートルズの初期と中期の狭間の1965年がランクインです。この年にリリースしたアルバムは『Help!』と『Rubber Soul』の2枚。ただ、『Rubber Soul』はド年末の12月3日にリリースしているので1位記録の貢献は少ないと思います。そのかわりと言ってはなんですが、1964年末にリリースした『Beatles For Sale』が記録に入ってくるはずです。ということでこちらをご覧ください。

チャートがにぎやかになってきましたね。無敵のビートルズっぷりが非常によくわかります。1位記録の内訳は、『Beatles For Sale』が9週、『Help!』も同じく9週で、『Rubber Soul』が駆け込みで1週です。合算すると19週ということになります。

他のミュージシャンに目を移すと、『Beatles For Sale』と1位を争っていたのが、ローリング・ストーンズの『The Rolling Stones No. 2』とボブディランの『The Freewheelin' Bob Dylan』と『Bringing It All Back Home』です。

それにしてもビートルズの強さは圧倒的ですね。年間52週中19週で1位、その率たるや36.5%、落合が三冠王を取った時の打率くらいあります。ということで第4位でした。

第3位 1967年 年間1位率 50% 52週中ビートルズの1位は26週

意外にも中期ビートルズど真ん中の1967年がランクインです。初期に見られたワーキャー的な加熱した人気も収まっていたであろうこの時期にランクインさせてくるのがビートルズです。実力で1位になっているのがよく分かりますね。この年のアルバムは『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のみ。6月にリリースされています。前作『Revolver』が前年の8月だったので、おそらく1967年は『サージェント』1枚での記録です。さて見ていきましょう。

激しい記録を打ち立てています。『サージェント』1枚だけでこの記録。6月に登場して、ほぼ半年1位を記録しています。このアルバムがロックの最高峰と評されるのが良ーくわかる記録ですね。

ビートルズの中でも尖りに尖りまくっているこの作品。このアルバムを26週にわたり1位に君臨させたビートルズの影響力はやはりスゴイ!年間52週中26週で1位!その率はなんと50%です。ひらたくいうと、半年にもわたりビートルズは1位だったことになります。驚くべき記録だと思いませんか?そして、もっと驚くのはこの記録をもってしてもまだ3位だということ。記録がバグりまくってます。

第2位 1963年 年間1位率 65.4% 52週中ビートルズの1位は34週

ついに初期ビートルズがランクインです。ビートルズのデビューは1962年の10月ですが、この年のリリースはシングルの Love Me Do だけです。1stアルバムの『Please Please Me』のリリースが1963年3月ですので、アルバムデビューはこの年からです。ビートルズ、初年度からやらかしています。恐ろしい数字を叩き出しています。見てみましょう。

実に美しい形をしていますね。驚きのデビューアルバム『Please Please Me』は1963年の5月11日にチャートのトップに躍り出て、その年の11月30日までその座を守り続け、30週連続1位という謎の記録を打ち立てています。

さらに驚きなのが、31週目の1位を阻止したのがビートルズの2ndアルバムだということ。このあたり、ビートルズの逸話としてかなり有名ですが、改めてチャートを見てみると、新鮮な驚きがありますね。52週ある1年間のうち、32週で1位。その率65.4%です。いやー、すごい!でも、これでもまだ2位です。驚きの1位はどうなってえるんでしょうか?

第1位 1964年 年間1位率 76.9% 52週中ビートルズの1位は40週

堂々の第1位は1964年でした。イギリス、ヨーロッパで人気を不動のものとしたあと、超大国のアメリカ合衆国を制覇した年です。この年にリリースしたアルバムは7月の『A Hard Day’s Night』と12月の『Beatles For Sale』の2枚です。1963年末にリリースした『With The Beatles』の影響を残しながらのハイペースリリースです。さてチャートのほうは…

これは現実であり真実です。1年52週中40週もの期間でビートルズのアルバムが1位を記録しています。内訳は『With The Beatles』が17週、『A Hard Day’s Night』21週、そして年末駆け込み『Beatles for Sale』が2週という結果。合わせて40週です。年間の1位率は約77%と異常な数値を叩き出しています。まさに無敵のビートルズですね。

ここまで記録が異常なものになってくると、逆にビートルズが1位じゃなかった12週はどうだったのかが気になってきませんか。調べてみると、これローリングストーンズの1stアルバム『The Rolling Stones』でした。この点、ストーンズがライバルと言われる所以なのかもしれませんね。ということで第1位は1964年でした。

気になる1960年代の通算1位週と1位率は…?

ここまで1963年から1970年の各年の1位率をみてきました。さすがに中期から後期にかけて、アルバムのリリースのペースが落ちた時期は数値が小さく見えていますが、それはまあ、初期の異常な数値と比較してしまうからですね。中後期も十分に高い1位率を維持しています。

さて、ビートルズは1963年から1970年のキャリアを通して通算何週間の1位を獲得したのでしょうか。そしてその1位率はどのくらいになるのでしょうか。気になりましたので、足し算してみました。その結果がこちら。

1963年から1970年の全417週のうちビートルズが1位に輝いていたのが、なんと162週です!率に直すと、38.8%を占めます。これはつまりざっくり言うと、1960年代はビートルズの時代だったと言ってもいいんじゃないでしょうか。

以上、【ほぼ独占!?】ビートルズが1960年代に残した驚異の1位記録!でした。おしまい!

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