【名曲3選】ビートルズの三大バラードを厳選紹介~The Ballad of The Beatles

ビートルズの曲

ビートルズの魅力について1日15回くらい考えるのですが、いまだ明確な答えがでてきません。聞き込みが足らないのでしょうか。間違いなく魅力的ではあるのですが、どの部分を指して魅力的といっていいのやら…。

誰が耳にしても「あら素敵!」と思う曲から音楽マニアを唸らせる曲、なんだかよくわからないけどクセになる曲もある。その振幅の広さと懐の深さはおそらく古今東西随一だと思います。

でも、だからと言って「ビートルズの魅力は?」とストレートの聞かれた際に「懐の深さが古今東西随一だよ」なんてと答えてしまうのも、なんだか違う気がします。

なので、私は魅力をストレートに聞かれた場合、ビートルズの三大バラードを紹介することにしています。それで伝わらないのであれば、質問してくれた人のビートルズライフを潰してしまうことになりますが、それはもう仕方ありません。

ということで、今回は「ビートルズの魅力は?」と聞かれた際に、答えれば納得してくれるビートルズ三大バラードを厳選して紹介したいと思います。

たぶん、誰もが納得してくれる選曲になると思います。それでは年代順に、どうぞ。

▼動画もあります。よければどうぞ。

義務教育の教科書にも載っているYesterday

まずは、この曲Yesterdayです。これは外せないでしょう。1965年にリリースされたアルバム『Help!』の13曲目に収録されている曲で、ビートルズの楽曲の中でも一番有名な曲なんじゃないでしょうか。世界でもっともカバーされた曲としてギネスブックにも載っています。

この曲は、ご存知の通り、日本の義務教育の教科書にも登場しますね。教育の過程で、この曲を知った人も多いんじゃないでしょうか。私のYesterdayとの初遭遇も、中学の時の英語の教科書でした。当時ビートルズのことなんて知りませんでしたが、教科書に載っていた「作者:ジョンレノン・ポールマッカートニー」の表記はなぜか強烈に覚えています。

何がすごいって、ビートルズはこの曲を本国のイギリスではシングル化していないんですね。理由はロックンロールじゃないからなんですって。このこだわり具合が最高です。確かに初期のビートルズってアップテンポの曲がシングルになっていますよね。テンポをおとしてリリースされたのは、We can Work it Out くらいだったと記憶しています。

この曲、Yesterdayの作者は、もちろんポールマッカートニー様です。こんな名曲をどうやって…、さぞ苦労して作ったんだろうと思うところですが、

本人曰く「朝起きたらできていた」そうです。夢の中で作ったんですって。何という天才エピソードでしょうか。でも、朝起きた時点でタイトルはできていなかったらしく、とりあえず"Scrambled Egg(スクランブル・エッグ)"と呼ばれていたそうです。

ほどなくしてYesterdayのタイトルに落ち着くのですが、もし"Scrambled Egg(スクランブル・エッグ)"のままだったなら、鶏卵業界に激震が走り、世界中の朝ごはんに革命が起こっていたかもしれませんね。

世界中の人々の応援歌 Hey Jude

2曲目もポールマッカートニーの作品です。1968年リリースのHey Judeです。ビートルズのシングル作品の中で最も売れた曲であるとされています。また、ビートルズが設立したアップルレコードからの第一弾シングルで、ビートルズ史の中でも重要な曲です。

この曲の歌詞をよーく見てみると、"人生の応援歌"になっているんですね。訳しながら聞くと、なんだか熱いものがこみ上げてきます。特にここの部分。

You're waiting for someone to perform with
And don't you Know that it's just you

ポールが応援してくれているのです。がんばろう!って気持ちになりますね。

この応援歌Hey Judeですが、もともとは、ジョンの子供のジュリアンに向けて書かれたものです。1968年と言えば、ジョンとヨーコの不義密通が明るみになり、離婚が決定的になったころ。当時5歳のジュリアンの心境を思うと胸が苦しくなります。そんな中、ジュリアンに少しでも元気になってもらおうとポールが立ち上がったわけです。かくしてHey Judeは出来上がります。ポールのこういうところが私は好きです。

そんなジュリアン応援歌ですが、今やもう、世界中の人々の応援歌になっていますね。少し前ですが、ロンドンオリンピックの開会式でのポールの突如口パクをやめて生の声で歌いだすパフォーマンスは粋でした。

ビートルズの最後のシングル盤 Let It Be

3曲目は、1970年リリースのLet It Beです。ビートルズがその8年という短い活動期間中に最後にリリースした曲です。この曲とこの曲が収録されているアルバム『Let It Be』については、注意散漫な中で作られただとか、メンバー間の仲が険悪な中で作られたとか言われ、解散にまつわるエピソードが先行して、楽曲が正当に評価されていないんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。この曲については、今の2~3倍評価されていいと思っています。

Let It Beってすごくいい曲ですよね。この曲を初めて聞いたのが高2の夏でした。友人から借りた青盤(『The Beatles 1966年~1970年』)に収録されており、それこそ一日中Let It Beを聞いていたように思います。この時の出来事が私の人生を変えたみたいで、今やビートルズなしの生活なんて考えられなくなりました。

高2の夏、Let It Beを初めて聞いた感想は「世界で一番いい歌!」というものでした。まずメロディが震えがくるほどに素晴らしいじゃないですか。歌詞だっていいんですよ。ビートルズの楽曲には珍しくポジティブな内容じゃないという人もいますが、「なすがまま」だって十分ポジティブだ!と思っています。私だけ?

まとめ 三大バラードはすべてポールの楽曲

以上、ビートルズの三大バラードを見てきました。ここであげた曲は、次の通り。

  • Yesterday
  • Hey Jude
  • Let It Be

ご納得してくださる人も多いんじゃないかな、と思う選曲でした。いまさらですが、バラードって何が気になってきました。もしかして”愛の歌”???となると、Hey JudeとLet It Beは違うな…。でも調べてみると、「ゆっくりしたテンポの感傷的な曲」とのことなので大丈夫ですね。

ということで三大バラードはこの3曲です。この3曲、すべてポールマッカートニー様がメインで作った作品なんですね。やっぱりポールはすげーや。ジョンは、これらの曲についてどう思っていたんでしょうね。

Yesterdayについては、素晴らしい曲と認めながらも「自分が作っとけばよかったとは一度も思ったことはないね」と冗談めかして憎まれ口を言っています。また、Hey Judeについてジョンは、「自分への応援歌だと思ってた」というポジティブな解釈を展開しています。Let It Beについては、うーん、どう思っていたのでしょうね。知っている方がいれば教えてください。

以上、【The Ballad of The Beatles】ビートルズの三大バラードを厳選紹介、でした。

 

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