ビートルズの曲にはいろんな工夫が凝らされています。今回、焦点を当てるのは曲のエンディング、終わり方です。イントロも大事ですが、終わり方も大事。曲の印象を大きく左右します。そして次の曲の印象までも変えてしまうこともあります。
まずは、ビートルズの曲のエンディングのパターンをできるだけ見つけ、そこから衝撃度順にランキングをつけていきたいと思います。ビートルズの研究したりするのに役立てていただければと思います。
聞くものを飽きさせない工夫がいっぱい!ビートルズの曲のエンディング
まずは、思いつく限りにビートルズの曲のエンディングのパターンを紹介いたします。「たらねぇぞ!」だとか「ちょっとそれは強引すぎるだろ!」だとか…。ご意見あるかもしれませんが、そこはグッと飲み込んでいただければと思います。
- 美しいコーラスで終わるパターン
- フェードアウトして終わるパターン
- デカい音で終わるパターン
- 偽物のエンディングがあるパターン
- 突然終わるパターン
思いつく限りのビートルズの曲のエンディングパターンです。それぞれのパターンから代表曲を選出して、最終的に最もインパクトのあるエンディングの曲を決めていこうと思います。
美しいコーラスで終わるパターン
コーラスへの自負があったのだと思います。コーラスで終わる曲は多くあります。個人的に特に印象的なのが、初期の名作 She Loves You と 後期のアルバム『アビーロード』に収録されている Because です。
She Loves You は特にすごい!三部のコーラスでのエンディングでどこか格式高い古き良きヨーロッパを感じさせてくれます。アップテンポでロックンロールな曲なので、別の終わり方もあったはず。あえてコーラスで終わらせるところがオシャレですよね。ということで美しいコーラスで終わるパターン代表は She Loves You です!
フェードアウトして終わるパターン
フェードアウトして終わるパターンのビートルズの曲は数多くあります。特にライブでの演奏をあきらめてしまった中期の名作『リボルバー』以降はフェードアウトパターンが急増します。
数多くある中で個人的に最もカッコイイと思うのが、アルバム『リボルバー』収録の Got To Get You Into My Life です。
Got To Get You Into My Life はその構成から、終わらせ方が難しい曲だと思うのですが、そこはビートルズです、見事に終わらせています。しかもこれ以上ないカッコよさとともに。このエンディングがあるからこそ『リボルバー』の次の曲、Tomorrow Never Knowsが映えます。ということでフェードアウトパターン代表はGot To Get You Into My Lifeです。
デカい音で終わるパターン
パターンと言っていいのかどうかわかりませんが、非常にインパクトの大きいエンディングだと思うので記載しています。「ピアノでドーン」で終わるエンディングです。A Day in the Life です。スリリングなオーケストラの後にピアノのデカい音。衝撃的すぎますよね。
アルバムの最後の曲という意味では、A Day in the Lifeはサージェント・ペパー・インナー・グルーヴという名の「犬にしか聞こえない音と意味不明なしゃべり」で終わりますが、あれはアルバム『サージェントペッパーズロンリーハーツクラブバンド』のエンディングと考えるのが普通です。なので、ここではA Day in the Life のエンディングはピアノでドーンを採用しています。
このパターン、他にもないかと調べたところ、ありました。Helter Skelterです。リンゴによる「I've got blisters on my fingers!」なる叫び声で終わります。
でも、やっぱりここはA Day in the Lifeを代表にしたいと思います。
偽物のエンディングがあるパターン
偽物エンディングパターンもビートルズが得意とするところです。
Strawberry Fields ForeverとHello,Goodbyeのエンディングが有名です。両曲ともに曲が終わったと見せかけて、もう一度エンディングがある曲です。遊び心いっぱいです。
ちなみにStrawberry Fields Foreverのエンディングでつぶやいたジョンの「cranberry sauce(クランベリーソース)」を「I buried Paul(ポールを埋葬した)」と間違えられ、ポール死亡説なる噂の片棒を担ぐことになります。ポールは令和元年もご健在です!
代表はHello,Goodbyeにしたいと思います。理由は、Strawberry Fields Foreverのエンディングよりも陽気だからです!
突然終わるパターン
突然終わるのは、アルバム『アビーロード』収録のI Want You(She's So Heavy)だけです。あえて言うなら、Her Majestyもかな。でも、意図して突然終わらせているのはI Want You(She's So Heavy)だけだと思います。
あらゆる工夫を凝らして聞くものを驚かせてきたビートルズですが、この曲のエンディングほどの衝撃を与えたものはないのではないでしょうか。グルーヴ感たっぷりのサウンドが突然に終わります。衝撃的です。
初めて聞いたときは、CDの音飛びかと思ったぐらいです。でも、そうじゃなかった。ビートルズは意図していたのです。突然終わった後に続くジョージハリソンのHere Comes the Sunの清涼感といったらないです。たまりませんね。
ということで、突然終わるパターン代表はI Want You(She's So Heavy)です。
曲の最後まで聞く者を飽きさせない工夫の数々
今回は、エンディングのパターンのあれこれを紹介してきました。どれもこれも曲の最後まで聞く者を飽きさせない工夫が施されています。ビートルズのこうした仕掛けの数々が我々を今でも惹きつける要因のひとつになっているのは間違いないと思います。
今回の記事ではパターンの中で代表曲を選んできました。最後に代表曲を強引にインパクト順にランキングにして終わりたいと思います。
1位 I Want You(She's So Heavy) 2位 A Day in the Life 3位 Got To Get You Into My Life 4位 She Loves You 5位 Hello, Goodbye
主観入りまくりですが、いかがでしょうか?1位と2位は固いかなと思います。ぜひ、聞く時の参考にしてみてください!
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