【5分で紹介】ビートルズのシングル曲の歴史 ~外せない中期編~

ジョンレノン

ビートルズ(The Beatles)の活動期間はわずかに8年。この短い活動期間の間に人類の宝とも言える名曲をたくさん生み出してくれました。まずは感謝です。

ありがとう。

楽曲の総売上は10億枚以上と言われており、文字通り、天文学的数字です。

なぜ、このリバプール出身の4人組はこれほどまでに人気なのか?多くのビートルズ研究者たちがこの問いに挑戦してますが、誰もバシっと答えられていません。

単純に曲が良いからだろ!

という意見もあります。それも一理ありです。ということで、今回はビートルズがリリースしたシングルのプチ解説です。中期ビートルズ編です。

シングル22枚をおさらいすることで、もしかしたら人気の秘密にせまれるかも。

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シングルのA面もB面も超名曲 中期ビートルズのシングル

Day Tripper/We Can Work It Out 1965年12月3日リリース

ビートルズ初の両A面シングルです。

まずはDay Tripperから。

この曲はジョンレノン(John Lennon)の作品です。ボーカルはジョンレノンとポールマッカートニー(Paul McCartney)の二人。曲を通してなり続けるギターリフがカッコい曲です。

歌詞についていろいろと解釈はありますが、ドラッグについて歌われた曲である可能性は高いと思います。違法薬物は絶対にだめです。マネしちゃいけません。

イギリスでは1位を記録。アメリカではなぜかB面扱いながらも5位を記録しています。

続いてWe Can Work It Outです。

こちらはジョンとポールの完全曲作。といっても、一緒に仲良くつくったのではなく、二人が別々に作った曲を合体させているっぽいです。これができるのはバンド内に弩級の天才が二人いるビートルズだけ。マネできません。

ジョンとポールの作風の違いが1曲でわかる珍しい作品です。

この曲のミュージックビデオにジョンがポールを笑わせようとおちゃらけているものがあります。面白くておすすめ。オルガンを弾くジョンの楽譜が「おじさんの絵」だったりと小ネタがもりだくさんのミュージックビデオです。

イギリス、アメリカともに1位を獲得しています。

Paperback Writer 1966年6月10日リリース

12作目のシングルはPaperback Writerです。ポールマッカートニーの作品。この曲からベースの音が分厚くなり、ポールの存在感が以前にも増して大きくなっていきます。

聞きどころは、ポールのベースとコーラスです。

イントロと中間部の”Paperback Writer~”の部分のコーラスも良いのですが、それよりも注目したいのが、曲の3番の"If you really like it you can have the rights,~~"の部分のベースです。

もう、カッコイイっ!!

ギターと同じくらいの音量でベースが鳴っています。聞くとゾクゾクします。ベースが主役と言っても過言ではないでしょう。

コーラスへのこだわりもすごい。

同じく曲の3番、"If you really like it you can have the rights,~~"の部分。Paperback Writerとは全く関係のないフランスの民謡「Frere Jacques」(フレール・ジャック)が歌われています。

日本だと「グーチョキパーでなに作ろう」で有名なあの歌です。コーラスでまったく別の歌をうたうという発想が偉大ですね。

最後に、Paperback WriterのB面がジョンのRainという事実も驚きです。個人的にビートルズ史上最強のシングルだと思ってます。

もちろん英米ともに1位を獲得しています。

Yellow Submarine/Eleanor Rigby 1966年8月5日リリース

続く13作目はYellow Submarine/Eleanor Rigby です。こちらも両A面。

2曲ともアルバム『リボルバー』に収録されている曲です。ビートルズはシングルをアルバムに収録しないというポリシーをもっていたので、どうもこのシングルはビートルズ側の意図したものではないような気がします。

アルバム『リボルバー』のプロモーションを考えてのリリースでしょうか。

まあ、Yellow Submarineは、リンゴスターが歌うの唯一のシングル曲なので、細かいことは気にしないでおきましょう。Yellow Submarineをみんなで歌っていれば戦争なんて起こらないのです。

イギリスで1位獲得、アメリカでは2位の結果でした。

サイケデリック時代に突入 中期ビートルズのシングル

Strawberry Fields Forever/Penny Lane 1967年2月17日リリース

14作目はビートルズ史上最強のシングルとして名高いStrawberry Fields Forever/Penny Laneです。Strawberry Fields ForeverとPenny Laneが同じシングルに入っているのが信じられません。両A面はわかるのですが、別々にリリースすればよかったのに・・・、なんてセコイことを思ってしまいます。

Strawberry Fields Foreverの作者がジョンで、Penny Laneの作者はポール。ともに故郷であるリバプールを歌っています。聞けばジョンとポールの作風の違いは明らか。この2曲を聞けば、自分がジョン派なのか、ポール派なのか、だいたいわかります。

それにしても、二人そろってなぜこのタイミングで故郷をうたったのでしょうか。もともとサイケデリック満載のアルバム『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』の先行シングルだったこの2曲。

「サイケデリックと故郷」はどう融合するのでしょうか?ちょっと考えてみました。よければ覗いてみてください(   ビートルズはなぜ幼少期を歌ったのか?

All You Need Is Love 1967年7月7日リリース

ビートルズ15作目のシングルはAll You Need Is Love です。この曲も超有名曲ですね。作者はジョンレノンです。サビの部分は、わかりやすいメロディなんですが、そこに辿りつくまでのメロディが難解です。非常に口ずさみにくい曲です。

24ヵ国で同時放送された宇宙中継特別番組『アワ・ワールド』のイギリス代表としてビートルズが出演した際に、演奏したのがこの曲。

イントロの部分にフランスの国家「ラ・マルセイエーズ」を挿入したのは、フランスへ挑戦だったのでしょうか。

それにしても、All You Need Is Loveというフレーズは、シェイクスピアのLove is blind クラスのキラーコピーだと思うのですが、私だけでしょうか。

英米ともに1位を獲得しています。

Hello, Goodbye 1967年11月24日リリース

ビートルズの中期のシングルの最後はHello, Goodbyeです。作者は天才ポールマッカートニー。世の中に吹き荒れるサイケデリックムーブメントに抗うかのようなシンプルな作品です。

歌詞もシンプル。

数えていないですが、だいたい50くらいの単語で構成されています。ハローときたらグッバイ、イエスと言ったらノー。高いなと思ったら低い・・・といったよくわからない感じの歌詞ですが、さわやかです。

この曲を聞けば朝から元気がでます。

メロディも素敵ですが、コーラスも抜群に素敵です。ポールのボーカルに、ジョンとジョージの掛け合いコーラスが絶妙。素敵なコーラスです。

ちなみに、この部分って何言ってんだろうってきになりませんか?調べました。お暇なときにどうぞ(ハローグッバイのコーラス部分の歌詞 何て言ってるの?)。

この大名曲Hello, GoodbyeのB面がジョンレノン作のI Am The Walrusであることも最後に追記しておきます。やはりジョンとポールという二人の天才が同じバンドにいたのは奇跡ですね。

英米ともに1位を獲得しています。

といったところで以上が中期ビートルズのシングルでした。中期は濃厚な作品が多い印象ですね。こうしてみると、ポールの作品が多くなりました。初期のころ、ジョンの後ろに隠れていたポールが、中期になるとだんだん前に出てくるようになります。

さて、後期はどうなるのでしょうか。

以上、中期ビートルズのシングル盤のプチ解説でした。

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photo credit: garryknight John, Paul, Cat and Churchill via photopin (license)

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