ビートルズ(The Beatles)のHelp!(ヘルプ!)に興味がありますか?ある方は、さらっと一読をお願いします。Help!が聞けるおすすめのアルバムを紹介しています。
公式盤のHelp!が聞けるアルバムはこの3枚です。
- 『ヘルプ!(Help!)』(オリジナルアルバム)
- 『The Beatles 1』(ベストアルバム)
- 『The Beatles / 1962-1966(通称:赤盤)』(ベストアルバム)
この3枚のどれを選ぶかという問題です。
どれを選んでもHelp!は同じなのですが、どうせならHelp!以外の曲でも楽しめたほうがいいと思うので、3枚のアルバムの収録曲の違いを紹介します。
また最後に、ライブver.などの公式盤以外のHelp!にも触れたいと思います。まずはちょっとだけHelp!という曲について。
メッセージソングとしての Help!
Help! はビートルズ2作目の主演映画の主題歌としてジョンレノンが書いたものです。リリースは1965年7月。ビートルズ人気絶頂のころです。
初期ビートルズを代表する超有名曲として認識されていますが、メッセージソングとしての側面も持つ曲です。この曲は、ジョンによる「もう嫌だ!」宣言なのです。
何が嫌だったのか?
加熱する人気とその重圧、そして人気者のビートルズを演じることです。このあたりの内容はドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK』が詳しいので、興味のある方は観てください。おすすめです。
それでは、Help! が聞けるアルバムの紹介です。1枚目は・・・
公式オリジナルアルバム『Help!(ヘルプ!)』
王道、オリジナルアルバムから紹介します。
『Help!(ヘルプ!)』は1965年にリリースされた5作目のオリジナルアルバムです。邦題はなぜか『4人はアイドル』。誰がつけたのでしょう。センスを疑います。わけがわかりません。
オリジナルアルバムで聞く理由は、ベストアルバム未収録の曲があるからです。アルバム『Help!(ヘルプ!)』じゃなきゃ聞けない曲がたくさんあるんです。しかも名曲が。
例えば、I've Just a Seen A Face です。
偉大なるYesterdayに並んでにしれっと収録されていますが、かなりの名曲です(※『ヘルプ!』にはYesterdayも収録されています!お得!)。
他にもベスト盤未収録の名曲はあります( 『Help』じゃなきゃ聞けない曲はこちら)。ベストアルバムでは体験できない1965年のビートルズに出会えるアルバムです。
- ビートルズに詳しくなりたい人
- 作品のコンプロートを目指している人
そんな方は、この『Help!(ヘルプ!)』一択です。
ちなみに I've Just a Seen a Faceの邦題は「夢の人」です。
誰がつけた!出てこい!
02. The Night Before
03. You've Got To Hide Your Love Away
04. I Need You
05. Another Girl
06. You're Going To Lose That Girl
07. Ticket To Ride
08. Act Naturally
09. It's Only Love
10. You Like Me Too Much
11. Tell Me What You See
12. I've Just Seen A Face
13. Yesterday
14. Dizzy Miss Lizzy
ビートルズの究極のベストアルバム『The Beatles 1』
続いて2枚目はベストアルバム『The Beatles 1』です。
2000年にリリースされ、世界で3200万枚の売上を記録。現役のミュージシャンの売上をはるかに凌駕しています。ビートルズの人気が健在であることを証明した作品です。
収録曲数は27曲。ビートルズのシングルが収録されています。
- She Loves You
- Yesterday
- Hey Jude
- Let It Be
などなど・・・。入っているのは、どれもこれも超有名曲です。
Help! 以外のスーパーヒット曲を一気に体験できるのがこの1枚。ビートルズ導入編アルバムとしてはもってこいのアルバムです。
そんなにビートルズのこと知らないな・・・
って人におすすめです。このアルバムの魅力は収録曲を見てもらうのが一番。知ってる曲ばっかりで、驚きます。
2. フロム・ミー・トゥ・ユー
3. シー・ラヴズ・ユー
4. 抱きしめたい
5. キャント・バイ・ミー・ラヴ
6. ア・ハード・デイズ・ナイト
7. アイ・フィール・ファイン
8. エイト・デイズ・ア・ウィーク
9. 涙の乗車券 ティケット・トゥ・ライド
10. ヘルプ!
11. イエスタデイ
12. デイ・トリッパー
13. 恋を抱きしめよう
14. ペイパーバック・ライター
15. イエロー・サブマリン
16. エリナー・リグビー
17. ペニー・レイン
18. 愛こそはすべて オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ
19. ハロー・グッドバイ
20. レディ・マドンナ
21. ヘイ・ジュード
22. ゲット・バック
23. ジョンとヨーコのバラード
24. サムシング
25. カム・トゥゲザー
26. レット・イット・ビー
27. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
前期のビートルズをちょっと詳しく知るなら『赤盤』
3枚目に紹介するのは『The Beatles / 1962-1966』。一般的には『赤盤』 と呼ばれているベストアルバムです。
この作品は1962年から1966年までの作品を厳選して集めたベストアルバム。なのでシングルリリースされていない名曲も収録されています。例えば、
- All My Loving
- Norwegian Wood(ノルウェイの森)
- In My Life
など、といった曲です。
オリジナルアルバムからの収録は嬉しいですね。1966年までのビートルズに、『The Beatles 1』を聞くよりも、ちょっとだけ詳しくなれる作品です。
このアルバムも導入編としておすすめです。
1. ラヴ・ミー・ドゥ
2. プリーズ・プリーズ・ミー
3. フロム・ミー・トゥ・ユー
4. シー・ラヴズ・ユー
5. 抱きしめたい
6. オール・マイ・ラヴィング
7. キャント・バイ・ミー・ラヴ
8. ア・ハード・デイズ・ナイト
9. アンド・アイ・ラヴ・ハー
10. エイト・デイズ・ア・ウィーク
11. アイ・フィール・ファイン
12. 涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド)
13 イエスタデイ
Disc-2
1. ヘルプ!
2. 悲しみはぶっとばせ
3. 恋を抱きしめよう
4. デイ・トリッパー
5. ドライヴ・マイ・カー
6. ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド)
7. ノーウェアマン
8. ミッシェル
9. イン・マイ・ライフ
10. ガール
11. ペイパーバック・ライター
12. エリナー・リグビー
13. イエロー・サブマリン
番外編:いろんなHelp!が聞けるアルバム
最後に番外編です。いろんなHelp!(ヘルプ!)が楽しめる作品を一気に紹介します。
『Love』・・・ビートルズの音源を利用したコラージュ作品
シルク・ドゥ・ソレイユのミュージカル作品のサントラ盤として制作されたものです。公式リリースのHelp!がそのままフルバージョンで聞けます。
ミュージカル用に編集されたものだけあって、フルで聞けなかったり、他の曲と合体してたりします。なかなか面白い作品なのです。
『The Beatles Anthology 2』&『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』
この2作品は貴重なライブ音源が楽しめる作品です。
『The Beatles Anthology 2』は言わずと知れたビートルズの未発表音源集です。ライブ音源のほか、楽曲の別テイクver.や制作途中の音も聞くことができます。
ファン以外の人にとっては、なんのこっちゃわからない作品ですが、ファンにとっては感動ものの作品です。
『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』は唯一の公式ライブアルバムです。先述した映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK』の公開に合わせてリマスター復活!
Help! 以外にもAll My LovingやShe Loves Youといった名曲のライブ音源が楽しめます。
『Help!(モノラルバージョン)』
この作品では、一般的に知られるHelp!とは違ったものが聞けます。
ジョンのボーカルが全然違うのです。別テイクのボーカルが使われており、イメージとしてはなんかナヨナヨしています。ジョン自身、気に入らなかったのか、録音し直しをして今に至るのですが、珍しいのでこちらも紹介しておきます。
以上、Help!(ヘルプ!)を聞くならこの3枚でした。どれも良い作品なので、チェックしてみてください。
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もう少しビートルズを詳しく知りたい方は、歴史を押さえておきましょう。10分で分かるバージョンを用意しております。そして、忘れちゃいけない名曲ぞろいのシングルの歴史もあります。
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