【どっちが作曲数が多い?】ジョンレノンとポールマッカートニーの作曲数比較

1962年-1965年(初期)

眠れるジョージハリスンがついに目を覚ました! The Beatles

さて、どんどんいきます。10作目のアルバム『The Beatles』、通称ホワイトアルバムです。インド滞在中に大半の曲が作られたというこのアルバムは二枚組の超大作。30曲もの作品が収録されています。作曲数の構成はこうです。

  • ジョンレノン 13曲
  • ポールマッカートニー 12曲
  • ジョージハリスン 4曲
  • リンゴ 1曲

ドーンと大ボリュームのこの作品ではジョンが13曲とポールの12曲を上回る結果に。これはインド滞在期間の差でしょうか。二人の影に隠れてはいるもののジョージもしっかりと4曲を提供。この中には、ウルトラ級の名作 While My Guitar Gently Weeps を含みます。ついにジョージが大ホームランを放った瞬間です。そしてリンゴもちゃっかりと単独作品を残しています。

このころになるとビートルズ4人の関係性はギスギスしたものに…。4人のソロを集めたアルバムと言われるだけあって、それぞれの個性が光る作品が収録されているのですが、一方でジョンとポールの共作がついに消滅してしまっています。ファンとしては寂しいですが、これもまたビートルズの歴史ですね。

やはりやる気がなかったようです Yellow Submarine

ビートルズ史上、最もテキトーに作られたんじゃないかという疑惑のあるアルバムです。収録曲数は13曲と普通ですが、うち7曲がオーケストラの楽曲。ビートルズのメンバーは6曲しか提供していません。しかもそのうちのYellow Submarine と All You Need Is Love は重複しています。なので実質4曲だけ。その作曲数構成はこの通りです。

  • ジョンレノン 1曲
  • ポールマッカートニー 1曲
  • ジョージハリスン 2曲
  • リンゴ 0曲

なんとも言えませんね。当時、「失敗作は『Yellow Submarine』に入れとけ!」というジョークがビートルズ内にあったらしく、そんな感じで作られています。やはりやる気がなかったのか…。

そんな中でもジョンのHey Bulldog は光ります。もう大名曲ですね。他のアルバムに入っていれば、かなり注目されていた作品だと思います。

解散のにおいがただよう Let It Be

リリースこそ最後ですが、アルバムの制作順だと次は『Let It Be』ということになります。近年、公開されたゲットバックセッションがもとになっている作品で、その雰囲気から注意力散漫だとかいう評価のある作品です。そんなこの作品の作曲数構成は…

  • ジョンレノン 2曲
  • ポールマッカートニー 4曲
  • ジョージハリスン 2曲
  • レノンマッカートニー共作 1曲
  • ビートルズ全員 1曲
  • 意見の食い違い 1曲
  • カバー 1曲

ジョンの2曲はなんともさみしいですね。ポールはしっかりと4曲です。何となくビートルズの解散のにおいがほのかにかおるこの作品の中で、I've Got A Feeling で見せてくれたジョンとポールの最後の共作は嬉しいですね。

また、ジョンとポールで意見が食い違っている作品も1曲あります。One After 909 です。ジョンは自分が作ったと言い、ポールは共作だと言っています。デビュー前に作られた作品であるがゆえに記憶も曖昧になっているのかもしれません。

あまり評価が高くないと言われるこのアルバムですが、収録曲を見ると名曲がズラリ。Across The Universe や Get Back、Let It Be に The Long And Winding Road と、普通だったら大名盤ですよ!

メドレーは作曲数にどう影響したのか? Abbey Road

ビートルズ、涙のラストアルバムの作曲数構成です。メドレーがあるため、収録曲が17曲と多いのが特徴です。さて、このメドレーの存在が作曲数にどう影響したのでしょうか。結果がこちら。

  • ジョンレノン 6曲
  • ポールマッカートニー 8曲
  • ジョージハリスン 2曲
  • リンゴ 1曲

ポールマッカートニーがドーンと8曲です。後半のメドレーに6曲も提供して数字を伸ばしてきました。ジョンも6曲と安定の数字ですね。

このアルバムの注目点は、後半のメドレーもそうですが、やはり何といってもジョージハリスンの楽曲でしょう。Something と Here Comes The Sun です。場外ホームランを2発も放っています。眠れる獅子は完全に目を覚まして狩りに出かけはじめたようです。

ジョンとポールの名曲あり、ジョージの名曲ある。そしてリンゴが作曲した Octopus's Gardenもあって、おまけに秀逸なメドレーもある。スキのないグレートなアルバムですね。

Past Masters(ラストシングルまで)

1962年のデビューから1970年までの解散まで約8年。その中で1968年から1970年までを後期として、その間にリリースされたシングルの作曲数構成がこちらです。

  • ジョンレノン 4曲
  • ポールマッカートニー 2曲
  • ジョージハリスン 2曲
  • リンゴスター 0曲
  • レノンマッカートニー共作 0曲

ジョンのRevolution はホワイトアルバムに収録されているので、どうしようかと迷いましたが、曲名が違うので別曲としてカウントしております。

後期ビートルズまとめ

後期ビートルズが終わりました。後期ビートルズの作曲数の構成はどうなっているのでしょうか。結果はこちらです。

  • ジョンレノン 26曲
  • ポールマッカートニー 27曲
  • ジョージハリスン 12曲
  • リンゴスター 2曲
  • レノンマッカートニー共作 1曲
  • ビートルズ全員 1曲
  • 意見の食い違い 1曲
  • カバー 1曲

1曲だけポールがジョンを上回る結果となっていますが、かなり拮抗しています。ジョージも順当に10曲と作曲数を伸ばしてきています。一方でレノンマッカートニーの共作がわずかに1曲と、さみしい結果に。メンバー間の人間関係が如実に出た結果とも言えますね。ということで後期ビートルズの作曲数構成でした。

まとめ 結局ジョンとポールは何曲ずつ作っているの?

さて、最後の集計です。ジョンとポールはビートルズのキャリアを通して何曲ずつ作ってい野でしょうか。初期から後期までの楽曲をどーんと合算した結果がこちらです。

  • ジョンレノン 73
  • ポールマッカートニー 68曲
  • ジョージハリスン 22曲
  • リンゴスター 2曲
  • レノンマッカートニー共作 15曲
  • ジョン&ポール&リンゴ 1曲
  • ビートルズ全員 2曲
  • 意見の食い違い 3曲
  • カバー 25曲

このような結果になりました。ジョンが5曲ほどポールの作曲数を上回っていますね。ただ、二人の作曲方法はお互いに助け合いが基本となっているようなので、一概にジョンの曲!ポールの曲!とは言えないようなので注意が必要です。

重複を除いた合計は211曲。

まさしく人類の宝ですね。ここからカバー曲の25曲を差し引くと186曲が純粋なビートルズ楽曲です。解散までの8年間の間に186もの名曲をありがとうございます!

以上、「【どっちが作曲数が多い?】ジョンレノンとポールマッカートニーの作曲数比較」でした。おしまい!

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