祝50周年 アルバム『アビーロード』に見るビートルズの人間関係

1968年-1970年(後期)

ついにきましたね!ビートルズ(The Beatles)のアビーロード(Abbey Road)50周年記念盤のリリースです!2019年9月27日のようです。楽しみ!

横断歩道のジャケットで有名なビートルズの名作アルバム『アビーロード』(Abbey Road)がリリースされたのが1969年。令和元年の今年、リリースから50周年を迎えます。

50周年を記念してアビーロードの聞きどころを私なりに紹介したいと思います。3分程度くらいで読み終わりますので、ぜひ参考にしてみてください。

『アビーロード』の収録曲
01. Come Together
02. Something
03. Maxwell's Silver Hammer
04. Oh! Darling
05. Octopus's Garden
06. I Want You (She's So Heavy)
07. Here Comes the Sun
08. Because
09. You Never Give Me Your Money
10. Sun King
11. Mean Mr. Mustard
12. Polythene Pam
13. She Came in through the Bathroom Window
14. Golden Slumbers
15. Carry That Weight
16. The End
17. Her Majesty

独自路線を進むジョンレノンと作曲能力が開花したジョージハリソン

アルバムの1曲目はジョンによるCome Togetherです。これぞジョンレノン(John Lennon)というべきナンセンスな歌詞が特徴のファンキーなナンバーです。さすがビートルズのリーダとして君臨し続けた男が作った曲です。歌詞の意味が不明であろうと誰も文句は言えません。

2曲目はジョージのSomethingです。ラストアルバムでジョージハリスン(George Harrison)の作曲能力が爆発します。

この稀代の名曲は、そのあまりのできの良さにレノンマッカートニー作と勘違いされるほど。ジョージにしてみれば、「どうだ!ジョンレノン、参ったか!ポールマッカートニー(Paul McCartney)」みたいな感じだったんじゃないかなと。

独自路線を行くジョンはさておき、ポールは「まだまだ!」と言わんばかりにとてつもなく美しいベースをこの曲にぶっこんできます。ちらりと二人の上下関係が想像できます。

3曲目のMaxwell's Silver Hammerと4曲目のOh! Darlingはポールの作品です。バンドのイニシアチブをとるのは俺だ!と言わんばかりです。そしてOh! Darlingの歌声からはビートルズを存続させるというポールの意志を感じます。

リンゴスターが作ったOctopus's Gardenはみんなで協力しよう!

5曲目はリンゴスター(Ringo Starr)の名作Octopus's Gardenです。ここまでの4曲では、ビートルズでいることに興味をなくし独自路線を歩むジョン、作曲能力を開花させ発言力を強めるジョージ、バンドの中心人物として振る舞うポール…といった具合に、どちらかというと人間関係に緊張関係を感じました。

ところがこのリンゴが作ったOctopus's Gardenでは、みんな協力的。仲良くコーラスも入れ、協力体制で曲がつくられています。『アビーロード』の中で最もビートルズとしての団結を感じるのがこの曲です。もちろん個人的な感想ですが。

6曲目はやはり独自路線を驀進するジョンレノンのI Want You (She's So Heavy)。ヨーコオノへの熱烈なラブソングを歌っています。7曲目はジョージによるHere Comes the Sun。これもまた名曲です。

リンゴのOctopus's Gardenでほぐれた緊張が、この2曲で再燃です。やはり黙っていないのがポールマッカートニーです。

空中分解寸前のビートルズをレコード盤上で団結させたポールマッカートニー

8曲目、ジョンのBecauseを前奏に、9曲目のYou Never Give Me Your Moneyから伝説のアビーロードメドレーがスタートします。この部分の主導権を握っていたのがポールです。

メドレーの8曲は、レノンマッカートニーソングで占められ、ジョージの曲が採用されていません。当時のジョージにメドレーで採用できる小作品がなかったためか、はたまた何かしらの思惑が働いているのか。

メドレーは16曲目のThe Endで終わります(17曲目のHer Majestyはおまけ)。レノンマッカートニーソングをつなぎ合わせた非常に完成度の高いメドレーで、ロックの専門誌ローリングストーン誌はこのメドレーを「『サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド』に匹敵する」と評しているのも頷けます。

ラストレコーディングアルバムにみるビートルズの人間関係

この『アビーロード』は、ビートルズのメンバー同士の関係がギクシャクしていた中で制作されたアルバムという印象があるためか、どうしても収録曲順にメンバーの人間関係がにわかに感じられる気がしてしまうのです。そして深読みをしてしまいます。

もちろん、曲順どおりにレコーディングされたわけではないというのは理解しているのですが、それでもそこに物語を作ってしまいます。ビートルズファンタジーです。私だけでしょうか。『アビーロード』の聞き方としてこういうのもあるという程度の軽い気持ちでお考えください。

それにしてもラストアルバムのラストナンバーがThe Endって、なんかすごいですよね。

全英で17週連続、全米では11週連続1位となるなど世界的な大ヒットを記録したモンスターアルバム。Disc 2とDisc 3にはポール・マッカートニーが他アーティストにプレゼントした「グッドバイ」「カム・アンド・ゲット・イット」を収録。他にも未発表曲が多数収録!!Her Majestyがメドレーに組み込まれている!?あの曲、メドレーの一部だったの!?気になりませんか?

 

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