ビートルズがカバー曲も素晴らしい!自作自演のスタイルを浸透させたビートルズですが、彼らも初期のころ、カバー曲をアルバムに収録しています。
ここでは、優れたカバー曲を収録しているアルバム『With The Beatles(ウィズザビートルズ)』の中から「これは!」と思うものをご紹介します。
- ビートルズをこれから勉強したい!
- ビートルズをもっと知りたい!
- ビートルズ通ぶりたい!
- 改めてビートルズを聞きなおしたい!
- 抱きしめたい!
という人にぴったりの内容になっていますので、サクッと参考にしてみてください。
ビートルズが作詞作曲していない曲に抵抗があるも少し興味がある…という方もぜひ!聞けば、カバー曲に対する考え方が変わりますよ。
Devil in Her Heart(デビルインハーハート)
アルバム『With The Beatles(ウィズザビートルズ)』の12曲目に収録されています。歌っているのはジョージハリソンです。このアルバムでジョージは他にもあの有名なチャックベリーのカバーRoll over Beethovenも歌っていますが、通っぷりを発揮するにはDevil in Her Heartです。
聞いていただければわかりますが、素直に曲がいいです。ジョージハリソンのちょっとたどたどしく聞こえる声もこの曲にマッチしています。そして何よりビートルズ得意の掛け合いコーラスがさく裂しています。この時点ですでにコーラスに自信をもっていたんですね、ビートルズは。私事で恐縮ですが、ビートルズが発表したカバー曲の中で一番好きです。
もともとザ・ドネイズという黒人女性グループの曲だったそうで、原題はDevil in His Heartでした。ジョージハリソンは男性なので、hisじゃなくherにアジャストされて発表されています(よくあることらしいです)。
Please Mister Postman(プリーズミスターポストマン)
アルバム『With The Beatles(ウィズザビートルズ)』の7曲目に収録されています。歌っているのはジョンレノンです。もともとはザ・マーヴェレッツというモータウン所属の女性グループの曲で、アメリカのビルボードで1位を獲得しています。カーペンターズもカバーしていますね。有名な曲です。
この曲を選んだ理由は、ビートルズ得意の掛け合いコーラスがまたもやさく裂していることと、ジョンレノンのヴォーカルが迫力満点であるためです。この曲での掛け合いコーラスは言うまでもありませんね。非常に美しいコーラスワークを聞かせてくれています。
注目すべきはジョンのヴォーカルです。途中からなぜかコーラス部分を歌い始めます。それまでジョンがリード部分を歌い、ポールとジョージがコーラスを付けているのに、突然そのコーラスにジョンも参加します。
私事で恐縮ですが、この曲、カーペンターズバージョンで耳慣れしていたので、ビートルズバージョンを聞いたときは、驚きました。ジョンレノン、カッコいい!とも思いました。これがロックンロールか!と若かりしころ、そう思ったものです。
ジョンレノンは何をさせてもカッコイイ!
ビートルズがカバーすることで後世に名を残す曲となる
Please Mister Postmanはもともと有名な曲でしたが、最初に紹介したDevil in Her Heartはもともとのザ・ドネイズバージョンはヒットしておらず、ビートルズがカバーしていなければ多くの人に届いていなかった可能性が高かったのかなと思います。
もともとの楽曲が素晴らしいというのはもちろんですが、ビートルズがカバーすることによって知名度は抜群に引き上げられ注目されました。またアルバムに収録されることで、令和の時代を生きる我々にもリーチする曲となりました。つまり後世に名を残しています。
作詞作曲した人、オリジナルを歌っていた人にとってこれが誇らしいものかどうかはわかりませんが、メディアとしてのビートルズの役割も見えてきた事例だと思います。
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もう少しビートルズを詳しく知りたい方は、歴史を押さえておきましょう。10分で分かるバージョンを用意しております。そして、忘れちゃいけない名曲ぞろいのシングルの歴史もあります。
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