【ビートルズの邦題一覧】なぜそうなった!?日本音楽業界の黒歴史

ビートルズの曲

洋服を着せられている小型犬を見ると、邦題を付けられたビートルズ(The Beatles)の曲が思い浮かびます。なんだかわからないけど、切ない気分になるひとときです。

なぜ、邦題を付けてしまったのか?

マーケティング的な理由があったのだとは思いますが、今となっては日本音楽業界の黒歴史じゃないでしょうか。原題のままでよかったのに。

そんな邦題を付けられてしまったビートルズの曲はカバー曲を含めて26曲。カバー曲を除くと24曲あります。活動期間中にビートルズがリリースした曲は全部で213曲なので、邦題率はまあまあの割合です。

今回はそんな邦題が付いたビートルズの曲たちを以下の3つの部門に分けて紹介します。

  • なぜそうなった!部門
  • そのままじゃないか!部門
  • なかなかいいじゃないか!部門

各部門から1曲ずつ代表曲を選出いたします。

【ビートルズの邦題一覧】ダサいけど良い味出してるのどの曲!?

邦題を付けられたビートルズの曲の一覧は記事の最後に掲載いたしますので興味のある方は確認してみてください。サクッと部門賞の発表です。まずは、"なぜそうなった!部門"です。

ビートルズの邦題 "なぜそうなった!部門"
  • ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day’s Night )

栄えある1位は、間違いなくこの曲です。異論をはさむ余地はないでしょう。何がどうなったら A Hard Day's Night がこうなってしまうのか?

ビートルズ初主演映画のタイトル曲で、「動くビートルズがやってくる」という意味合いで付けたのは分かるのですが、あまりに原題から逸脱しすぎています。そして短絡的すぎる気がします。名前と特徴をくっつけただけ、みたいな。

「志村けんがやって来る、だっふんだ!」

ノリ的にはそんな感じです。

ビートルズを聞く日本人の誰もが「なぜそうなった!」と思っているはずです。この邦題にGoをだしたレコード会社は反省すべきです。

ということで、なぜそうなった!部門は、「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」です。

ビートルズの邦題 "そのままじゃないか!部門"
  • ジョンとヨーコのバラード(The Ballad of John and Yoko)

競合ひしめくこの部門ですが、栄冠を手に入れたのはこの曲です。ずばりと訳しただけ。なぜ無理やり邦題を付けてしまったのかという疑問が大いに残ります。

この部門の他のノミネート作品を見てみましょう。

  • 家に帰れば(When I Get Home)
  • 僕が泣く(I'll Cry Instead)
  • こいつ(This Boy)

ただただ、訳しただけです。それ以上何も語ることはありません。語ることがないがゆえに基準がなく、選出に苦労しました。

「ジョンとヨーコのバラード」を選んだのは後期の作品だからです。

中期のアルバム『ラバーソウル』以降、ピタリと邦題が付けられなくなった中、なぜか後期の作品のこの曲だけにつけられているんです。しかもただ訳しただけのものが。

ミステリーですね。

どうせなら「ジョンとヨーコのお忍び旅行」的なのを付ける野心はなかったのでしょうか。ということで、そのままじゃないか!部門は、「ジョンとヨーコのバラード」です。

ビートルズの邦題 "なかなかいいじゃないか!部門"
  • 愛こそはすべて(All You Need Is Love)

迷いに迷いましたがこの曲です。邦題最高峰と言っていいと思います。やっぱりジャパンに暮らしているとAll You Need Is Loveなんてフレーズは言いなれていないですからね。するっと言える感じが選出の理由です。

そういう意味では、「抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand)」とかなり迷いました。少々原題の意味とは外れますが、こっちも勢いがあってGoodです。

愛こそはすべて

なんか哲学的な感じがするのでこっちにしました。原題もいいですしね。All You Need Is Love このフレーズは強い!シェイクスピアのLove is blindクラスの名言だと思いませんか?

ということで、そのままじゃないか!部門は、「愛こそはすべて」です。

まとめ 邦題がもつ力もそれなりにあるじゃないか…

と、そんな気がしてきました。特に"なかなかいいじゃないか!部門"の作品なんて、しっくりくるし、原題から連想するイメージよりも邦題からのほうが大きいような気がします。

なので、一概に邦題は悪いとは言えませんね。ここには選出していませんが、この2曲の邦題もなかなか良いので紹介します。

  • ノルウェイの森(Norwegian Wood)
  • ひとりぼっちのあいつ(Nowhere Man)

ただ、誤訳疑惑があるので今回残念ながら賞は見送りになりました。詳しくは下記ページものぞいてみてください。

 ノルウェイの森について詳しくはこちら

ひとりぼっちのありつについてはこちら

それでは、邦題が付けられたビートルズの曲の一覧です。

蜜の味(A Taste of Honey)
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day’s Night)
恋する二人(I Should Have Known Better)
恋に落ちたら(If I Fell)
素敵なダンス(I’m Happy Just to Dance with You)
僕が泣く(I’ll Cry Instead)
今日の誓い(Things We Said Today)
家に帰れば(When I Get Home)
みんないい娘(Everybody's Trying to)
悲しみをぶっとばせ(You’ve Got To Hide Your Love Away)
恋のアドバイス(You’re Going To Lose That Girl)
涙の乗車券( Ticket To Ride)
夢の人( I’ve Just Seen A Face)
ノルウェイの森(Norwegian Wood)
ひとりぼっちのあいつ(Nowhereman)
嘘つき女(Think for yourself)
愛のことば(The Word)
消えた恋(What goes on)
君はいずこへ(I’m Looking Through You)
恋をするなら(If I Needed Someone)
浮気娘(Run For Your Life)
愛こそはすべて(All You Need Is Love)
抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand
こいつ(This Boy)
恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)
ジョンとヨーコのバラード(The Ballad of John and Yoko)

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