【生誕80周年】ジョンレノンの歴史 アルバムディスコグラフィ

ソロ作品

Walls and Bridges 1974年


ジョンレノンのソロ5作目の作品は『 Walls and Bridges』です。このアルバムにも邦題があります。『心の壁、愛の橋』です。心とか愛とかついてますね。つければいいってもんじゃない。非常に良くない。

まあ、それはともかくこのアルバムは一部でジョンの最高傑作と言われています。それもそのはず良い曲はいってますからね。例えば、Whatever Gets You Thru the Nightや#9 Dreamです。どちらもヒットした曲です。また、エルトンジョンが参加しているのもこのアルバムの特徴ですね。

ちなみにこのアルバムの制作時は、ジョンはヨーコと別居していました。いわゆる「失われた週末」の期間です。結局、関係は修復してまた二人一緒になるのですが、そのきっかけはエルトンだったようです。

Whatever Gets You Thru the Nightが1位になったらエルトンのコンサートに出演すると約束したジョン。見事全米1位を獲得したため、約束を果たして出演したコンサートにヨーコが来ており再会した模様です。よくできた話ですが、たぶん、エルトンが仕掛けてますね。ちなみ、この縁あってか(?)、ジョンとヨーコの息子ジョーンの名づけ親です。

それはさておき、収録曲です。全体的に隙のない楽曲がぞろりとあるんですが、なかでも私はWhat You Gotが好きです。なんかファンキーでいい!

Rock 'n' Roll 1975年


次の作品はがらりと変わって、ジョンお気に入りのロックンロールのカバー集です。制作からリリースまで、すったもんだあった作品で、なんと当初このアルバムのプロデューサーだったフィル・スペクターがマスターテープを持ち逃げしてしまいました。

ほどなくマスターテープは戻ってきますが、ほとんど使い物にならなかったようで、再度録音してはれてリリースしたようです。

収録曲で一番の有名どころは、Stand By Meでしょうか。オリジナルのベン・E・キングのバージョンもしびれますが、ビートルズっ子の私はこっちのジョンの声のバージョンのほうが好きです。

まあ、好みは分かれますが、どちらも一聴の価値ありです。

Double Fantasy 1980年


前作『Rock 'n' Roll』から5年の時を経てリリースされたのがこの『Double Fantasy』です。リリースは1980年11月17日。そうです。この約3週間後にジョンはこの世を去ってしまいます。

5年の子育て期間を経て、再スタートを飾ったジョンレノン。再スタートにふさわしいタイトルの先行シングル(Just Like) Starting Over もチャートを駆け上がっている最中でした。

チャップマンめ…。サインまでもらっておきながら…。

奴のことは放っておきましょう。この作品はジョンの遺作です。5年の充電期間があっただけあって、楽曲は非常に充実しています。先述の(Just Like) Starting Overのほか、Beautiful Boy(Darling Boy)、Watching the Wheels、Womanといった名作が収録されています。

特に、Womanなんてジョンの最高傑作じゃないかしら、と思うほど優れた楽曲です。ビートルズ時代のGirlとくらべてみると、ジョンの人生観が変わったのがわかります。これから人生を楽しむぞ!というメッセージが込められているような気がします。それだけに悔しい。

名曲が多いだけがこのアルバムの特徴ではありません。なんと、ちょいちょいヨーコの曲が入っています。正直、私は理解できていません。Kiss Kiss Kissなんて、うーん、ちょっとなんか恥ずかしくなります。

まあ、「理解できないものは批判しなさんな」というボブディラン精神で、ここで批評しないことにします。ジャケット写真のジョンとヨーコはカッコいいんですけどねー。日本の篠山紀信によるものだそうです。

Milk And Honey 1984年


さて、最後の作品です。ジョンレノン没後にリリースされたこの作品は前作『Double Fantasy』の続編とも言える作品です。1980年にジョンが撃たれる直前までレコーディングしており、アルバムとして完成はしていなかったのですが、リハーサル段階のもの、デモ段階のものを編集してリリースしました。

I'm Stepping OutやNobody Told Me、Borrowed Timeといった完成度が高い作品が収められています。ただ、今回も『Double Fantasy』どうよう、ヨーコ・オノ作品がちりばめられているので、注意(?)が必要です。

まあ、いろいろと楽曲が入っていますが、ハイライトは間違いなくGrow Old With Meでしょう。これを聞けば、もうなんか全部OK的な感じになります。全力で生きたジョンレノンの締めくくりみたいな曲です。泣けてきます。

ビートルズアンソロジーで再録音が試みられたのがこの曲だったとか。ポールマッカートニー、ジョージハリスン、リンゴスターをもってしても完成させられなかったのは、このジョンのデモバージョンの味わいを超えられなかったからでしょうか。

ジョンレノンアンソロジーでは、このデモバージョンにジョージマーチンによるオーケストラが重ねられているバージョンが聞けます。こちらも良い!

以上、ジョンレノンのアルバムの歴史でした。振り返れば振り返るほどに、悔しさが積もりますね。もしジョンが生きていたらポールと共演していたでしょうか。ビートルズ再結成はあったでしょうか。いろいろ考えさせられます。もしかしたら、新しい音楽のジャンルを切り開いていたかもしれません。ジョンならやりそうです。

さて、あまりベストアルバムの収録曲に触れていなかったので、最後に収録曲を記載しておきます。


【DISK 1】
01.Instant Karma! (We All Shine On)
02.Cold Turkey
03.Working Class Hero
04.Isolation
05.Love
06.God
07.Power To The People
08.Imagine
09.Jealous Guy
10.Gimme Some Truth
11.Oh My Love
12.How Do You Sleep?
13.Oh Yoko!
14.Angela
15.Come Together (live)
16.Mind Games
17.Out The Blue
18.I Know (I Know)

【DISK 2】
01.Whatever Gets You Thru The Night (w Elton John)
02.Bless You
03.#9 Dream
04.Steel And Glass
05.Stand By Me
06.Angel Baby
07.(Just Like) Starting Over
08.I'm Losing You
09.Beautiful Boy (Darling Boy)
10.Watching the Wheels
11.Woman
12.Nobody Told Me
13.I'm Stepping Out
14.Every Man Has A Woman Who Loves Him
15.I'm Stepping Out
16.Grow Old with Me
17.Give Peace a Chance
18.Happy Xmas (War Is Over)

ちょいちょいヨーコの曲がある(2曲)!

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