ビートルズがもたらす経済効果について興味深い記事が掲載されました。uDiscoverMusicが2019年5月20日に伝えた記事によると、ビートルズの遺産は、リバプール経済にとって8000万ポンド以上の価値があり、また2300件以上の雇用を支えているらしいです。
リバプールには、ビートルズ以外にもいろいろあります。海商都市リバプールなる世界遺産もありますし、英国国教会の聖堂としてはヨーロッパ最大規模を誇るリバプール大聖堂もあります。そして有名なサッカークラブもありますね。でも、やっぱりビートルズなのです。
ビートルズの登場により巨大化した音楽産業
リバプールの観光産業だけがビートルズの恩恵を受けているわけではありません。昨今の巨大な音楽マーケットを切り開き、巨大化させたのもビートルズだと言っても過言ではないでしょう。
ビートルズ人気の爆発は、コンサート会場をも巨大化させました。ついにはスタジアムでのコンサートを実現。5万人を前に音楽を演奏したのは人類史上ビートルズが初です。
ビートルズの影響はここ日本にも及んでいます。日本武道館の聖地化です。ビートルズの武道館ライブは伝説となり、多くの日本のミュージシャンの憧れとなっています。ビートルズは各地で"伝説"を作り続けてきたのです。
伝説と言えば、レイモンド・ジョーンズを忘れてはいけません。
レイモンド・ジョーンズって誰なんだ?
1961年、後にビートルズのマネージャーとなるブライアンエプスタインが経営するレコード店「ネムズ」に少年が訪れ、こう尋ねます。
「ビートルズのマイボニーというレコードありますか?」
この少年こそが、レイモンド・ジョーンズです。ブライアンがビートルズを知るきっかけとなったエピソードであり、ビートルズの伝説はここから始まります。
このあまりに出来すぎたエピソードがために、レイモンド・ジョーンズの存在は疑問視されてきました。もしかして、いないんじゃね?いたら名乗り出るんじゃね?みたいな雰囲気があったため、一山当てようと、いろんなところでレイモンドが発生します。
「俺がレイモンドだ!」「バカいうな俺こそジョーンズだ!」
ついにはビートルズ関連のイベントで「レイモンド・ジョーンズが現れる!」みたいな告知もされたことがあったようです。お金が絡むと何でもありです。
なんと言うか、ビートルズ関連のオレオレ詐欺みたいですね。結局、本物はいたようで、2004年にメディアに登場しています。
このように、良くも悪くもビートルズ周辺の"伝説"もお金を生み出す産業となっています。2015年のポールの武道館ライブのチケット代10万円を安い!と感じた私は完全に伝説産業に巻き込まれています。今でも安い!と思ってます。
とにもかくにもビートルズの経済効果はとても大きい
観光産業、音楽産業、伝説産業…。他にもたくさん産業をビートルズは生み出しているはずです。令和に生きる我々はそれを楽しむことができる。特に伝説産業はリアルタイムにはなかった産業でしょうから、今を生きる我々は幸せです。
リバプールの観光産業に話を戻します。
リバプールの街には、ビートルズ・ストーリーをはじめ、ビートルズ関連の観光名所多くあります。4人の銅像?が入り口の上に飾ってある有名なビートルズショップ、ハードデイズナイトホテルという名のビートルズをテーマにしたホテルも。ツアーだってたくさんあります。
ビートルズファンにとっては夢の国。レノン帽に丸メガネのいでたちで京葉線も余裕なのです。
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