【神曲】レノンマッカートニーの続くジョージハリスンの一番いい曲はどれだ!?

ジョージハリソン

ビートルズ(The Beatles)の凄いところはどこでしょう?いろいろとありますが、音楽面に限ってお話すれば、バンド内に優れた作曲家が3人もいるところじゃないでしょうか。

  • ジョンレノン
  • ポールマッカートニー
  • ジョージハリスン

いかがでしょうか、このビッグネーム。

ジョンレノン、ポールマッカートニーの二人は今さら紹介するまでもない作曲家ですね。超一流の作曲家が同じバンドないにいるこの奇跡は神様のイタズラ。モーツァルトとベートーベンが一緒に仕事しているみたいな感じでしょうか。

そしてもう一人、ジョンとポールの影に隠れて目立たないけど、名曲を作る男、ジョージハリスンがいます。独特のユーモア感覚を持っており、そこから生み出される曲はやっぱり名曲です。

今回は、ビートルズ時代にジョージハリスンが作成した曲をピックアップして、最強の曲を決めたいと思います。かなり偏見が入り混じると思いますが、よろしくお願いします。

まずは初期のジョージハリスンから。

▼ 動画もございますので、こちらもよければ見てください。

ジョンとポールの後ろにいて目立たない 初期 Quiet Beatle

出典は忘れてしまい申し訳ないのですが、初期ビートルズ時代にジョージはQuiet Beatleと称されることがあったようです。訳すと「静かなビートル」。

確かに初期のころは、音楽面ではジョンやポールの影に隠れ印象が薄く、そしてリンゴスターよりもキャラクター面で印象に劣るイメージがあります。

でもね、いい仕事してるんですよ。気づいていないだけで。ということでさっそく。ジョージが初期に作成した曲は以下のとおり。

  • Don’t Bother Me(『With The Beatles』)
  • I Need You(『Help!』)
  • You Like Me Too Much(『Help!』)

3曲!!

うーん、すくない。quiet Beatleと称されるのも分かる気がしますね。でも、冷静に考えてみると、ジョンとポールがいる中での3曲です。これはこれで凄いのかもしれません。

この3曲の中でどれが最もいい曲か?難しい問いです。

ジョージハリスンが最初に作ったDon’t Bother Meは、ジョージ本人も納得いく出来ではなかったようなので、中期にほど近い作品の I Need YouかYou Like Me Too Muchかな。

どっちを選ぶか。2曲とも私は好きなんですが、ジョージにしては珍しくキーボード主体の曲になっているYou Like Me Too Muchを選びたいと思います。

ということで、初期はYou Like Me Too Muchがエントリーです。

タイトル曲のHelp!ほか、泣く子も聞き入るYesterdayが収録されています。この2曲が同じアルバムに収録されているんです。すごいことですよね。他のバンドの一生分のキャリア以上のものがたった1枚のアルバムに収録されているようなもの。クオリティに震えがきますよね。他にも隠れた名作I've Just Seen A Faceが収録されています。

音楽も思想もインドに大接近 中期のQuiet Beatle

ビートルズの中期はアルバム『Rubber Soul』から始まります。このあたりからジョージがインド方面に展開していきます。

主演映画『Help!』の撮影中に、インドの楽器シタールにであってしまったのがきっかけです。これによりビートルズは東洋音楽を吸収していきます。ジョージは、西洋のポピュラー音楽と東洋の音楽との懸け橋となったのです。

中期にジョージが作った曲は以下のとおり。

  • Think for Yourself(『Rubber Soul』)
  • If I Needed Someone(『Rubber Soul』)
  • Taxman(『Revolver』)
  • Love You to(『Revolver』)
  • I Want to Tell You(『Revolver』)
  • Within You Without You(『Sgt. Pepper's lonely Hearts Club Band』)
  • Blue Jay Way (『Magical Mystery Tour』)

グッと増えて7曲です。しかもあの名作『Rubber Soul』に2曲、史上最強のアルバム『Revolver』に3曲も放り込んでいます。

これはもうジョンとポールが実力を認めたからにほかなりません。そして見逃せないのが、インドでカレーなラーガな曲です。Love You toあたりはまだ手探り感がありましたが、Within You Without Youはもう本格的インド。

あまりにインドなので良い曲なのかどうかわからないのがポイント。ただ、アルバム『Sgt. Pepper's lonely Hearts Club Band』の世界観にはどっぷりハマっている曲なのです。

この中から1曲選ぶのもこれまた難問です。

よーし、Taxmanで決まりです。理由は歌詞がオモシロいから。ジョージ独特のユーモアのセンスが当時のイギリスの税制を強烈に皮肉っています。ちょっとだけ紹介。

お座りになりますか?椅子に税金です。寒きなってきましたね、暖房に税金です。散歩ですか?足に税金です。
死にゆく方々にアドバイスがあります。目の上に乗せられたコインも課税対象です。

ということで中期のジョージの作品はTaxmanがエントリーです。

『リボルバー』ほど幅広いファンに届くアルバムはちょっと見当たりません。初期サウンドの香りを残しつつサイケデリック方面に向かっていく前衛集団としてのビートルズが聞けます!各所に実験的要素がちりばめられた前衛的な作品。それでいてキャッチーです。相反するであろうこの二つの要素を何の苦も無く合体させているのがビートルズの凄いところ。

名曲だらけの後期Quiet Beatle

『Magical Mystery Tour』が終わるといよいよ後期ビートルズのはじまりです。この時期にジョージは作曲家としての花を咲かせ、レノンマッカートニーと肩を並べる存在になります。さて、後期はどんな曲があるのでしょうか。

後期のジョージの作品は以下のとおり。

  • While My Guitar Gently Weeps(『The Beatles』)
  • Piggies(『The Beatles』)
  • Long, Long, Long(『The Beatles』)
  • Savoy Truffle(『The Beatles』)
  • Only a Northern Song(『Yellow Submarine』)
  • It's All Too Much(『Yellow Submarine』)
  • I Me Mine(『Let It Be』)
  • For You Blue(『Let It Be』)
  • Something(『Abbey Road』)
  • Here Comes the Sun(『Abbey Road』)
  • The Inner Light(『Past Masters』)
  • Old Brown Shoe(『Past Masters』)

12曲と後期の作品は多くなっているのが分かります。しかもSomethingやHere Comes The Sun、While My Guitar Gently Weepsのような超有名曲もこの時期に作曲していますね。まさに作曲家としての才能が開花した時期のようです。

さて、この中から1曲というのは非常に難しい。でも、決めなければいけません。普通に考えるとSomethingでしょうか。でも、それだと当たり前すぎますね。ここではあえて違う曲を選びます。

個人的にはPiggiesが好きなのでPiggiesを選びたい!だけど、ただただお菓子の名前を言い続けるSavoy Truffleも捨てがたい。It's All Too Muchのイントロもいいんだよなー。

でも、ここはThe Inner Lightです。

なぜって、理由はあのジョンとポールが絶賛した曲だからです。ジョンに至っては、この曲をビートルズのシングルにしようと画策していたほど。ジョンならずとも確かに良い曲です。

しかもインドの香りがぷんぷん&むんむん。歌詞は何を隠そう、老荘思想です。この曲は、ジョンにもポールにも作れないでしょう。まさにジョージハリソングです。

ビートルズは基本的にシングル曲はアルバムに収録をしないという方針があったため、アルバム未収録のシングルが収録されています。ほぼ、ベスト盤といっても過言ではない内容の作品集です。『ビートルズ1』や赤盤、青盤がでるまではこのアルバムで、She Loves YouやI Want to Hold Your Hand、Hey Jude、Let It Beといったシングルを聞いていました。

最強のGeorge Harrisongを決めた!!

ここまで初期から中期、後期までのジョージハリスンの曲を一気に見てきました。そして各期で代表曲を選びました。ノミネート作品はこの3曲!!

  • You Like Me Too Much
  • Taxman
  • The Inner Light

最強のGeorge Harrisongはどれでしょうか?この顔ぶれからすると、TaxmanかThe Inner Lightのどっちかです。You Like Me Too Muchも良い曲なのですが、ジョージハリスンの独自性という点では、他の2曲の後塵を拝すると思います。

TaxmanとThe Inner Light。

前者は非常にジョージらしい皮肉っぽい曲。ジョージの皮肉は、ジョンの皮肉とは一味違います。独特の感性から生み出されるジョージの皮肉は、笑いを取ろうをしていないのだけど、なぜか笑えるというもの。Taxmanはその皮肉がふんだんに込められています。

後者は、まさにジョージならではの曲で、インドでカレーでスパイシーです、いや、タージマハルです。もしジョージがインド音楽に傾倒していなければ、いまのポピュラー音楽はどうなっていたでしょう。ジョージがインドを持ち込むことで、西洋のポピュラー音楽はぐっと幅を広げました。そのインド関連楽曲の最高峰がThe Inner Lightです。

かなり迷いますが、決めました!

The Inner Lightです。

やはり、西洋音楽に東洋のものを持ち込み吸収した功績は非常に大きく、ビートルズの作品のみならず、後世のミュージシャンにも多大な影響を与えただろうことからThe Inner Lightです。

内なる光が私にそう決めろと言っておりますので、決めました。最強のGeorge Harrisongは、The Inner Lightです!!

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