ビートルズのベストアルバム『青盤』に入っている名曲を作ったのは誰?

ビートルズのアルバム

終焉にむかっていくビートルズ

ここからは『青盤』の2枚目に突入です。ビートルズのオリジナルアルバムでいうと『The Beatles(通称:ホワイトアルバム)』、『Yellow Submarine』、『Abbey Road』、『Let It Be』の時代です。それではさっそく!

Back in the U.S.S.R.

『青盤』2枚目の1曲目はBack in the U.S.S.R.です。ホワイトアルバムに収録されているご機嫌なナンバーはポールによる作品です。レコーディングでゴタゴタがあった曲で、そのゴタゴタとはリンゴが出ていってしまったこと。ポールがドラムの演奏に注文を付けすぎたんですね。このあたりから、ビートルズがなんとなーくギスギスしてきます。

曲自体は、チャックベリーのBack In The U.S.A.とビーチボーイズのCalifornia Girlsのパロディ。ビートルズ節炸裂と言った曲です。

While My Guitar Gently Weeps

2曲目の While My Guitar Gently Weeps はジョージハリスンの作品です。中期あたりから徐々に実力を付けてきたジョージが、この曲で大ホームランを打ちました。ビートルズの曲の中でも屈指のバラ―ドです。シングル化されてないのが不思議なくらいの名曲です。

ちなみにこの曲には、リードギターでエリッククラプトンが参加しています。ビートルズのレコーディングに参加するなど恐れ多いというクラプトンに対して、ジョージは「俺の曲だ!」といって説得したようです。

Ob-La-Di, Ob-La-Da

3曲目はこれまたホワイトアルバム収録の作品、Ob-La-Di, Ob-La-Da です。これはポールの作品です。幸せ満点な架空の夫婦の物語を歌にしています。オブラディ・オブラダというフレーズはポールの知人のナイジェリア人がよく口にしていたもの。冒頭のピアノはジョンがやけくそになって弾いたものらしいです。

Get Back

続く楽曲は Get Back 。これはポールの作品です。技術の発達によってレコーディングにメンバー全員が集まる必要がなくなったことや人間関係のゴタゴタに危機感を覚えたポールが、「原点に戻ってやりなおそうと」提案してスタートしたセッションで制作された作品です。

2021年秋に公開されたゲットバックセッションの映像で、この曲の制作過程がたっぷりと観れます。ビートルズってあんな風に集まって曲を完成させていたんですね。

Don't Let Me Down

Don't Let Me Down もゲットバックセッションの映像でその制作過程をたっぷりと観ることができます。この楽曲の作者はジョン。渋くていい曲です。屋上でやったビートルズの最後のライブパフォーマンス、通称ルーフトップコンサートでも演奏されています。この時、ジョンが着ていたコートはオノヨーコのものらしいです。

The Ballad of John and Yoko

2枚目の6曲目は The Ballad of John and Yoko です。邦題は「ジョンとヨーコのバラード」。この作品はわかりやすくジョンレノンですね。ビートルズ全作品のなかでもっともプライベートな曲で、ジョンとヨーコの結婚騒動を歌った曲です。

注目点は、ジョンとポールだけでレコーディングされていること。リンゴは映画の撮影、ジョージは多忙だったためです。なんだかんだ仲の良い二人だと思います。ちなみに歌詞に問題があるとして、放送禁止の憂き目にあっています。

Old Brown Shoe

7曲目は Old Brown Shoe です。この曲はジョージハリスン作です。シングル The Ballad of John and Yoko のB面としてリリースされた作品で、ジョージの作品がシングルに収録されたのはこれで2曲目。ちなみに1曲目は The Inner Light で、ポール作のLady MadonnaのB面でした。

Here Comes the Sun

続く楽曲 Here Comes the Sun もジョージハリスンの作品です。横断歩道で有名な名作アルバム『Abbey Road』に収録されている作品で、ビートルズ時代のジョージの代表作です。1968年以降のジョージは神がかっていて、名曲を連発するのですが、この曲もそのひとつ。ビートルズ作品がストリーミング再生可能になってから最も再生されている曲だそうです。

Come Together

ジョンレノンによる油っこい作品です。『Abbey Road』のオープニングナンバーであり、アルバムの雰囲気を決定づけている作品。ジョンレノンが得意とするナンセンスな歌詞の曲です。歌詞に"One and One and One is Three(1+1+1=3)"が、ポール死亡説を裏付ける一因となったことも。ビートルズは4人なのに、なぜか3である!というよくわからない理屈からそうなったようです。そんな説はさて置いて、この曲のポールのベースは最高です。

Something

続いては 、ビートルズの代表曲のひとつ Something です。完成度が高く、あまりに美しいメロディであるがゆえに、レノン・マッカートニー作品と間違われたそうですが、実のところ作者はジョージハリスンです。ビートルズ解散間際にみせたジョージの作曲能力がすごいんです。楽曲のすばらしさもさることながら、ポールのベースも超スゴイ!ジョージは大げさすぎると難色を示したそうですが、間違いなく素晴らしいと思います。ちなみにこの曲はジョンの Come Together と両A面シングルとしてリリースされました。ジョージ初のシングルA面曲です。

Octopus's Garden

この曲、Octopus's Garden はリンゴスターの作品。ビートルズ時代に残したリンゴ作の作品は2曲のみで、そのうちの1曲がこの曲です。作曲にあたって、ジョージの手助けがかなり大きくあったらしいのですが、作曲者のクレジットはリンゴになっています。そして『青盤』収録にふさわしく、いい曲です。

Let It Be

12曲目は Let It Be です。こちらはポールマッカートニーの作品。荘厳な感じのするイントロ、美しいメロディ、印象的な歌詞、誰しもどこかで一度は耳にしたことがあるであろう超有名曲ですね。ちなみにこの曲がビートルズの最後のシングル作品です。解散を目前に「あるがまま(Let It Be)」と歌うポール。ビートルズというバンドを維持していくことを諦めた瞬間なのかもしれません。

Across the Universe

名曲が続きます。Across the Universeです。これはジョンレノンの作品です。ワイルドなイメージのジョンですが、こんな感じの美しい曲も作っているんですね。松尾芭蕉の俳句にインスピレーションを得て制作された作品とも言われているのですが、真偽のほどは如何に。本当だとするとオノヨーコの影響かな。ちなみに曲中で歌われている"Jai Guru Deva Om…"はサンスクリット語で「神に感謝」という意味らしいです。

The Long and Winding Road

『青盤』のラストを飾るこの曲、The Long and Winding Road はポールマッカートニーの作品です。このころのビートルズってもの悲しくも美しい曲が多いですね。作者のポールとしてはシンプルなアレンジを望んでいたそうなんですが、いざ聞きいてみると壮大なオーケストラが印象的。ここにポールが激怒したんですね。ビートルズ解散の理由のひとつとして挙げるほどポールは怒っていたそうです。ただ、壮大なオーケストラも悪くないと思うのは私だけでしょうか。

まとめ

以上、『青盤』の収録曲とその作者です。さすが名曲だらけのビートルズです。ベストに収録されている曲だけでも大ボリュームとなっています。『青盤』収録曲の作者をメンバーごとに集計するとこうなります。

以上、ビートルズのベストアルバム『青盤』に入っている名曲を作ったのは誰?でした。おしまい。


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