ビートルズ(The Beatles)の名曲 アクロスザユニバース(Across the Universe)が無性に聞きたくなることってよくありますよね。私はしょっちゅうあります。年中あります。そのたびに思うのです。
バージョンが多すぎない?
公式に発表されているものだけでも複数あります。ブートを含めるともっとあるのかな?このへん詳しくないので分かりませんが、とにかくバージョンが多いぜアクロスザユニバース!
5つのバージョン!
こんなにもバージョンが多いと、どのユニバースがアクロスだったのか分からなくなります。整理の意味を込めて5つのバージョンを紹介いたします。
「NASAよくやった。 異星人によろしく」
NASAの50周年を記念して2008年2月に北極星に向けてアクロスザユニバースが発信された時のポールの発言です。数あるビートルズの楽曲の中でも宇宙人向けに活用されている唯一の曲。
そもそもどんな曲なのか?
作者は永遠の反逆児ジョンレノン(John Lennon)です。反逆児らしからぬ繊細な歌詞は松尾芭蕉の俳句の影響とも言われています。ジョンお気に入りの歌詞らしく、いろんなところでこの曲の歌詞を自賛しています。
お気に入りであるはずなのに最初のリリースは…
ビートルズのアルバムじゃないところでリリース
世界自然保護基金(WWF)へのチャリティアルバム『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』(1969年)での発表が初お披露目です。今は『パストマスターズ』に収録されて聞くことができます。
通称バードバージョンと呼ばれており、その名の通り鳥のさえずりや羽ばたく音がイントロなどに使われています。後にリリースされる通常バージョンと比べるとシンプルで耳にやさしい感じになっています。朝のコーヒーが合いそうです。
最初、WWFでやったんだが、あまりうまく使ってくれなかったので『レットイットビー』にまた入れたのさ。※シンコーミュージック『ビートルズ伝説』より
と、ジョンは語っているように、このバージョンはあまりお気に召さなかった模様。続いて収録されたのは…
フィルスペクター プロデュースのアルバム『レットイットビー』
通常版の『レットイットビー』に収録。このバージョンが一般的には通常版と認識されているものです。バードバージョンとは異なりオーケストラが加えられるなど、豪華な仕上がりになっております。『レットイットビー』の当初のコンセプトなんて名曲の前では関係ないのです。
ジョンもこのバージョンはお気に入りです。
私も5バージョンの中で一番好きです。2009年発売のリマスターを聞いたとき、あまりに音がクリアで驚いたものです。
ちなみに通常版アクロスザユニバースのオーケストラに部分をカットして、テープの回転速度をそのままにしたバージョンが『レットイットビー...ネイキッド』のバージョンです(通常バージョンはテープの回転速度をゆっくりにしています)。
インド時代の名曲だったのか!アンソロジーバージョンのユニバース
続いては、『アンソロジー2』に収録されているバージョンです。先の2バージョンよりも圧倒的にインドです。ギターとシタールだけでの演奏バージョンです。これはこれでまた魅力的です。
当時、まだビートルズの知識が浅かったころ『レットイットビー』収録作品が『アンソロジー2』に収録?と疑問に感じていたのが今となってはいい思い出です。
理由は簡単。レコーディングの時期ですね。1968年2月くらいなので、作られたのはHey Judeよりも先。リリースは1969年-1970年なので、この曲は時空も超えています。
2018年の『ザ・ビートルズ』のデラックス版に収録されたTake6
最近の出来事ですね。このホワイトアルバムのデラックス版収録バージョンは最もシンプルになっています。まだ出来上がりの過程なので当たり前かもしれませんが、シンプルです。
バードバージョンよりもシンプル。エンディングがちょっと凝ってるかな。
ということで、このバージョンで5つ目です。
- バードバージョン (『パストマスターズ』収録)
- 通常バージョン (『レットイットビー』収録)
- ネイキッドバージョン (『レットイットビー...ネイキッド』収録)
- インド感満載バージョン (『ビートルズ アンソロジー2』収録)
- 超シンプルバージョン (『ザ・ビートルズ(デラックスエディション)』収録)
どのユニーバースが気に入るか、ぜひ聞いてみてください。
聞いて損なしビートルズです。
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