【現代アート】ビートルズのLP(アルバム)ジャケット入門

1962年-1965年(初期)

令和の今、音楽へのアクセスが非常に簡単になってますね。数回タップすれば、お目当ての音楽が聞けてしまう。ビートルズもそうです。音楽の聞き方が変わってきました。

音楽の聞き方の変化は今に始まったことではなく、古くはレコードの発明、ジュークボックス、ラジオ、テレビ、iPodなど、時代に合わせて変わってきています。

変化は仕方がないとして、ちょっともったいないなと思うのがアルバムジャケットなんです。音楽のアルバムのジャケットにも素晴らしいものがあるのですが、それがあまり目立たなくなっている気がするんですね。実にもったいないことです。

せっかくビートルズがアルバムジャケットのアート化を切り開いてくれたのに実にもったいない!ということで今回はビートルズのLPジャケット入門です、入門といってもそんなにたいそうなものではなく、ちょっとした紹介です。

3分くらいで読み終わりますので、よろしくお願いします。

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ビートルズ以前、アルバムジャケットはテキトーに作られていた!?

テキトーというと語弊があるかもしれませんが、少なくとも音楽作品の一部としては考えられていなかったと思います。

分かればいい!

という感じでドーンとミュージシャンの名前と写真をのっけて、ハイおしまい!的な感じだったと思います。まあ、こだわっていたミュージシャンもいたかもしれませんが、そこに「明確に」一石を投じたのがビートルズでした。

アルバムジャケットも作品の一部。

彼らはコンセプトアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のリリース前からそう考えていた可能性があります。私的には初期のころからすでにそう考えていたんじゃないかと思っています。

初期から順に、代表的なアルバムジャケットを見ていきましょう。

初期 ハーフ・シャドウを用いた『With The Beatles』

21週連続1位という記録を作った2ndアルバム。1stアルバムと合わせると51週連続1位!!イギリスでは、ほぼ一年間ビートルズが1位とい異次元の記録を作っています。冒頭の3曲で心をわしづかみにされます。All My Lovingを聞いたら間違いなくファンになります。カバー曲も名作ぞろい!

 

初期ビートルズのアルバムジャケットの代表作は、なんと言っても『With The Beatles』のものでしょう。1963年にリリースされたこのアルバムのジャケットは、写真家ロバート・フリーマンによるもの。

ビートルズのメンバーの顔の半分だけに光を当てて撮影するハーフ・シャドウという技法を用いて作成されています。この技法は、ビートルズがドイツ・ハンブルグ巡業中に出会った写真家アストリッド・キルヒャーが用いていた手法らしいです(

アルバムジャケット撮影時にビートルズのメンバーがロバート・フリーマンに「同じ感じで!」と伝えた結果、出来上がったのが『With The Beatles』のジャケットでした。

このアルバムのジャケットが注目をあびたことがきっかけで、ジャケット=アート作品と考えられるようになったとか。なので『With The Beatles』という作品は、実はポピュラー音楽史の中で、重要な位置にあるアルバムなんです。

中期 現代アートに昇華『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』

ロック史上初コンセプトアルバムでビートルズの最高傑作と言われている作品。最後の曲のA Day in the Life は聞き逃さないでください。このA Day in the Lifeだけでもこのアルバムを聞く価値があります。後世に残した影響は計り知れず、生み出したフォロワーも数知れず。このアルバムがなければロックが今の地位は築けていなかったと思います。

 

ビートルズの数ある有名ジャケットの中でも1位2位を争うのがこの作品、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のジャケットです。

中期ビートルズの作品には、『Rubber Soul』や『Revolver』といった秀逸なジャケットをもつ作品もありますが、代表は『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』で間違いないでしょう。

ビートルズじゃない架空のバンドの演奏というコンセプトをもとに作られたこの作品は、ジャケットもそのコンセプトにそって作られています。

中央に位置するカラフルな軍服を着たビートルズのメンバーの右に、過去のビートルズのメンバーたちの姿が見えるのは、このアルバムの演奏者がビートルズじゃないことを主張しています。音楽だけでなく、ジャケット込みで一つの作品となっているんです。

そうしたややこしいことを抜きにしても、この作品の豪華絢爛さ、カラフルさは圧巻です。1960年代当時のLPサイズだと、もう一つの絵画です。アルバムジャケットが現代アートに昇華した瞬間ではないでしょうか。

後期 今やイギリスの観光地になっている『Abbey Road』

全英で17週連続、全米では11週連続1位となるなど世界的な大ヒットを記録したモンスターアルバム。Disc 2とDisc 3にはポール・マッカートニーが他アーティストにプレゼントした「グッドバイ」「カム・アンド・ゲット・イット」を収録。他にも未発表曲が多数収録!!Her Majestyがメドレーに組み込まれている!?あの曲、メドレーの一部だったの!?気になりませんか?

 

古今東西、人類史上もっとも有名なアルバムジャケットだと思います。横断歩道のジャケット『Abbey Road』です。有名だからアートだとは言えないのですが、まあこのクオリティはアートでしょう。

ただ、このアルバムジャケットは実は偶然生まれたものでした。

アルバムが『Abbey Road』という名前になる前、Everest(エベレスト)という名前を想定しており、ジャケットもヒマラヤで撮影する構想だったそうです。

そこにポールが「ヒマラヤまで行くのは面倒だから、前の通り(Abbey Road)でいいんじゃないか?」と提案。それがそのまま採用されたようです。

それで生まれたのがあの有名な横断歩道のジャケットです。ちなみに、ジャケットの裏に女の子が通り過ぎている残像が写っていますが、あれも偶然らしいです。普通ならボツにするところを、ハプニング好きなビートルズのメンバーはそれを残してリリースしたようです。

偶然から生まれたジャケットは、今ではポピュラー音楽の強烈なアイコンとして君臨し、その撮影場所となったロンドンのAbbey Roadはイギリスの重要文化財となっています。ファンにとっては欠かすことのできない観光地…、いや聖地となっています。

もし、アルバムの名前がEverestのままで、撮影場所もヒマラヤ山脈だったら…聖地も変わっていたかもしれませんね。

まとめ 今やLPジャケットは絵画的に使われている

以上、ビートルズの秀逸なLP(アルバム)ジャケットでした。他にも素晴らしいジャケットはあるのですが、今回はこの3作品を紹介。

  • 『With The Beatles』
  • 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』
  • 『Abbey Road』

どれも素晴らしいアート作品なので、ジャケットに気づきにくい今の音楽視聴習慣は少々もったいない気がしますね。もっともそれはレコードがCDに変わったときから言われていることですが…。

いまやアルバムのジャケットは、絵画的に部屋などに飾られる存在になっています。レコードが今なお売れているのは、こうした理由もあるでしょう。確かに、部屋に『With The Beatles』や『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』、『Abbey Road』のジャケットが飾ってあったらカッコいいですもんね。

ビートルズの「レコード」がいまだに売れ続けているのは、こうした理由があるからかもしれませんね。以上、ビートルズの秀逸なレコードジャケットでした。

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