ここで言う最高傑作とはビートルズ(The Beatles)史上のことではないですよ。ポピュラー音楽史上のことです。ビートルズのアルバム『リボルバー』はそれほどまでに傑作なのです。
あのロックの金字塔と位置付けられている『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』よりもGOODでナイスなアルバムなのです。いったいどんな曲が収録されているのか?
まずは収録曲を見てみましょう。
01. Taxman 02. Eleanor Rigby 03. I'm Only Sleeping 04. Love You to 05. Here, There and Everywhere 06. Yellow Submarine 07. She Said She Said 08. Good Day Sunshine 09. And Your Bird Can Sing 10. For No One 11. Doctor Robert 12. I Want to Tell You 13. Got to Get You Into My Life 14. Tomorrow Never Knows
あれ?Yellow Submarineくらいしか知らねーよ、と思った方も多いはずです。そうなんです。収録されている曲は決して有名曲ではないのです。じゃあ、どこが最高傑作なのか?
ビートルズのアルバム『リボルバー』はどこが最高傑作なのか?
理由はいろいろありますが、ここではジョンレノン(John Lennon)の作った楽曲に注目してみましょう。どサイケ満載の楽曲ばかりが並んでいます。
- I'm Only Sleeping
- She Said She Said
- Doctor Robert
- Tomorrow Never Knows
はじめて聞く人にっとっては、もしかしたら耳ざわりの良くない曲かもしれない。でも実験性にあふれている。あれ?こんな音も使われているんだ。こんな展開もあり?と聞いていくうちにハマっていくのです。
そう、中毒性があるのです。
Tomorrow Never Knowsなんてまさにそう。この曲のどこがいいの?何がいいの?に明確には答えられないけど、なんか聞きたくなる。そんな魅力がある楽曲ばかりなんです。
でも、サイケな濃厚な曲ばかりだとやっぱり受け付けない人もいるんじゃない?そう思いましたよね。いい質問です。そこなんです。ちゃんとそういう人の受け皿になる曲も用意してあるのです。
それが最高傑作『リボルバー』なんです。
ジョンレノンの余裕が見て取れるAnd Your Bird Can Sing
受け皿になる曲?どうせポールマッカートニー(Paul McCartney)の曲でしょう?違うんです。ジョンの曲にもあるんです。それがAnd Your Bird Can Singです。このアルバムの中では傑出してポップな曲。ある意味、ビートルズの王道たる名曲です。
このAnd Your Bird Can Sing、どういう曲なのか?
分からないのです。歌詞を見ても意味不明なんです。ただただノリの良い曲。アンソロジーバージョンも存在するのですが、これまた謎!ジョンとポールがゲラゲラ笑いながら歌っています。
でも、良いんです。私はこの曲が大好きです。
どサイケ楽曲を力いっぱい作る一方でビートルズの王道のような楽曲を作るジョンレノン。こんな曲いつでもどこでも作れるぜ!というメッセージに聞こえるのです。
ただ、今はサイケだと。時代はサイケデリックムーブメントだと。だからI'm Only Sleepingなんだと、Tomorrow Never Knowsなんだと。
思いっきり自由に創作をしていますね。それがこのアルバムから伝わってきます。だからこのアルバム『リボルバー』は最高傑作なんだと思うのです。
いかがでしょうか?
もちろん、ジョンだけでなくポールもジョージも名曲を惜しげもなく提供しています。特にポールかな。For No OneなんでYesterdayクラスの名曲ですよ。
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もう少しビートルズを詳しく知りたい方は、歴史を押さえておきましょう。10分で分かるバージョンを用意しております。そして、忘れちゃいけない名曲ぞろいのシングルの歴史もあります。
手っ取り早くビートルズの最高傑作を知りたい方は、ロックの専門誌「ローリングストーン」誌が選出したオールタイムベストアルバムの記事を読んでください。ロックを含むポピュラー音楽史の中で評価の高いアルバムをランキング形式で紹介しています。
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