2019年9月27日(金)、ついにビートルズ(The Beatles)の名作『アビーロード(Abbey Road)』が我が家に届きました。最初の感想は、あいかわずデカい!横断歩道がデカい!『サージェント~』の記念盤あたりからやたらと巨大化がしています。
コンパクトが重視される世の中にあって逆行している感もありますが、やっぱり名作ジャケットを鑑賞するならデカいほうが見ごたえあります。『サージェント~』とか本作『アビーロード』とか。ホワイトアルバムもデカかったですが…。
まだ、じっくり聞きこんでいませんが、さっそく気になった曲を3曲だけ紹介します。
オルガンの音にしびれる I Want You (She's so Heavy)
ディスク2のセッションズの1曲目に収録されているバージョンのものです。もともとI Want You (She's so Heavy)は私が『アビーロード』の中で最も好きな曲だったので、発売前からかなり期待していました。
さすがビートルズです。
私の期待なんか軽く上回ってきました。当たり前ですが、慣れ親しんだI Want You (She's so Heavy)じゃない。耳慣れない音がそこかしこでなっています。
中でも特に耳を惹くのがオルガンの音。ビリープレストンによるものだそうです。名演です。もともとグルーヴ感たっぷりな曲ですが、オルガンの音が加わりさらにグルーヴィーになっています。オリジナル版にオルガンが採用されなかったのが不思議なくらいです。
そしてオリジナル版では聞こえないギターの音も聞こえてきます。これがビリーのオルガンと絡み合って、オリジナルの曲以上にスリリングになっています。うーん、最高!
でもエンディングはオリジナル版のほうが衝撃的ですね。
Her Majestyってアビーロードメドレーの一部だったの!?
今回、なんだかんだで一番楽しみにしていたのがこのHer Majestyでした。だってAmazonの「商品の説明」に、"ハー・マジェスティ」も挟まれたメドレー「ザ・ロング・ワン(トライアル・エディット&ミックス – 1969年7月30日)"なる記述があったんですもの。
あのメドレーのどこの部分に挟まれてるの?
ディスク3のThe Long Oneを聞いてみてびっくりでした。実に意外な場所に挟まれているじゃないですか!Mean Mr. MustardとPolythene Pamの間とはまさか思いませんでした。オリジナル版が完璧なメドレーで、曲間のツギハギ感ゼロなだけにかなり新鮮です。
今回、ディスク3のアビーロードメドレー(The Long One)を聞いてみてビートルズの本気度を感じました。一部では小作品の寄せ集めをメドレーに仕上げた的な言われ方もしますが、それはやはり間違いでしょう。
聞くと音の細部にまでこだわる4人の姿(特にポール)が浮かんできます。聞く者を裏切らないのがビートルズですね。最高です!
Here Comes the Sun のベースってこんなに存在感あったっけ?
Here Comes the Sunと言えばジョージハリソンの名作。オリジナル版だとI Want You (She's so Heavy)の次に現れる清涼感たっぷりな曲です。
完全に個人の感想で恐縮ですが、ディスク1の2019年Mixバージョンで鳴り響くHere Comes the Sunのベースの音が気になりました。この曲のベースってこんなに音が大きかったっけ?全体的に音が良くなったので、そのように聞こえるだけなのかな。
ポールのベースを愛する私にとっては嬉しいことなのですが、またしても"ジョージの名曲にベースの名演をぶつけてくるポールマッカートニーの構図"を見て取れたきがします。ジョージの独壇場を許さないポール。ジョージがちょっと気の毒です。
当の本人たちにとってはどうでもいいことかもしれませんが、そういう"大きなお世話"をしながら、聞くのもまたビートルズを聞く楽しみの1つです。
聞きどころはまだまだあるぞ 50周年記念の『アビーロード』
今回は3曲にしぼりましたが、聞きどころは、当然ながら、まだまだあります。2019Mixはかなり音が良くなっていますし、ディスク2と3のセッションズには気になる曲がたくさんあります。
Appleミュージック所属のミュージシャンに提供した GoodbyeやCome and Get it もそうですし、The Ballad of John and Yokoも気になります。アビーロードの一服の清涼剤、リンゴの名作Octopus's Gardenのアウトテイクもありますねー。
50周年記念の『アビーロード』はかなり楽しめそうです。
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