ビートルズのベストアルバム『青盤』に入っている名曲を作ったのは誰?

ビートルズのアルバム

ビートルズには超有名曲がたくさんあります。曲は知っているし聞いたことあるけど、誰が作ったかまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。

例えば、あの有名な Let It Be は誰が作ったの…?

Hey Jude はどうだろう…?

今回は、ビートルズのベストアルバムの定番『The Beatles 1967-1970(通称:青盤)』の収録曲を取り上げて、誰が作ったのか?を紹介していきます。ちょっとした楽曲解説もしてますので、3分ほど見ていってください。

YouTubeもやっています!ぜひ、見てください!



『青盤』がリリースされた背景

『青盤』のリリースは1973年4月です。1962年から1966年までの楽曲をまとめた『赤盤』とセットでリリースされました。リリースの理由は、海賊盤が横行していたため。120曲収録の『アルファ・オメガ』なる海賊盤への対抗措置としてリリースされたのが『赤盤』と『青盤』というわけです。

『赤盤』と『青盤』の嬉しいところは、ビートルズのシングル以外の曲も収録されている点。選曲はジョージハリスンによるものとアナウンスされたみたいですが、こちら諸説ありです。と、いったところでさっそく『青盤』の1曲目。

Strawberry Fields Forever

1曲目は Strawberry Fields Forever です。作者はジョンレノン。1967年にPenny Laneと両A面シングルとしてリリースされました。イギリスでのチャート最高位は2位。シングル連続1位記録を途絶えさせた作品として有名です。

ただ、楽曲評価は非常に高く、ジョンの代表曲のひとつとして数えられています。幼少期をテーマにした作品で、ジョンレノンの人となりを知る上で重要な作品です。

Penny Lane

2曲目は Penny Lane です。この曲はポールマッカートニーによるもの。Strawberry Fields Forever と同様、幼少期をテーマにした作品です。Strawberry Fields Forever のどんよりした感じとは対照的にこの曲はいたってうららか。同じテーマであってもここまで違うんですね。ジョンとポールの対比が楽しい2曲です。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

3曲目は世界を変えた名作アルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のタイトル曲です。この曲はポールマッカートニー作。曲の内容は架空のバンドの紹介となっており、このバンドがショウをするというのがアルバムのコンセプトとなっています。この曲が収録されているオリジナルアルバムは、ポピュラー音楽の最高傑作と言われています。

With a Little Help from My Friends

続く楽曲は With a Little Help from My Friends です。作者はジョンとポールの二人。歌っているのは、ビリー・シアーズという架空の人物に扮したリンゴスターです。アルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に収録されている曲で、ビリー・シアーズは架空のバンドのメンバー、かな?ジョンとポールがノリノリのコーラスを付けているのが何とも微笑ましい感じとなっております。

Lucy in the Sky with Diamonds

同じく『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に収録されているLucy in the Sky with Diamondsです。こちらはジョンの作品。ビートルズのサイケデリックソングの代表みたいな曲です。サウンド、歌詞ともにカラフルで、これぞサイケデリック!という感じです。ちなみに、タイトルの頭文字をとると、LSDという当時一部界隈で流行していた幻覚剤の名前になります。作者のジョンはたまたまだと主張していますが、どうなんでしょうかね。

A Day in the Life

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から4曲目の選曲です。A Day in the Life はジョンとポールの共作です。共作といっても一緒に曲を作ったとうよりも、別々に作った曲をひとつに大合体させたものです。『Sgt. Pepper's~』の壮大なエンディング曲にして、ビートルズの最高傑作と名高い作品。この曲がシングルカットされていないなんて、やっぱりすごいぜ!ビートルズ。

All You Need Is Love

『青盤』7曲目は All You Need Is Love です。こちらはジョンレノンの作品。ジョン曰く、曲自体はすぐにできたが歌いこなすのに時間がかかった曲とのこと。確かに歌うのは難しそう。1960年代当時のLove&Peaceな文化(サマーオブラブ)を象徴する曲です。ちなみに、印象的なイントロはフランスの国歌、ラ・マルセイエーズです。

I Am the Walrus

8曲目は I Am the Walrus です。歌詞がナンセンスなこの曲の作者はジョンレノン。ジョンの得意分野とも言える不思議な歌詞が不思議なサウンドに絶妙にマッチした最高傑作。『鏡の国のアリス』に登場する「セイウチと大工」の物語(?)からインスピレーションを得た作品とのこと。とにもかくにもGoogjoobという鳴き声が最高なんです。

Hello, Goodbye

続いては Hello, Goodbye です。明るくてなんだか楽しそうなこの曲はポールマッカートニーによって作れています。親しみやすいメロディで、覚えやすく、歌詞に使われている単語は16ワードのみという徹底してシンプルな作品です。シングルとしてリリースされた際には、あまりにシンプルなので賛否あったものの、世界中で爆売れしています。ちなみにこの曲のB面が ジョンのI Am the Walrus 。シングル盤のみでこの濃淡が味わえるのがビートルズのオモシロいところ。

The Fool on the Hill

10曲目の The Fool on the Hill はポールの作品です。1967年11月リリースの『Magical Mystery Tour』に収録されています。曲自体は、アルバム『Sgt. Pepper's~』のレコーディング時にできていたそうです。辛口品評でお馴染みのジョンが珍しく褒めている作品です。

Magical Mystery Tour

11曲目のMagical Mystery Tourもポールによるもの。テレビ映画『Magical Mystery Tour』用に制作された曲です。オープニングにふさわしく、うきうきする曲です。個人的に、聞きどころはポールのベースだと思っています。ハードでいい感じのベースです。

Lady Madonna

Lady Madonnaはポールによる作品。ポール作品が続いております。この曲は1968年3月にシングル曲としてリリースされています。1950年代のロックンロールを彷彿とさせるサウンドが特徴で、イントロのピアノが良い感じです。ちなみにこの曲のB面はThe Inner Lightというジョージハリスンの作品。B面ながらシングルに取り上げられたジョージの初作品です。

Hey Jude

続く Hey Jude もポールの作品です。有名なこの曲は、ジョンの息子ジュリアンに向けられて作られたもの。両親の仲のゴタゴタでまいっているジュリアンを励ます曲です。ポールは優しいですね。ちなみにジョンは「俺のための曲」だと解釈していたそうです。いかようにも解釈できる普遍性がこの曲を大ヒットさせた要因かもしれません。ただ、ポールは否定しています。

Revolution

『青盤』のCD1枚目のラストを飾る Revolution はジョンの作品です。ベトナム戦争に対する抗議運動が激化している最中にリリースした曲で、メッセージ性の強い作品。タイトルもそのものずばり「革命」。ただ、歌詞をみると、過激な抗議活動には一歩距離を置く感じになっています。革命を目指す人に対して、We all want to change your head(頭の中身を変えろ)」や You better free your mind instead(心を自由にしろ)」などのフレーズがあります。

以上が『青盤』CDの1枚目です。早速2枚目に突入しましょう。

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