【中期ビートルズは名曲だらけ】ポールマッカートニーの隠れた名曲を厳選して4曲紹介

Rubber Soul

ビートルズが世界に残してくれた楽曲は213曲です。そのほとんどが名曲で、有名曲なんですからビートルズってすごいですね。はたしてビートルズには知る人ぞ知る「隠れた名曲」なんてあるんでしょうか?探してみました。果敢に挑戦してみました。しかもポールマッカートニー作の楽曲に限定して。

別の記事でポールマッカートニーの隠れた名曲、初期ビートルズ編を検証しましたので(詳しくはこちら)、今回は『Rubber Soul』から『Magical Mystery Tour』までの、いわゆる中期のアルバムにしぼっての調査です。愛と勇気、独断と偏見を交え、各アルバムから厳選して紹介しようと思います。

ここでいう「隠れた名曲」とは、シングル化されておらず、ベストアルバムにも収録されていない曲のことです。異論はあるかもしれませんが、まあ、いいじゃないですか。気楽にお読みください。

それではまずは1曲目。『Rubber Soul』からはこの曲です。

コーラスワークが絶品のYou Won't See Me

名曲だらけの『Rubber Soul』からはYou Won't See Meを選出したいと思います。I'm Looking Through Youと迷いに迷いましたが、You Won't See Meに決めました。決め手は、絶品のコーラスワークです。ビートルズの得意技とも言えるコーラスが見事に炸裂している曲です。

やんわりとポップな曲調とはうらはらに歌詞は男女のすれ違いを描いたもの。ポールの当時の恋人ジェーン・アッシャーとの関係を歌っているそうです。

この曲が収録されているアルバム『Rubber Soul』は名曲だらけがゆえに、多くの楽曲が『The Beatles 1962-1966(いわゆる赤盤)』に収録されています。全14曲中6曲も収録されているんです。じゃあ、残った曲が駄作かと言えばそうではありません。

この曲You Won't See Meの他、迷いに迷ったI'm Looking Through Youも収録されていますし、The WordもWaitなんかも収録されています。そして忘れちゃいけないジョージハリスンのThink For YourselfとIf I Needed Someoneもあります。これらもまたいい曲なんですよ。だから『Rubber Soul』ってすごいアルバムなんです。

話がそれました。

とにかくYou Won't See Meです。この曲は立派に隠れていますよね。ちなみにこの曲としのぎを削ったI'm Looking Through Youも良い曲ですよねー。アンソロジーバージョンで聞くと、また違った面白さが味わえる曲です。興味がある方はぜひ!

続いては、アルバム『Revolver』から厳選!

曲のクオリティはYesterdayクラスのFor No One

ビートルズの快作『Revolver』からはFor No Oneを推したいと思います。この選曲も迷いに迷いました。だって、名曲だらけですから。公式シングル化されていないポール作の楽曲は4曲ありまして、それらがこちら。

  • Here, There And Everywhere
  • Good Day Sunshine
  • For No One
  • Got To Get You Into My Life

いやー、すべてびっくりするくらいの名曲ですね。Here, There And Everywhereなんて、あの皮肉屋ジョンレノンが称賛したほどのバラードですし、Good Day Sunshineはビートルズ三大お天気ソングのひとつです。Got To Get You Into My Lifeはアップテンポのグッドな曲で、「ポールだっていい詞が書けるんだよ」とこれまたジョンが称賛した曲です。ちなみにこの曲はドラッグのことを歌っています。

そんな中でも私はFor No Oneを推します。音楽的なややこしいことはわかりませんが、単純に良いメロディといい演奏だと思います。メロディに関しては、Yesterdayクラスのクオリティだと思います。やっぱりポールは天才だと、改めて実感できる曲ですね。

ちなみにこの曲のテーマは「恋人との別れ」です。『Rubber Soul』のYou Won't See Meもそうですが、ポールの当時の恋人ジェーン・アッシャーと何かあったのでしょうか。

そんな余計なお世話は置いておいて、続いては、ロックの金字塔『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』からの隠れた曲です。

楽観的でなんだか能天気なGetting Better

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』はコンセプトアルバムなので、1曲を取り出してうんぬんかんぬん語るのは野暮なことだと思うのですが、敢えてその野暮なことをいたします。このアルバムからはGetting Betterです。

メロディもさることながら歌詞が良いと思いませんか?昔は怒って反抗ばかりしてたけど、だんだん良くなってきている…、みたいな歌詞です。ジェームス・ディーン的でありエルヴィス・プレスリー的な1950年代の「怒れる若者たち」を脱した、なんとなく楽観的な1960年代の若者像がGetting Betterには見て取れませんか。

1960年代は、ベトナム戦争があり核爆弾への恐怖なんかがあった時代です。今考えると怖い時代ではありますが、その時代に若者としていた世代は、その恐怖から逃避して、楽観的に人生を楽しんでいたのかな、なんて想像ができます。そんな1960年代の雰囲気がプンプン香ってくる曲なんです。

ちょっとずつ良くなっているのがわかる。これ以上、悪くなりようがないからね。

素敵な歌詞です。

続いては、ここではアルバム扱いアメリカ編集版の『Magical Mystery Tour』からの隠れた曲です。

これぞ隠れた名曲Your Mother Should Know

『Magical Mystery Tour』はEP盤としてリリースされましたが、今となってはアメリカ編集版が一般的になっており、ビートルズのアルバムとして堂々としている作品です。このアルバムからはYour Mother Should Knowを選出です。

このアルバムに収録されているポールの曲は以下の5曲。

  • Magical Mystery Tour
  • The Fool On The Hill
  • Your Mother Should Know
  • Hello, Goodbye
  • Penny Lane

なんと、Your Mother Should Know以外は『The Beatles 1967-1970(青盤)』に収録されてしまっています。なので必然的にYour Mother Should Knowなんです。

ベスト盤に収録されていないからといってYour Mother Should Knowがショボいというわけでは決してありません。当然ですが、ものすごく名曲なんです。

他のビートルズの曲とは一風変わった感じで、どことなくクラシカルなこの曲もビートルズ得意のコーラスが炸裂しています。

ステレオバージョンで聞くと、ボーカルとコーラスが左右のチャンネルに分かれているんですよ、この曲。面白いのは、1番と2番でそのチャンネルが逆になり、3番で両方のチャンネルから聞こえるようになる点です。

それからもうひとつ面白い点。映像版の『Magical Mystery Tour』では、ビートルズの4人がこの曲に合わせてダンスをしています。おそらくですが、唯一ダンスをしている曲じゃないでしょうか。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

さすがだぜ!ポールマッカートニー

まとめです。改めて中期ビートルズのポールの曲を眺めてみましたが、やっぱり最高ですね。神がかったクオリティです。はっきり言って、「隠れた」名曲と言えないぐらいの存在感です。ここにポールだけじゃなく、ジョンレノンが加わるんだから、ビートルズはやっぱり無敵なんです。

それでは、ここであげた4曲のおさらいです。

  • You Won't See Me
  • For No One
  • Getting Better
  • Your Mother Should Know

どの曲も名曲ですね。そして隠れていますね。隠れているがゆえに、オリジナルアルバムでしか聞くことができないのが、ちょっとこまったところですね。でも、聞いて損なしビートルズです。興味のある方はぜひ聞いてみてください。以上、おわり!

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