作者不明のビートルズ(The Beatles)の曲は…、
In My Life(インマイライフ)含めて3曲もありました!
ジョンレノン(John Lennon)とポールマッカートニー(Paul McCartney)とで意見が違う3曲がこれ。
- In My Life(インマイライフ)
- Wait(ウェイト)
- One After 909(ワンアフター909)
作ったのは俺だ!
いや、俺だ!
双方で意見が違ってるんですね。
私の感覚だと、曲を作るってもっとなんかこう重みがあると言いますか、記憶に残るクリエイティブな作業のような気がするので
作者が不明って、そんなことある?って感じです。
ジョージハリソン(George Harrison)やリンゴスター(Ringo Starr)はこの点について無言を貫いています。
・・・
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ますます怪しいですね。何かある。
というわけでこの3曲をもう少し深く掘り下げてみようと思います。
ジョンもポールも「作ったのは俺じゃない」と譲り合う曲
それがWaitです。
アルバム『ラバーソウル』に収録されてはいますが、録音されたのはビートルズが多忙を極めていた『ヘルプ!』のころです。
『ラバーソウル』に収録する曲が足らなかったため、引っ張り出してきた曲。まあ、二人にとってそんなに思い入れはない曲だったんでしょうね。
面白いのがジョンとポールが互いに譲りあっていること。
ジョンが書いたんじゃないだろうか。
ポールが作った曲で間違いない。
ますます思い入れのなさ感が漂います。でもボーカルは二人で仲良くとっています。
昔のこと過ぎて本当に誰が作ったのか覚えていない曲
それがOne After 909です。
この曲はアルバム『レットイットビー』に収録されています。1970年の作品ですが、曲自体は1960年には完成していたようです。
作ったのは俺だ!
ジョンと一緒に作ったんじゃなかったかな。
数字の9はジョンのラッキーナンバーだからジョンの言い分もわかる。でも初期に共作している線も捨てがたい…。うーん。真相は闇の中です。
10年以上も前のことなんで覚えていない説が有力です。作者よりもなぜこの曲を『レットイットビー』の収録曲として引っ張り出してきたのかも気になりますね。
2018年、統計学がジョンレノンの作品だと結論付けた曲
それが名曲インマイライフです。
名曲であるがゆえに、長年ジョンかポールかの作者論争があった曲です。ポールの主張もありますが、ファンとしては何となくジョンじゃないかなーなんて思っていた曲です。
詞を先に書いて、あとで曲をつけた。この曲や"アクロス・ザ・ユニバース"のようないい作品は、だいたいこうして作ったんだ。
※『ビートルズ伝説』(シンコーミュージック)より引用
ジョンも信憑性のあること言ってますしね。
でも本当にポールが作っていたとすれば…、ポールが作った名曲をジョンが歌うというビートルズファン垂涎のエピソードを持つ曲となります。
こういうふうに、あれこれと想像しながら聞くのが楽しいんですね。議論もできる。ビートルズを聞けて、ああ、今日も幸せです。
ところが統計学が余計なことをしてくれました。ハーバード大学の統計学の准教授とダルハウジー大学の数学教授の共同研究によって「In My Lifeはジョンの作品だ」と結論づけたのです。
うるせー。
この研究によるとポールが作者である可能性は0.18%なんですって。
うるせー。
ビートルズのファンが欲しいのは真実じゃなくてファンタジー
とどのつまりはそういうこと。
作者がジョンであってもポールであってもどっちでもいいんです。作者不明の曲について想像をめぐらせることが楽しいのですから。
想像をめぐらして自説を作り上げ、たまに友人にひけらかす。
何が楽しいのか?
ファンじゃない人にとってみれば不思議な行為ですよね。でも、我々ファンはビートルズに魔法をかけられているのでそれがとても楽しいのです。想像すること語らうことが幸せなのです。
だから作者不明の曲みたいなファンタジーがあるともう我慢ができないのです。
All I Need Is Fantasy
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