どうしてそうなった!?普通じゃ考えられないビートルズの4曲

ジョンレノン

ビートルズの音楽ってイメージってどんな感じでしょうか。

  • 良い曲がいっぱい!
  • ポップで楽しい!
  • 聞きやすい!

こんな感じでしょうか。なんだったら「お子様向け?」みたいなイメージもありませんか。ベスト盤の『The Beatles 1』や『赤盤』を聞くと確かにポップで聞きやすいんですね。

でも、『青盤』を聞いたり、オリジナルアルバムのディープなビートルズサウンドを聞くと、「様子がおかしいぞ」となる。「あれ、普通じゃないな…」みたいな。She Loves YouやYesterday、Let It Be的な良い曲を期待して聞くと、大きく裏切られる感じです。

  • 何でこんなふうにしちゃったのよ
  • もっとちゃんと作れば名曲なのに…

ビートルズにハマる前、こんなふうに私が心で呟いたビートルズの名作を4曲紹介します。共感していただけるかなと思いますので、ぜひ見ていってください。

Youtubeもやってますので、こちらも見てください。

なぜ鳴き声がサビなの? I Am The Walrus

ジョンレノンの作品の中でも人気の高いこの作品。聞きはじめ当時は理解できませんでした。思いは、「なぜ曲のサビが、GooGoogJoobなの!」です。サイケデリックなサウンド、ナンセンスな歌詞、制作された時代の背景など、まったく知らなかった私は、そう思っていました。

GooGoogJoobじゃなければけっこういい曲なのに…

そんな、ナマイキなことも思っていた気がします。サビに至るまでのメロディは、非常にワイルドで、なぜか不安をかきたてるようなサウンドになっており、カッコイイの一言です。それが一転、サビになるとGooGoogJoob!調べるとこれ、セイウチの鳴き声なんですね。ジョンがやってるんです。

「合点がいかぬ」とはまさしくこのこと。
なぜ?と思わないほうが不思議でしょう。ビートルズサウンドの違和感体験でした。

そんな違和感体験をもたらしてくれたI Am The Walrus ですが、今となっては大好きな1曲。聞き始め当初の思いは翻り、GooGoogJoobじゃなければダメ!絶対ダメ!の領域に突入しています。聞けば聞くほどにGooGoogJoobなのです。

そんな I Am The Walrusが聞けるアルバムは『Magical Mystery Tour』と『青盤』です。ぜひ、聞いてみてください。明るく楽しいポップなビートルズのイメージが変わる作品であること間違いなしです。


間奏のオーケストラって必要? A Day in the Life

名曲ぞろいのビートルズの楽曲の中でも、No.1の呼び名の高いこの作品にも、違和感体験があります。この曲は、ジョンレノンが作った曲とポールマッカートニーが作った曲を大合体させて出来上がっています。「別々の曲を合体?」この時点でもうすでに違和感なのですが、そこは、まあ、おいときましょう。

ビートルズ聞きはじめの私がこの曲に違和感を感じたのは、間奏のオーケストラです。あのだんだん音が大きくなっていく部分です。おそらく多くの人が同じ感想を抱いたんじゃないでしょうか。

これ、いる?

曲の前半、ジョンレノンが歌っている箇所は、やや不気味さはあるものの、おおむねしっとりと良い感じです。美しいメロディと優しい感じのジョンの歌声が名曲を予感させます。それがTurn you on~~の歌詞に到達するとジョンの声がオーケストラに飲み込まれていきます。そっから徐々にボリュームを上げていく不協和音。それがすごく不気味なんですね。

オーケストラが終わったと思うと、目覚まし時計の音と同時にポールの声が聞こえてきます。ここはここでポップなのですが、しばらくすると、誰かの叫び声とまたあのオーケストラが聞こえてきます。やっぱり不気味なんですね。エンディングにもデカい音がなるし、ちょいとイタズラが過ぎるんじゃないのビートルズ!って感じです。

ハラハラとドキドキ、不気味が入り混じったこの A Day in the Life もやっぱり私に強烈な違和感体験をもたらしてくれた曲です。この曲を聞いた時点で、「明るくポップなビートルズイメージはどこへやら」です。

そんな A Day in the Lifeが聞けるアルバムは、色々ありますが、『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band 』で聞くのがおすすめです。このアルバムのスケール感を味わってほしい。


アウトロが長すぎるのよ I Want You (She’s So Heavy)

続いてもジョンレノンの曲です。名作『Abbey Road』に収録されている存在感抜群のこの楽曲にも私は違和感をもりもり感じていました。この違和感は Hey Jude を聞いたときも感じました。

アウトロが長すぎるのよ!

当時の私は聞きはじめの時期を抜け、ちょっとビートルズサウンドにこなれてきた時期。曲の途中でとばして次の曲にいくと、なぜかバチが当たりそうな気がして、再生したらきっちり最後まで聞く派でした。

そうなるとやっぱり、I Want You、長い!となるわけです。Hey Judeの時は、まだメロディと歌詞らしきものがあるので何とかなるのですが、ことI Want You になると演奏だけです。今聞くとグルーヴ感たっぷりのかなりしびれるサウンドなんですが、当時はそこに気づけなかったんですね。しかも最後なんかノイズが入ってるし…。

始終不気味なこの曲は、長いだけでなく、終わり方にも違和感を感じていました。え!突然終わるの!です。このころにはもう、ビートルズの音楽は普通じゃないことにうすうす気づいてはいましたが、この曲の終わり方は衝撃的すぎました。

今聞いても、私なんかは、いつ終わるんだろうとドキドキするのですが、みなさんいかがでしょうか。このドキドキを体験した後に聞こえてくるジョージのHere Comes The Sunに何度いやされたことか。


なにゆえにインドなのか… The Inner Light

続いてはジョージハリスンの楽曲です。こちらも強烈に違和感を感じた作品です。ビートルズサウンドに慣れていく過程で、乗り越えるべき山としてインド音楽があります。ここにどっぷりと浸ると悟りが開けるのですが、やっぱりどうしても聞きはじめはインド音楽に違和感を感じてしまいます。

ビートルズの音楽でインドというのがどうしても一致しないんですね。なんだったら、インドっぽくしないほうがいい曲なんじゃね?みたいなバチ当たりなことも思ってしまいます。このThe Inner Lightが最たる例だと思います。

普通に良い曲ですからね。

ジョンもこの曲を称賛していますし、ポールに至っては「インド音楽のことは置いておいて、メロディが美しい」とほめています。「インド音楽は~~」の発言を聞く限りポールも違和感を感じていたのかなと思ってしまいますが、あのレノンマッカートニーが大絶賛しています。

インドぽくするにしても Across The Universe レベルにとどめてくれよ。

私なんかはそう思っていました。でも、やっぱり聞きこんで数年たつと、The Inner Lightはインドでなくっちゃなんて、あっさり思ってしまうんですよね。それが不思議なところ。ビートルズマジックですね。


聞く人の何歩も先を行くビートルズ

どうしてそうなった!?普通じゃ考えられないビートルズの4曲をテーマにビートルズの楽曲を紹介してきました。ここで紹介したのはこの4曲。

  • I Am The Walrus
  • A Day in the Life
  • I Want You (She's So Heavy)
  • The Inner Light

ながめ返してみると、どの曲も大好きな曲です。今思うと、GooGoogJoobじゃなきゃダメだし、間奏のオーケストラは心地いいし、長いアウトロは苦にならず、インドはスパイシーです。あの強烈に感じた違和感はどこにいったのでしょうか。

どうしてそうなったのか分からないが、やっぱり最高!

おそらく多くの方もそう感じているはずです。やはりビートルズは、聞く人の何歩も先を言っているとしか思えません。ビートルズはやはり深い!以上、「どうしてそうなった!?普通じゃ考えられないビートルズの4曲」でした。おしまい。

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