私は間違いなくビートルズ(The Beatles)のファンです。だからビートルズ関連で「あれ?」と思っても、少々のことなら飲み込める自信があります。
Hey Bulldog のころのジョンレノン(John Lennon)の髪型とか後期のジョンのスケスケ服にネクタイスタイルとかね、余裕で飲み込んできました。
ただ、ビートルズの邦題だけどうしてもダメなんです。
もちろん全部じゃないんですけど、大半は我慢できないというか、笑っちゃうんです。だって「ビートルズがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」ですよ。ぜったいまともじゃない。
それを踏まえて以前、ビートルズの邦題を「なぜそうなった!部門」、「そのままじゃないか!部門」「なかなかいいじゃないか!部門」の3つに分けて、それぞれの代表曲を選出しました( 詳しくはこちら)。
でもよく考えてみると、あんなのは序の口。分類できるだけまだましです。ビートルズの邦題には、見るだけで恥ずかしくなるようなものがあります。
ここでは、そんな"飲み込めない"ビートルズの邦題を紹介します。
ビートルズの曲につけられた邦題は、ダサい?オモシロい?
あまりにダサすぎるとカッコよくなったり、わけわからなさ過ぎてオモシロかったりというのはよくあることです。何事も中途半端はよろしくない。
「ビートルズがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」ぐらいぶっ飛べば、もうオモシロいの域に到達しています。ただし、中途半端にやっちゃうと、途端にダサくなる。
恋のアドバイス(You’re Going To Lose That Girl)
なんか不安になるタイトルです。
ジョンレノン作の名曲なだけに邦題のダサさが際立っています。歌詞を見てみると、確かにアドバイスをしているのですが、だからと言ってそのままつけなくても…と思ってしまいます。
しかも「アドバイス」という単語は歌詞の中には出てきません。あえて使われていない英単語を使うその点に、ダサさのセンスがきらりと光っています。
夢の人(I’ve Just Seen A Face)
ダサさにひねりを加えている邦題です。
ポールマッカートニー(Paul McCartney)の名曲で大好きな曲だけに、唸りたい気分になります。すべての邦題に通じることですが、発話したきのことを想定してタイトルを考えてほしいですね。
「夢の人」って言うときちょっと恥ずかしいです。
おそらくですが、この邦題は歌詞にある" I'll dream of her tonight "からきているものだと思います。夢にでてくる女性、要するに意中の彼女のを歌った曲です。
それを「夢の人」とひねりを加えて表現されています。ちょっと、これも私は飲み込めないでいます。少し長くても「今日は I’ve Just Seen A Face が聞きたい気分」と原題で言います。
「夢の人の気分」って言うのはちょっと恥ずかしい。
恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)
この曲の邦題に至っては意味がよく分かりません。
そもそも「恋」は抱きしめられるのか?違和感があります。めったやたらと「恋」を付ければいいというもんじゃありません。歌詞を見てみると、「恋」を抱きしめている感はないです。
どちらかというと「喧嘩することもあるけど乗り越えられる!」という意味合いです。なぞの邦題です。そして「恋」を抱きしめる違和感からか、やっぱり発話する際に恥ずかしい。
「英語をネイティブっぽく発音すると笑われる問題」というのが日本にはありますが、このWe Can Work It Outの邦題に関しては、ネイティブっぽく発音したほうがマシなレベルです。
謎の邦題 ビートルズ側にも責任の一端がある
一方的に、邦題を批判するのはよくないですね。当時、邦題を付けた方々も悪気があってこうしたんじゃないというのをしっかりと理解しておく必要があります。
世界中で大ブームを起こしているビートルズの曲に邦題をつける担当者にのしかかるプレッシャーは相当だったはず。
その重圧に耐えて耐えて考えてひねり出したのが、「恋のアドバイス」だとか「夢の人」だとか「恋を抱きしめよう」だとか、「悲しみをぶっとばせ」、「涙の乗車券」だったわけです。
謎の邦題について、ビートルズ側にも責任の一端があります。原題がけっこういい加減なんです。ビートルズの曲のタイトルは、In My Life や A Day in the Life のようなしっくりくるタイトルは稀で、歌詞の一部を切り取ってタイトルにしたのがほとんど。
さぞかし邦題をつけるのに苦労しただろうことは想像できます。
(だったら、邦題、つけなきゃいいじゃん!)…は、言いっこなしです。
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