デビューから世界を制覇するまでのビートルズ
1965年末にリリースしたアルバム『Rubber Soul』からを中期ビートルズとして、『Rubber Soul』リリースまでのビートルズの年表を見てみましょう。もちろん逆からです。
アメリカ合衆国を制覇したビートルズ
1965年10月26日 M.B.Eを叙勲（ロックンロールグループ初の快挙）
1965年8月 シェア・スタジアムでのコンサート（人類初の球場コンサート）
1965年8月6日 5thアルバム『Help！』発売
1965年7月19日 10thシングルHelp！発売
1965年4月9日 9thシングルTicket to Ride発売
1965年2月11日 リンゴがモーリーン・コックスと結婚
1964年12月4日 4thアルバム『Beatles for Sale』発売
1964年11月27日 8thシングルI Feel Fine発売
1964年7月10日 7thシングルA Hard Day's Night発売
同日 3rdアルバム『A Hard Day's Night』発売
1964年7月6日 主演映画『A Hard Day's Night』が公開
1964年4月4日 アメリカのビルボード誌のチャートでトップ 5 を独占
1964年3月20日（アメリカは16日） 6thシングルCan’t Buy Me Love発売
1964年2月9日 アメリカの人気番組『エドサリバンショウ』に出演
1964年1月 I Want to Hold Your Handがアメリカで1位を獲得
1963年11月29日 5thシングルI Want to Hold Your Hand発売
一気にアメリカ上陸までさかのぼりました。こうしてみると、ビートルズが如何に人気を獲得していったのかが一目瞭然ですね。リリースしている作品の知名度が半端じゃない！
Help！にA Hard Day's NighにCan’t Buy Me Love、そしてI Want to Hold Your Handといったビートルズの代名詞的な名作の数々をこの時期にリリースしています。人気が出ないわけがないですね。
それからこの時期は前人未到の出来事を連発している点も見逃せません。1964年4月のアメリカビルボードTOP5の独占は永遠に破られることのない記録と言われていますし、1965年8月には人類初のスタジアムコンサートを成し遂げています。ロックンロールのグループでありながら英国勲章を叙勲している点も見逃せません。
リリースする作品は名作！そして爆売れ！何かをすれば前人未到の出来事…。ビートルズを中心に世界が一気に動き始めたという感じです。アメリカでの成功をきっかけにビートルズの人気は巨大化していきます。
そのアメリカでの成功のきっかけとなったのが、『エドサリバンショウ』というTV番組への出演でした。出演した1964年の2月9日は、西洋諸国の文化の転換日として、人類の記憶にとどめておく日であると私は思っています。
このTV番組への出演によりビートルズの名前はアメリカ全土に知れ渡り、やがて世界へと波及していきます。わずか2年くらい前、イギリスの港町リバプールで演奏していた若者4人が…、です。やっぱりビートルズは奇跡の存在です。
デビューからヨーロッパ制覇までのビートルズ
いくらビートルズであっても、最初からいきなりアメリカで成功したわけではありません。この陽気な4人組は確実なるプロセスを踏んでいます。まずはリバプールで、それからイギリス全土に広がり、その後ヨーロッパ全体で人気を得ています。
1963年11月22日 2ndアルバム『With The Beatles』発売
1963年11月4日 ロイヤルバラエティショーに出演
1963年10月 スウェーデンツアー（初の海外ツアー）
1963年7月1日 4thシングルShe Loves You発売
1963年4月12日 3rdシングルFrom Me to You発売
1963年3月22日 1stアルバム『Please Please Me』発売
1963年1月11日 2ndシングルPlease Please Meの発売
1962年10月5日 Love Me Doでレコードデビュー！
デビューシングルのLove MeDoは全英で17位とまずまずでしたが、2枚目のシングルPlease Please Meをリリースするやいやな、ビートルズの人気は爆発します。一気にその名前はイギリス全土に知られるようになり、急遽アルバムをリリースすることに。
そこでリリースしたのが伝説の1stアルバム『Please Please Me』です。30週連続1位という意味不明な記録を作り、さらに人気を加速させています。ちなみに31位週目に『Please Please Me』から1位を奪ったのアルバムが2ndアルバムの『With The Beatles』というおまけ付きです。
1963年の後半になるともうビートルズの名前はヨーロッパに鳴り響いており、1963年10月のスウェーデンツアーを成功させます。ツアー後に帰国した際のロンドンの空港はビートルズのファンで大混乱だったそうです。
そこにたまたまエドサリバンが居合わせたそうです。ビートルズの人気を目の当たりにしたサリバンは度肝を抜かれ、その時にビートルズを『エドサリバンショウ』に呼ぶことを決めたと言われています。
ビートルズ側もヨーロッパ制覇の次はアメリカへの上陸を狙っており、シングルI Want to Hold Your Handをリリースしています。アメリカを意識して作られたこのシングルは、アメリカでの人気を得るには十分なクオリティで、一説によると1時間に1万枚売れたとも言われています。
ここからのビートルズの快進撃はこの記事に記載した通り。
人気の巨大化、メンバーの成長、人間関係のすれ違い、そして解散…。と、いろいろなことがわずか8年足らずの間でおこります。残念ながら、解散以降、ビートルズの再結成はありませんでしたが、この8年のキャリアで残した功績は今でも残っています。そしてこれからも残っていくでしょう。また、ビートルズという名前は、永遠に忘れられることはないでしょう。
うーん、なんだかわからないけど、ビートルズの偉大さに触れ、興奮してきました。
乾杯！
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もう少しビートルズを詳しく知りたい方は、歴史を押さえておきましょう。10分で分かるバージョンを用意しております。そして、忘れちゃいけない名曲ぞろいのシングルの歴史もあります。
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