【どっちが作曲数が多い?】ジョンレノンとポールマッカートニーの作曲数比較

1962年-1965年(初期)

意見が食い違う Rubber Soul

前作『Help!』のリリースからわずか4か月後、ビートルズは傑作アルバムを生み出します。『Rubber Soul』です。ビートルズは働き者ですね。ということで、このアルバムの作曲数構成は…。

  • ジョンレノン 5曲
  • ポールマッカートニー 4曲
  • ジョージハリスン 2曲
    • ジョン&ポール&リンゴ 1曲
  • レノンマッカートニー共作 0曲
  • カバー 0曲
  • 意見の食い違い 2曲

こんな感じです。ジョンが5曲とポールが4曲を提供しています。ジョージの作品も前作に続いて2曲収録されています。そしてついにリンゴの名前がクレジットに登場します。リンゴ曰く「5個ぐらいの言葉を考えた。俺がやったのはそれだけ」とのこと。かなりジョンとポールの手助けが入っているようですが、誰が何といおうとリンゴも作曲しているんです。

いやー、名曲ぞろい、粒ぞろいですね。

注目点は、ジョンとポールとで意見が食い違っている曲が2曲あること。In My Life と Wait がそれです。In My Life は互いに自分がメインで作ったと譲らず、Wait に関しては逆に双方「俺じゃない」と譲り合っています。まあ、名曲なので、どっちでもいいですね。

疑惑の曲が新たに誕生 Revolver

7作目は超実験的でありながら最高傑作と言われるこの作品です。ポップなビートルズの姿はどこへやら、収録曲の多くは摩訶不思議なサウンドです。さて、作曲数の構成は如何に?

  • ジョンレノン 5曲
  • ポールマッカートニー 5曲
  • ジョージハリスン 3曲
  • 疑惑の共作 1曲

ここでもジョンとポールの作曲数は拮抗。ポールの存在感がぐんぐん伸びてきています。ジョージの3曲も素晴らしい曲ばかり。特に Love You To はインドでスパイシー。ジョンの Tomorrow Never Knows とともにポップミュージックの枠を超えてきています。そしてYellow Submarineも収録されています。この曲、疑惑ありです。

2022年10月にDeluxe Editionがリリースされる前は、Yellow Submarine は完全にポールの作品とばかり思っていたのですが、どうも雲行きが怪しい感じです。制作のごく初期のYellow Submarine はなんとジョンが歌っているではありませんか。これ、マニアの間でも噂にすらなったことがないものらしいです。もしかしたら、共作なのかも…?ということで「疑惑の共作」にカウントしています。

最高傑作はポール主導?Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

ビートルズが1960年代に到達した最高峰。ロックの金字塔であり、歴史的な名作です。実にカラフルで時代を反映させた超名作ですねー。さて、作曲数の構成は…。

  • ジョンレノン 3曲
  • ポールマッカートニー 8曲
  • ジョージハリスン 1曲
  • レノンマッカートニー共作 1曲

ご覧の通り、ポールマッカートニーが8曲も提供しています。ポール主導で作られたとも言われるこのアルバム内でのポールの存在感は圧倒的です。一方のジョンレノンは3曲。確かにポールよりも曲数は少ないですが、その曲のクオリティは抜群。Lucy in the Sky with Diamonds なんてこのアルバムの象徴的な存在です。

そして何よりも A Day In The Life です。ジョンとポールの共作であるこの曲は世紀の名盤のラストにふさわしすぎるほどの名作です。ちょっと不気味な曲ではありますが、ビートルズの最高傑作だと私は思います。

ほぼベストアルバム Magical Mystery Tour

続いては Magical Mystery Tour です。本国イギリスではEP盤としてのリリースでしたが、アメリカでは付近にリリースされたシングル作品を収録してアルバム扱いになっています。ここではアメリカ盤を対象に扱います。作曲数の構成はこの通り。

  • ジョンレノン 3曲
  • ポールマッカートニー 5曲
  • ジョージハリスン 1曲
  • レノンマッカートニー共作 1曲
  • ビートルズ全員 1曲

ポールの曲が多めですね。もともとテレビ映画の企画として始まったこのMagical Mystery Tour のプロジェクト。言い出しっぺはポールです。なのでポールの曲が多いんですね。

一方のジョンは提供している曲こそ少ないですが、名曲 I Am The Walrus を提供して大いに貢献しています。どっちがスゴイ!とかエライ!とかじゃないですが、やはりジョンとポールの関係は気になるところですね。まあ、両方スゴイ!という結論に毎回落ち着くんですが。ということでMagical Mystery Tour でした。

Past Masters(『Magical Mystery Tour』までの作品)

『Magical Mystery Tour』までの中期ビートルズといたします。この時期にリリースされたシングルの作曲数もカウントすると…。

  • ジョンレノン 2曲
  • ポールマッカートニー 1曲
  • ジョージハリスン 0曲
  • リンゴスター 0曲
  • レノンマッカートニー共作 1曲

アメリカ版の『Magical Mystery Tour』にあらかた収録されていますので、曲数はさほど多くないのですが、こんな感じに仕上がっています。

中期ビートルズまとめ

いわゆる中期ビートルズと言われるのはここまで。さて、中期ビートルズの作曲数の構成や如何に!?

  • ジョンレノン 18曲
  • ポールマッカートニー 23曲
  • ジョージハリスン 7曲
  • ジョン&ポール&リンゴ 1曲
  • レノンマッカートニー共作 4曲
  • 意見の食い違い 2曲
  • ビートルズ全員 1曲

ポールがジョンの曲数を上回る結果に!ビートルズ内の政権がジョンからポールへと徐々に移り始めているのが見て取れる結果です。そして忘れてはいけないのがジョージハリスン。初期のころ、眠れる獅子として、まだ半覚醒状態だったジョージは中期に差し掛かり、ほぼ目覚めていますね。

ジョンとポールの政権交代も気になるところですが、本格的にパチリと目をあけるジョージも気になります。そしてリンゴは単独で作曲するのか問題も後期ビートルズで明らかに!

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